2008年5月の日記
by tom tanabe マグパイへ戻る
2008年5月30日
昨日早朝無事シドニーに戻ってきました。
今はまだ旅の疲れと時差ボケで、ゆっくり日記を更新って雰囲気ではないので手短に書きます。
さすがにオーストラリアからヨーロッパは遠く、往復ともシンガポール経由で(約2時間休憩)ロンドンまで23時間もかかるんですね。
ほぼ丸一日が飛行機の中ってのは、いやはやホントに長〜い旅で飽きちゃいますね。
モナコグランプリをハイライトとする今回のメルセデスAMGクラブのツアーは僕らの予想をはるかに超えた、まさに想像を絶するするほど豪華な旅で大いに楽しむ事ができました。
このメルセデスの旅については疲れが取れたら写真を含めてゆっくり書きます。
あまりにも素晴らしいイヴェントが盛り沢山だったので2〜3回に分けて書くべきだと思うので。
で、今日の日記はその楽しかった事を書く前に、いまだ怒りが取れない「最悪ブリティッシュ・エアーウェーズ(以下BA)」について忘れないうちに書いておきます。
詳細を書いて、「BA」の顧客に対するサービスがどれほど滅茶苦茶なのかを皆さんに報告しなければと。
今回のツアーが終わって(ニース空港解散)60名(30カップル)はそれぞれオーストラリアに戻る人たちもいれば、そのままモナコに残ってもう少し楽しむというのもいたし、また飛行機や鉄道を使ってヨーロッパ旅行に出かけて行ったカップルも多くいました。
残念ながら僕らは父の7回忌をやるために即シドニーに戻らなければならないのでモナコGP決勝の翌日(月曜日)ニースからロンドン(ヒースロー空港)に戻り、乗換えでシドニー行きの便に乗るはずだった。
ニース→ヒースロー便もまたヒースロー→シドニー便も全てBA便で。
今回のグループの中にも同じ便でシドニーに戻るカップルが僕らを含め4組(8人)いてニース空港で搭乗を待っていたら、ヒースロー行きのBA便が遅れているという。
ロンドンの悪天候でヒースローからニースの到着が遅れているのが原因という。
我々はヒースローで乗り換えてシドニーに向かうので乗り遅れが心配になる。
しかしヒースローからシドニー行きへの便への乗り継ぎには2時間半以上の余裕が有ったので、まあ多少遅れても大丈夫だろうと高をくくっていたらさすがBAというか、もう延々と遅れ、結局夜10時出発のシドニー行き(これもBA便)に間に合わなかった。
我々4組8人以外にも香港へ向かう2人がやはり乗れなかった。
ニースを出発する時にBAのカウンターは当然8人が乗り継ぎをしなければならないのは把握していてヒースローに着いたら即座に乗り継ぎゲートの方に向かって下さいと念を押してきていたし、また到着寸前の機内アナウンスでも、「ヒースローからの乗り継ぎ便の乗客の方は即刻乗り継ぎゲートカウンターに向かって下さい」とあった。
飛行機が到着後僕らは大急ぎでヒースローのあの馬鹿みたいに広い空港内を早足で歩いて乗り継ぎゲートに向かった。
時はもう夜10時40分を過ぎていて、とっくに僕らの便は出てしまったのではないかと思ったがしかし、元はと言えば僕らのニース→ヒースロー便もロンドンからの出発便が遅れたのが原因だったから、ひょっとしたらロンドン発の便は他にも多くの遅れが出ていて、ロンドン→シドニー便も遅れているのでまだ乗るチャンスが有るのかとも期待していた。
ところが乗り継ぎゲートに到着したら「人っ子一人いない」状態なんですね。
我々全員で10人もが乗り継ぎゲート周辺でうろうろしているのだが、空港職員らしき人も含めて全く誰もいない状態。
乗り継ぎゲートからシドニー行きの便が出るターミナル4に向かうバス乗り場のドアーも閉まっている。
何とBAは我々が乗り継ぎできない事は判っていながら、そこに職員さえ配置せず、全ての職員は帰宅してしまっていた。
ではいったいどうしたらよいのか。
我々一同どうしたらよいかを聞く相手さえそこには誰もいない。
