2004年8月後半の日記

by tom tanabe                                             マグパイへ戻る


2004年8月16日

アテネ・オリンピックがいよいよ始まりました。 
と、書き出したのですが実はあんまり興味ないんですよね。 
というのも、僕のように海外に住む人間にとっては、(海外で)観戦するほどつまらないものは無い。 
もうフラストレーション溜まりまくりになるので、とっくに興味が失せてしまっているというか、期待もしない。 

僕は特に自分が愛国主義者だとは思わないけれど、やはり日本人が活躍するシーンは見てみたいと思う。 
ところがここはオーストラリア、放映されるのは当然オーストラリア人の活躍する種目が主であるのだが、その種目に日本人が出ていても映さなかったりする事がある。 
最も良い例は、バルセロナ五輪でまだ14歳だった岩崎恭子が女子平泳ぎ200Mで金メダルを獲得したレースなど、最後のタッチまで他の選手を映していた。 
すぐに誰が勝ったのかも判らなかったほど。
1988年ソウル五輪の100m背泳で金メダルを獲得した鈴木大地選手のレースでも全く同じ事が起きていて、大いにしらけた思い出が。 
特に彼の場合は泳いだのが2コースだったかで、ほんと最後のゴールまで全然見えなかった。 

ですから柔道にしてもオーストラリアの選手が一回戦で敗れた試合は見せても、たったそれだけで、「決勝戦」さえ見せてくれない。
「谷亮子」選手の優勝シーンなんて当然無し。 
だいたい僕が見たい競技が一般にはあまり人気の無い種目なのか、オーストラリア人が出ていなければほとんど放映されない。 

今回のアテネにしても僕としては、最近すっかり「のめり込んで」いる「アーチェリー」を見たいのだが、う〜ん多分無理でしょうね。 
ただし前回のシドニー五輪でオーストラリア人のサイモン・フェアウエザーが金メダルを獲得しているので、ちょっぴり見えるチャンスは有ると期待しているのですが。

「テレビっ子」の女房は夜中の番組を録画して見ているので、僕はPCに向かいながら、横にあるテレビにチラチラッと目をやる程度。 
開会式にしても、その会場にでも居ない限り、全然面白くも無い。 

ただし入場行進をしているのを見ていた女房が、オーストラリアは今大会参加人数がアメリカに次いで2番目の数よというのを聞いて僕はビックリした。 オーストラリアの人口約1900万人を考えたらいかにすごいかが判る。 
いくら選手を送る資金が豊潤な国でも、一定のレベルをクリアーしないと参加できないわけだから、米国に次ぐ二番目の選手数というのはいかに広いカテゴリニーにおいてレベルが高いかという証拠でしょ。 

それはともかく、いくら海外で五輪を見るのはつまらないと言っても、横で女房が見ているので興味のあるものには目が行っています。 

まずは例のイアン・ソープの400m自由形。
オーストラリアでのオリンピック選考会でフライングをして失格になって以来、大騒ぎになったのですが結局他の選手の出場辞退で手に入れたこの種目。 彼にとっては最も得意の400mだったわけですが、同じオーストラリア人のグラント・ハケットとの激戦に僅差で勝ち抜き「金」を獲得しました。 
僕としては是非「出場辞退」してチャンスを与えてくれた「クレイグ・スティーブンス選手」にその金メダルの半分をプレゼントしたらどうかと提案したい。 

まずその金メダルの型を取り、パースペックス(透明なレジン系のもの)で全く同じサイズの物を作る。 
そしてそれと金メダルをそれぞれ半分に切って半分ずつくっつける。 
半分金半分透明のメダルが2つ出来る。 
それを2人で分け合うというアイデアです。 確か戦前のオリンピックだったかで、日本人の選手が同種目で金メダルと銅メダルを獲得、仲の良かった二人は、それをそれぞれ半分に切断して、継ぎ合わせ片方金片方銅のメダルを作って分け合ったという話を憶えています。(詳細は確かではないが)

ね、いいアイデアでしょ。 イアンソープほど沢山の金メダルを獲得しているのなら、逆にそのように半分にしたメダルの方が思い出も深く、なんでも鑑定団ではないが価値も上がるのではないかと。 

さて、このアテネ五輪で一番しらけているのは我が母親です。 
衛星放送でNHKの番組を見ている人間は、放映権の問題で一切見ることが出来ない。 
これから2週間の間つまらない番組を差し替えて流しているらしい。 
毎月日本のNHKに視聴料を支払っていながら、全く見えないというのもなんだかなあと。 
いくら放映権といっても、NHKは海外に住む日本人に無料で流しているわけではないのだから、IOCにしてもその辺の事はもう少し寛容になっても良さそうな物だと。 