受付カウンターや事務所らしきところも全て誰もいない状態。
空港内をうろうろ歩き回っていたらビル掃除のおばさんがいて事情を説明すると、とりあえずいったんこの乗り継ぎターミナルから出て到着ロビーに出てからBAの職員を探せと言われる。
全員また来た道を引き返し、到着ロビーの方へ向かうと入国管理のカウンターが有って、入国管理の役人が本日の業務終了とばかり書類を抱えて去ろうとしているところだった。
で、その役人をつかまえて事情を説明、どうしたら良いかを尋ねると、何と!!!彼は「いつもBAはこんな事を平然とするのですよ。 もう今は大分夜も遅くなってしまっているからこのターミナルにはBAの職員はいない。 下手するとこのまま空港内で夜明かしをする事になる可能性もあります。 いったん出てBAの職員が遅くまで残っている可能性のあるターミナル5まで行って交渉しなさい」と言う。
しかし我々の荷物等はニースでチェックイン時にシドニーまでと言う事で乗せてしまっているがと言うと、どうせ間に合わなかったのだからラッゲジクレームのところに出ているはずだと言う。
そこで入国手続きを済ませて(乗り継ぎだから本来なら必要ない手続きで入国カードも誰も書いていなかったのでそこで記入)到着ロビーに向かうとやはり我々の荷物だけが置き去りになっていた。
そこで大きなバッグを取り、シャトル(電車)に乗ってターミナル5に向かう。
夜遅いせいかなかなか来なかったシャトルに乗ってターミナル5に到着。
灯りもほとんど消えているターミナル5に入り、エレベーターに乗って出発ターミナルに入ったのだがその滅茶苦茶広いターミナルの全てのカウンターには見渡す限り誰もいない。
とにかくBAの事務所を探さなければとうろうろ探していると、たった一人業務を終えて帰宅するためにエレベーターを待っているBA職員を見つける。
慌てて彼女をつかまえて事情を説明すると彼女はBAのカウンターに引き返し、そこから電話で「今ここに乗り遅れた乗客8人が来ているけどどうしましょう」と相談している。
で、彼女はとりあえず事務所の有る「ゾーンJ」まで行ってくれと言う。
「ゾーンJ」は同じフロアーなのだが何と反対側の端で数百メートルの距離。
そこを全員が重い荷物を持ってトボトボと歩きやっとBA職員のところへ。
もう我々ほとんどが「キレかかっている」状態で、「なぜ我々が到着した時に誰も配置していなかったのか」などと問い詰めるも「担当では無いから判りませんが明日調査しましょう」みたいなことを言っていて埒が明かない。
とりあえず今から(すでに夜中の12時を回っていた)宿泊の確保をすると言うので待つ。
やっと「手配ができたので、今からキャブで(ロンドンタクシーではなく中型の乗用車)ホテルに向かってもらいます。 そのキャブが来るところまで案内しますので付いて来て下さい」と職員の一人(女性)が先導する。
何ともう夜遅いから最寄のエレベーターは止まっているので、またその馬鹿みたいに広いロビーの反対側まで歩かされて地上階まで出るとキャブが見えない。
その職員は「おかしいですね。 いったいどこで待っているのやら。 ちょっと探してきますからここで待っていてください」と探しに行った。
ところがいつまでたってもこの職員が帰ってこない。
痺れを切らした頃インド人のオジサンらしき人が、我々の便名を書いたプラカードを持って現れ、「ず〜っと待っていたのだが皆さん現れないので捜しに来たんですよ〜」と半分ふてくされている。
こちらこそ職員が探してくるからと待たされていていい加減うんざりしているところだと説明。
で、このオジサンの先導でキャブのいる階まで行ってホテルに向かった。
なんと!!!、結局このキャブを捜しに行ったはずのBAの職員は最後まで現れず!!! 我々をほっぽりだして帰ってしまったらしい。
すごいでしょ。 BAはこんな教育してるんですよね