だいたい上記のごとくNHKの流す内容と、オーストラリアでのは随分違うと思うのでかち合わないだろうしと。

本当は先週の金曜日の胃カメラ検査の事を書くつもりでしたが、どっちにしろ今週の金曜日に検査結果を聞きにまた行かなければならないので、その時にでも。 


2004年8月17日

やはり、オリンピックを見ていらっしゃる方が多いのか、いつもなら大量に届くMLメールも普段の三分の一くらいです。
なんかジャンクメールも心持少ないような気が。(これは少ないのに越した事は無いのですが)

さて、これはちょっと前のニュースなのですが書いていなかった事に気がついたので書きます。

「ギャビン・ホッパー」の有罪が確定したというニュースは僕らにとって少なからずショックでした。 
ギャビン・ホッパーはオーストラリアのテニス界では名の知れたコーチなのですが、長年に渡って教え子である選手(ほとんどが16歳以下)達と性的交渉を持っていた、いや未成年の場合は性的暴力(強姦)行為を働いていたと言うのが罪状です。 

僕らのように娘をジュニアの選手としてコーチに預けてた経験を持つ者にとっては、このような問題はそれほど珍しい事ではないけれど、起訴状の内容は噂で聞いていたよりも酷いもので、ショックを受けたというところです。 
ギャビンホッパーはテニスのコーチと言っても、主にフィジカルトレーニング(体力強化)を専門にする人間で、南アフリカのアマンダ・クッツァーや一時期モニカ・セレシュの面倒も見ていました。 
ですからオーストラリア国内だけでなく、世界のプロ選手たちにも名の知れた存在だったのですが、今回の有罪確定で彼の将来はかなり厳しいものとなるでしょうね。 

実は我が娘が習っていたコーチの中にも同じように裁判沙汰になったのや、またジュニア選手を持つ親から、「うちの娘も性的虐待を受けていたから、他のコーチに鞍替えした、お宅の娘さんも絶対にあのコーチには近づけない方が良いですよ」などとトーナメント会場などで言われた事を思い出します。 
我が娘は幸いそのような経験は無かったようですが、結構多いんですよね、テニスに限らず。 

昔我が娘を連れて日本へ遠征した時に、知り合いの日本人のコーチから「田邉さん、アメリカの有名なテニスアカデミー「XXXX」へは娘さんを送ろうなんて間違っても考えてはいけませんよ、皆女子の選手はコーチたちにやられちゃいますから」と言われたことが有りました。 

オーストラリアだけでなく、何処でもこのような問題は有るんでしょうが、このギャビン・ホッパーの場合は同じ教え子に長年(4年間)に渡って行為に及んでいたとの事。
しかし彼は全くの無実を主張し、一切の行為を否定しているのだが被害者の女性の話では4年間に数え切れないほどの関係が有ったと。 

と、このニュースが流れた翌日には、ある女子高の校長がテレビに出て、彼女の学校の元生徒もやはりギャビン・ホッパーの被害者で、最終的には民事裁判で解決をしたが、彼には他にも被害者はいるはずなんて言うに及んで、もう疑いの余地がなくなってしまったようです。 

それにしても今回の被害者にしても、実際の事件は10年も遡った昔の事で、今頃になってなぜ裁判を起こすのかと考えると、ここ10年の間に女性達の考え方が大きく変わってきたという事に尽きるでしょうね。 
数ヶ月前にオーストラリアのマスコミを賑わせていたラグビー(ブルドッグス)選手のレイプ事件と違って、このような16歳以下のジュニアの場合は、ずっと心に傷を負ったまま親にも言えず、年月が経ち成人してから決心がつき、被害を届けるというケースも増えるでしょうね。 

先日も同じような事件でオーストラリア水泳界の高名なスイミングコーチが槍玉に上がっていましたが、昔なら握り潰せる、泣き寝入りさせられる、というような事でも、時代は変わりつつあるのです。 

ギャビンホッパーの場合なんて自分の娘が今年のジュニアテニスの13歳以下で世界ランキングナンバーワンなんて頑張ってるのに、今回の有罪判決はその自分の娘にさえ影響しかねないわけで、馬鹿な事をしたと悔やんでも悔やみきれないのではと。
下半身の事は自分をコントロールできない、人生をメチャクチャにしてしまうなんて悲しいですな。
  