やっとホテルの到着後もBAから連絡が徹底していないから、あらためてまた我々の到着便名などを聞かれて部屋へのチェックインに時間がかかり結局部屋に入ったのは夜中の2時をとっくに回っていました。
飛行機が遅れるのは色々な事情が有るから文句を言う気は無いがしかし、今回のようなBA自身の便の遅れなどで乗客に不都合が起き、乗継ができないなどが十分予測できる時に、いったいBAはどのような神経で8人もの乗客を完全無視できるのか。
ほっぽり出しておけば勝手に乗客はあの馬鹿でかい空港の他のターミナルにある事務所までたどり着いて来るだろうとでも思っているんでしょうね。
ちなみにこのほっぽり出された乗客全員がプレミアムエコノミーかビジネスクラスの乗客なんですよね。
で、自力で来た客には一応宿泊先は面倒見てやろうってわけなのか。
ホテルに向かうキャブを捜しに行く振りをして消えてしまった職員もまさに言語道断ですな。
責任感なんてまさに皆無。
当然のごとく、翌日になって我々(夜の9時半出発)はホテルから空港に向かうのにも自力で行かなければならなかった。
なぜかホテルのシャトル・バスは我々のターミナル(4)へは行っていなかったので、一旦ホテルから道路まで歩いて空港行きのバスに乗り、電車に乗り継いでターミナル4に入った。
早めに空港に入りたかったのは、BAのマネージャーに問いただすため。
しかし結局顧客係のマネージャーは現れず、チェックイン・カウンターのマネージャーが代わりに現れた。
結論から言うと「調査をして見ます」なんてまさに政治家か役人の受け応え。
我々は昨晩はベッドに入ったのは夜中の3時、BAの対応の悪さゆえに必要以上に、重いかばんを持って延々合計数キロの距離を歩かされ、その上睡眠不足で疲れ果て、我々はプレミアム・エコノミーというクラスの航空券を購入したがビジネスにアップグレードくらいするべきだと言うと、そのマネージャー、「それは私の担当ではできない、顧客係の判断だ」と言うので、最初から顧客係のマネジャーと話したいと言っているのに出てこないじゃないか、交渉したいから出てくるまで待つというとそのマネージャーどこかへ電話を入れて、「ではビジネスクラスへアップグレードいたしますので」と言い出した。
なんかここまで書いていまだ怒りが再発しそうなので、いい加減止めますが、皆さんBAにはご注意ですよ。
ちなみに上記のごとく入国管理の役人にも「BAはいつもこんなことやって」と言われたが、最後に免税品のタックスバックを受けるためにチェックイン後、VAT(消費税返還)のカウンター担当の役人と話していたら、このイギリス人の役人も「BAは遅れは頻発、荷物はしょっちゅう紛失で最悪だから僕はなるべく乗らない。 しかし自国の航空会社だから海外旅行なのでどうしても乗らざるをえない場合は、絶対に機内持ち込みのバッグしか持たないで出かける。 チェックインでバッグを預けたら失なってしまうのがいやだから」と言われてしまった。
自国の空港に勤めている職員や役人にまで「BA神話」は浸透しているようです。 トホホでしょ。
ちなみに今回僕らはBAのプレミアム・エコノミーシートというクラスを利用したのですが、「がっかり」でしたね。
もう絶対にこのクラスは使わないでしょうね。
オーストラリアからヨーロッパに飛んでいる便は今回のように英国行きの場合、カンタスの航空券を購入しても共同運航ということで乗る便によってはBA便に乗る事になる。
カンタス便のプレミアムエコノミー席がBAより良いか悪いかは判らないが結局ほぼ同様だと想像される。
料金的にはエコノミーよりもはるかに高く(これについては後述)ビジネス料金に近いのにサービス・レベルで言うと限りなくエコノミーに近い。
ファースト・チェックイン・サービスも無いしまた食事は全くエコノミーと同じでこれが他のエアーラインと比較してもはるかに酷い。
で、今回60人ものオーストラリアからのツアー客がそれぞれシュトッツガルトから始まったツアーに参加するために集まったので、ツアー中に何人もの人にどの航空会社を使いどのクラスでどれほどの料金かを聞くチャンスが有った。
そこで知った驚くべき事実は、皆それぞれ(同じ便に乗っていても)払った料金に物凄い差が有る事。
僕らが払った料金額は一番高い(馬鹿を見た)方だったようです。
同じ便(共同運航なのでカンタスで買っても同じ便だった人も含め)の人では僕らより一人当たり1000ドル以上安く払っている人もいた。
また今回の皆さんの話では中東の航空会社を使用するのが最も賢いということで、ファーストクラス使用でもBAやカンタスのビジネスよりも安く!その上サービスはさすが「ファーストクラス」という至れり尽くせりで、シドニーを発つ時にも家までリムジンが迎えに来てとか、中東でのトランジットでは全て無料の素晴らしいホテルの用意で、マッサージまで用意されていたとか。
我が娘がロンドンに住んでいるので、今後またロンドンに行かなければならない事情が発生した時には中東の航空会社使用で、絶対にヒースローは避けて中東経由のパリ行きとかを選び、主に滞在はパリとかにしてイギリスへはユーロスター(鉄道)で入ると思います。
ちなみに今回AMGのツアーが始まる前にロンドンからベルギーはブルージュというところに旅したのですが、往復ユーロスターで快適でした。
娘は仕事やプライベートで頻繁にコンチネンタルに出かけているのですが可能な限りユーロスターを使用しているようです。
では
明日からは楽しかったツアーについて書きます。
あ、ただし明日に母がシドニーに着くので、時間が取れればよいのですが。
2008年5月6日
今週金曜日からヨーロッパに行ってきます。
帰国は5月28日を予定してます。
最近旅に出る事が多くなって、妙な「慣れ」というのか緊張感がなくなったというか、旅行用荷造りも前夜にやっと始めるという状態で、結構忘れ物が多い。
前回のメルボルン行きの時にも、カメラのバッテリー充電用コードを忘れて行ってしまった。
F-1観戦やマウント・パノラマでの走行では多くの写真をと出かけたので当然途中でバッテリーが上がってしまい、充電しないわけには行かない。
国内旅行だったので何とか現地で間に合わせる事ができたが、これがヨーロッパだったら簡単にカメラ用付属品など入手できない可能性もあるわけで、今回は早めに「忘れ物が無いよう」荷造りを始めたのだが、ドイツ、イギリス、モナコって行く先々で電源用コンセントの形が違うのでそれらのチェックも忘れてはいけない。
ちなみにモナコってコンセントはどんな形なのかわかりません。
想像ではフランス系なのではないかと。
さて話は変わって一昨日の日曜日に久しぶりにシドニー・フィッシュ・マーケットに出かけました。
最近シドニー・フィッシュ・マーケットに行かなくなった理由は、自炊する事が減っているだけでなく、魚介類は近くの魚屋で間に合っていたから。
ところが数日前にあるブログを読んでいて、「カレイの煮付け」の記事が出ていて、それを見ていたらとても食べたくなった。
で、考えてみると僕は「煮魚」ってのを随分長い事食べていない事に気が付いた。
「煮魚」はまだ母がシドニーにいた頃にはたま〜に料理する事があった程度で、我が家の食卓にはめったに登場しないメニューなんですよね。
女房も煮魚ってのは苦手の部類だし、だいたい「煮魚」って調理方法は日本独特なんじゃないかと思う。
で僕は「煮魚」、特にこのカレイの煮たのがとても食べたくなったわけ。
ところが近場の魚屋に出かけてみたのだが、売ってないんですね。
まあ想像はしていたのだが、あらためてこの近所の高級をうたっていて馬鹿高い値をつけている店なのに品揃えを見てみると、川魚のトラウト以外尾頭付きの魚が置いてない。
ほとんどがすでにフィレット(三枚におろしてある状態)になってしまっている。
その上、その三枚におろしたのでもカレイもヒラメも無い。
ヒラメなら舌平目の料理は結構ヨーロッパ人には人気有りそうなんだけど、オーストラリアの家庭では作らないんだろうか。
ああいうものはレストランで食べるものだと思っているのか。
たぶん日本人が多く住むノースブリッジあたりの魚屋なら置いてあるとは思うんですけど、とにかく今の我が家の周辺の魚屋は刺身用の魚も含めて「全滅状態」なんですよね。
で、仕方が無いので「しぶしぶ」フィッシュマーケットに出かけた。
なぜ「しぶしぶ」かというと最近のフィッシュマーケットは観光客がどっと押し寄せていて大変な混雑で、特に日曜日だったので目も当てられない状態だった。
駐車場に入って行っても置くところが無い。 空いてるスペースを見つけようという車で渋滞が起きてる。
完全にキャパシティを超えてるんですね。
仕方が無いので女房に車に残ってもらい、僕が店に飛び込んだ。
シドニーフィッシュマーケットには沢山の魚屋があるのだがどこの店の中も大変な混雑で観光客丸出しの、特に中国系、韓国系のツーリストがわんさかいて、(当然観光客なんだから生の魚を買っているわけではない)記念撮影なんかしている。
隣接のレストランなど満席で、座るところの無い人など立って食べているのもいる。(フィッシュアンドチップスのテイク・アウェーとか)
僕はそういう人たちを掻き分けるようにしてカレイを探したら、欲しかった大型のカレイは無く、ニュージー産のイエロー・カレイと地元で獲れたサンド(砂)カレイってのが有ったのだが、輸入物のニュージー産の方が価格的にはかなり上なのだが美味しそうなのでそれに決めた。
そういえば昔釣りに熱中していた頃には湾をちょっと出たあたりでたまにカレイを釣ったことが有ったが、今は獲れないのだろうか。
近年シドニー湾はかなり汚染が進んでいるらしいから底物魚であるカレイなどは地元産は食べない方が良いのかもしれない。
ついでに生きの良いイカも購入して帰宅、早速準備に取り掛かったら、日本酒が無い事に気が付いた。
また買い物に出かけるのも面倒なので(日本酒なんて近くに売っていないし)料理用シェリー酒で代用してしまった。
シェリー酒と日本酒ではかなり差が有りそうだがしかし出来上がりの煮汁に「照り(テリ)」をつけたいので、一か八か。
そしてもう一つ大事なものが無い事に気が付いた。
それは「落し蓋(ぶた)」。 仕方がないのでダンボールをちょうど良い大きさに丸く切り、アルミホイルでカバーをして即席の落し蓋を作り始めたら女房がそばで何を作ってるのかと。
僕が「落し蓋」と言ったら女房は「え? オトシブタ?何それ? 落とす豚?」なんてふざけている。
そうか女房は「落し蓋」なんて知らなかったんですね。 だいたい上記のごとく魚を煮るって調理法は西欧では非常に少ないから、日本人の素晴らしい知恵である「落し蓋」なんて存在しないのではないかと。
自家製の「落し蓋」は完璧なサイズの出来上がりで早速調理を始めた。
まずシェリー酒を温めて火をつけてアルコールを飛ばす、そこへ醤油やミリンで味をつけて魚を投入、自家製落し蓋で最初は割りと強火で煮始めた。
この落し蓋というのは強火で煮ても吹きこぼれないし、また魚に火が通りやすい、また適度に煮汁が蒸発してくれる。
いったん煮えた魚をナベから出した後もう少々火にかけて煮汁が良いあんばいに煮詰まってきて照りも見せると出来上がり。
同時に買ったイカは刺身で食べ、カレイの煮付けがこの日のメインディッシュ、いや〜美味しかったです。
カレイ自体は日本産のと比べてしまうと、飛び切り美味しいとは言えないかもしれないが、カレイやヒラメ系の魚独特な煮た身の食感と風味は「懐かしさ」も手伝って、大いに堪能しました。
家の中は魚を醤油で煮る時の匂いが充満してえらくノスタルジックになってしまった。
「日本の家庭の夕食時の香り」って感じるんですよね。
これ系の匂いはオーストラリアの我が家ではめったに無いので。
さてまたまた話は変わって、日本の陪審員制度(裁判員制度)について少々書いてみます。
先日女房が朝刊を読みながら「ねえ、最近日本じゃ洗剤で自殺するのが流行っているの」と。
そう、例の「硫化水素ガス自殺」のことを言ってるのですが、この「新しい自殺の方法(?)」が妙に流行ってるのを見て僕はいかにも「日本的」だなと。
自殺の仕方で流行があるなんてと考えると、この国民性だからこそ日本で裁判員制度を導入ってのに危惧を覚えるんですよね。
付和雷同じゃないけれどどうにも日本人は他人からの影響を受けやすい。
親が子供を叱るときに良く使う「そんな事をしたら皆に笑われますよ」なんて言い方も、いかにも日本的だと僕は思う。
子供がやってはいけない事をやったのなら、それはなぜしてはいけないかを言ってやるべきで他人様の目を気にするような叱り方って方がおかしい。
で、そうやって育った人間が比較的多いと思われる日本国民が裁判員に選ばれて裁判を傍聴する。
そして裁判員全員で判決を協議するわけだが、他人の意見に流されてしまったり、またこれは最も僕が危惧している点だが日本のマスコミなどの意見や論調が大影響を与えかねない。
オーストラリアでは現在進行中の裁判に関しては、判決に影響を与える可能性のある報道は控えるのが常識だが、そういったルールが日本ではちゃんと守られるかはなはだ疑問。
今メルボルンではマフィア同士の抗争事件の裁判が行われているが、あまりにも有名な事件なのでそれを題材にテレビシリーズができた。(日本で言うヤクザ映画のような)
しかしまだ裁判が継続されているヴィクトリア州では放映が禁止されていて女房の姉さんなども観たいけれど観れないから裁判が終わったらDVDを借りて見るなんて言ってるほど。
しかし厳密に言えば他の州で放映しちゃえば100%の公平性はちょっと無理かもしれないんですけどそれでもしっかり規制はしている。
またオーストラリア(人)の方が物事を客観的に見てるような気がします。まあ元々僕としてはこの裁判員制度自体が疑問に思う事も有るんですけど、しかしなぜ今日本でこの制度に切り替えようとしているのかが良く判らない。
裁判官への信頼というか「お上」への信頼が薄れ始めているから?
ただの西欧の猿真似から?
全く法律には素人の一般人に判断を任せるってのはある意味では非常に怖いです。
誰かが言っていたが「旦那を殺したのが女房なら懲役、妾が殺したのだったら死刑」なんて差が出るのではないかなんてのが有りました。
まあこのような問題は西欧でも起きる可能性はあるわけで、僕自身が携わったオーストラリアでの裁判でも被害者が日本人の女性だったのだが、その時の裁判では非常に不満の残る判決だった事が有る。
その時僕は、もし被害者がオーストラリア人女性だったら、随分と違った結論(判決)に至ったのではと痛感したことが有る。
だからオーストラリアの裁判員制度(陪審員制度)にしても欠陥は有るんですよね。
これに関しては色々書きたい事は多いのだが、またの機会に。
次の日記の更新はヨーロッパから帰国後になると思います。
2008年5月1日
日記の更新をサボっていたらあっという間に「5月」。
来週の金曜日にはもう欧州に出かけてるんですね、時の経つのが速すぎる。
長雨が続いていたシドニーもやっとと言うか、本来の天気に戻りこのところカラっとした良い天気が続いています。
しかし気温は急に冬といった様相で下がり、先週には初めて暖房を入れました。
日本の天気予報を見ていると、今や完全に温度が逆転してますね。
たった2〜3週間ほど前には暑くて半ズボンでアーチェリーの練習してたのに、今やトラック用のズボン(日本ではなんて言うのだろう? トレーニングパンツかな)をはかないと寒くて風邪をひいてしまいそうな日も有るほど。
さて来週からのヨーロッパ、女房はせっせと「オーストラリアから持って来て」という娘からのリクエストを買いだめしております。
リクエストの定番は「ベジマイト」などオーストラリアでしか手に入らないものが主なのですが(しかしこのベジマイト、ロンドンはアールズコートあたりなら絶対に売っているはずなんですけどまあ土産ということで)、今回はオーストラリア製のジーンズや下着なんかも色々女房に頼んでいたようです。
ヨーロッパに住んでいるのにわざわざオーストラリアから服を買ってもって行かなくともと思うのですが、最近はオーストラリア製のファッションもそこそこ見られるものが増えて、先日行われていた「ファッション・ウイーク」にはかなり海外からのバイヤーが押し寄せてくるようになっているとか。
昔(1980年)僕がロンドンから住みに来た頃は、オーストラリアのファッションなんて見るべきものはほとんど無く、その上季節が北半球とは逆なので常に半年前に北半球で流行したもののコピーというか焼きなおしが多く、できればオーストラリアでもファッションの仕事を続けたいと思っていた僕は完全に諦めた。
ロンドン時代には買い付けたファッションを日本で展開していた店に送って販売していたのだが、オーストラリアから送るような物は無く、またロンドン時代のコネを使ってオーストラリアに入れて販売も考えたのだが、当時は物凄い輸入規制に阻まれて、嫌気がさしてしまったのです。
オーストラリアの企業保護政策が徹底していたオーストラリアでは、当時は「T−シャツ」を輸入するのでさえ、輸入割当枠なんて馬鹿なものがあって(日本では靴などがいまだ輸入割当制という規制をしているはずですが)もし僕のような新参者がオーストラリアに輸入しようとすると、その割り当て枠を所持している会社や個人から割り当て枠を買うか、またはその割り当て枠を使用しなかった場合は罰金的に高い特別関税を払わなければならず、オーストラリアでのファッションの仕事は諦めたのです。
そう言えば1970年代当時、僕は日本のその「割り当て制度」を無視して、日本で初めて「ロンドン・ブーツ」を輸入して随分と日本の税関とトラぶったというかいじめられたのを思い出した。
話が飛んでしまったが、今回娘からのリクエストの中にオーストラリアのファッションが結構有るので「へえー」と感じた次第。
さて、前から書こうと思っていて忘れていたサブジェクトを。
それは最近僕の周りに凄く沢山インド人が増えているということ。
その増え方の勢いが半端じゃないって事。
昨日も玄関のベルが鳴って出てみたら若い女性が3人立っている。
何かと思ったら電気の検針で、なぜ3人もと思ったらどうやら検針員と見習い二人だったのだが全員がインド人なのね。
電力会社に雇われているくらいだから当然労働ヴィザ(学生ヴィザとかではなく)を所持しているものと思われる。
最近インドからIT関連の技術者が大量に海外に進出しているのは知っているが、この電気の検針員なんてのは別に特別な技術を要するわけでもないから、そのためにインドから「技術移民」で来たとは思えない。
僕がよく行く近所のチキンショップでもいつの間にか店員(男女両方)全員がインド人になってしまった。
ボンダイ・ジャンクションの贔屓の八百屋(ノートンストリートグローサリー)のレジのオネエさん達もインド系が増えつつあるし、はたまた我が家を管轄する郵便局もインド人が経営し始めた。
郵便局といえば前に住んでいたヴィクトリアロードに近いところに有っていつもお世話になっていた郵便局は中国系の人がやっていたので久しぶりに行ったらそこも全員インド人になっていてビックリ。
そういえば僕が取引している銀行の顧客係も(アシスタントだが)インド人になった。
いったいどうなっているんですかね。
オーストラリアのイミグレーションが特にインド人に有利な移民政策を取っているとは思えないのだが、それにしてもインド人の労働者の増加は目を見張るものがある。
ひょっとすると最初はIT関係でオーストラリアに来てパーマネントヴィザを取得した途端に、親族一同を「呼び寄せヴィザ」か何かでオーストラリアに移住させるような事が起きているので数の増加が著しいのか。
東南アジアの他の国よりもインドからの移民希望者の方が英語力が高いってのもあるのかもしれないが。
僕はべつにインド人が増えるのに不満を持っているわけではなく、彼らは勤勉で知的水準も高く好意的には見ているのだがただ一つ気になるのは、インドの男女差別の凄さですね。
つまりインドの文化風習をオーストラリアに持ち込んで来るのは良いがしかしオーストラリアでは受け入れがたいものも含まれるのではないか。
例えばテニスのインド人女子選手「サニア・マーザ」が直面している問題。
ぐんぐんとランキングを上げ今やトップ30に入っているはずなのですが、美人だしインドでも大変な人気なのかと思ったら、スカートが短過ぎるとか、インドの国旗のそばで素足で立っていたとか、インド国内ではあまりにも非難が出るので、とうとう自国のトーナメントへの出場を拒否する事にしたと記事が出ていた。
この21世紀の世の中で、インターナショナルなスポーツであるテニス、それもプロツアーで着ている試合用のテニス・ウエアーの「スカートが短すぎる」や「素足を出して」なんて批判、僕にはどうにも考えられないわけで、いかにインドという国がそういう意味で欧米というか先進国諸国の一般常識とはかけ離れているかが判るでしょ。
昔インドでは女児が生まれたら「金ばかりかかってろくに役にも立たない」って理由で「始末」してしまうなんて何度も聞いたことがあるが、いまだにそういう事が起きているのだろうか。
オーストラリアは各国からの移民がそれぞれの文化を尊重しあって国を形成しているのだが、中には欧米人の感覚では「とんでもない習慣」をそのまま続けているの人種もいる。
昔の僕に日記にも書いたが、中東系の移民の一部ではオーストラリアに暮らしているのにもかかわらず、女児を割礼してしまうのもその一つ。 そう、女性が性の喜びなんてとんでもないって事で、幼児のときにクリトリスを切り取ってしまうのです。
こんな事がオーストラリアで実際に行なわれているって知った時には、僕は「まさかっ!」て大いに驚いた。
僕自身も東洋からオーストラリアに来ている移民の一人ではあるわけですが、色んな文化を背負った移民がこの国に流れ込むのは良いと思っているのだが、上記のようにプロのテニス選手の「スカート丈が短すぎる」とかって感覚でオーストラリアでも行動されたらやっぱり考えちゃいますな。
また話は飛びますが上記の「女子の割礼」で思い出したが先日テレビで(SBSというテレビ局)「クリトリスの神秘」なんてような内容の番組をやっていて、いきなり画面一杯に女性性器とクリトリスのアップが映し出されて、さすがに驚いた。
「普通」のテレビ局の番組ですが、まじめな(性)教育番組として放送していたのかもしれないが、いやはや日本では考えられないですけどね。
いや、「日本じゃ考えられない」っていう評価の仕方自体が実は僕にはもうほとんど残ってないほど、永くこの国に暮らしているのだが、しかし上記のように本国での女子割礼の儀式をそのままオーストラリアで持ち続けているような人種も混ざるこの国では、このような番組を放送する事がなかなか興味深いというか、これは実はそういう移民達への一種の啓蒙ではないかと。
実は僕もこの番組を観て「クリトリス」の人体医学的なこととか、はたまたつい最近(と言っても4〜50年前)まで西欧でさえ間違った医学的知識でクリトリスを切り取ってしまう事が行われていたなんて、いや〜本当にビックリというか印象深い番組でした。
あ、観ていなかった方のために言うと全然卑猥感など無い番組でした。
なんか他にも書きたいサブジェクトがあったのだが、ここまで書いて忘れてしまった。
あ、そうそう近々日本でも採用される裁判員制度(陪審員制度)については是非書かなければと考えるところがあります。
この制度を日本でも導入するってのは問題多いと思うんですよね。
特に日本のマスコミの報道の仕方は今のままだと裁判員制度に多大な影響を与えて公正な裁判が行われないのではとかまあ色々書きたい事は一杯ある。
とりあえず来週の出発までにもう一度二度この日記をアップいたします。