2004年8月18日

シドニーは昨日より久し振りの大雨で、本当に嬉しいです。
昨日から本日にかけて40mmは超える雨量でしょうか。
水不足のシドニーでは慢性的な給水制限が続いていて、これで少しは緩和されるかなと思ったら、この危機的水不足は全然そんなレベルじゃないらしい。
ほんのちょっぴり貯水量も増えたらしいが、まだまだ。 このくらいの雨量(50mm)があと7日連続で降ったらやっと危機を脱するレベルに戻るのだそうです。

それでもこの雨はありがたい。 何しろこれだけ降ってくれたら、芝生などには当分の間撒かなくても済みそう。 給水制限のために決まった曜日しか撒かないのだが、それでも芝生にまで撒くのはいつも罪悪感有るんですよね。

また、この雨で久し振りにプールの掃除が出来ます。
プールというのはとても手がかかるもので、定期的に汚れを取りポンプで吸ったゴミがフィルターに溜まっているのを、バックウォッシュと言って排水しながら綺麗にするのですが、この場合かなりな量の水を捨てる事になる。
という事は、それだけの水を補給しなければならない。 その上、自然蒸発で失う水も有って、かなりプールには水を使うんですよね。

さて、1ヶ月ほど前だったかニュージランドの「Ken Ring 」という天気予報官が8月の14日から20日の間に30mm以上の雨が降るだろうと予想を立てた。
彼の場合、月の満ち欠けや潮の動きで長期予報を立てるので、オーストラリア人はあまり本気にしなかった。
だいたい、オーストラリア人はニュージランド人を少々馬鹿にするって事もあるし。(日本人と韓国人ほどの酷さではない。)
ところが、昨日からの雨を見るとまさに「ぴったり」当たってしまったのですよね。

さて、予想がぴったり当たるといえば、アテネ五輪のアーチェリー競技で日本の「山本博選手」が世界のトップ選手、イタリアの「ミケーレ・フランジェリ」を破ってベスト16に進出しました。
僕は田中敬一さん(オーストラリア・オープンに来た人)とのメールのやり取りで、「これほどの強風が吹いているのなら、経験豊かな山本選手はフランジェリに勝てるのではないか」と予想を立てた。

ほとんどの日本人は知らないと思うが、「山本博」はアーチェリーの世界では最も有名な「日本人」なのです。
僕が昨年の8月にこの競技を始めた時に僕の所属するクラブの会長に、日本には「YAMAMOTO」という素晴らしい選手が居る、聞いたことがあるかと言われたことが有ります。
彼は1962年生まれ今年42歳、何と1984年のロス五輪で銅メダルを獲得しているのです。
20年以上も日本のトップに君臨しているのです。
いや〜素晴らしい。

オーストラリアのテレビでアーチェリーの中継などは全く期待できない、その上シドニー五輪の優勝者オーストラリアのサイモン・フェアウエザーが早々に敗退してしまっているので、よけい可能性が薄い。
で、インターネットで結果を知るわけですが、皆さんご存知のようにアテネ五輪のオフィシャルサイトがある。
そこへ朝アクセスして夜中に行われていた競技の結果を知るわけですが、アクセスが多いためだと思うが、思いっきり遅い。
その上、他の競技は知らないが、アーチェリーのページは中のリンクをちゃんとつけていないのか、何度クリックしても見たいページに飛ばない。
他のページからクリックしていくと僕の見たいページが表示されたり。
しかしそれも非常に不安定で、常に見えるとは限らない有様。
何度も何度もクリックしているうちにやっと見えたり、かなりフラストレーション溜まりますな。

日本の男子体操団体の金メダル獲得は大きなニュースになっている事でしょうな。
僕は日本の体操がこれほど復活しているのを知らず、見てなかった。
インターネットのニュースで「金」なんて書いてあるからびっくりして、翌日昼の再放送を見ました。
いや〜素晴らしかったですが、結果を知らずに見てたらもっと興奮しただろうなと。
何しろ大詰めを迎えてプレッシャーからルーマニアやアメリカの選手がミスをする中、素晴らしい演技での優勝でしたから。
体操はさすがオーストラリアでも全て見せてくれたようです。
おめでとうございます。

それにしても中継を見ていると、観客席ガラガラですよね。
やはりイラク戦争などでテロが怖いと、今の時期海外旅行を控える人は多いのか。
その上、メダル獲得競争でのアメリカの衰退もあるのかもしれませんね。
バスケットのドリームティームが負けたと聞いたときには、驚きました。
世界最高峰のプロ選手が大差で負けちゃうなんてと。

しかしプロの選手ってのはオリンピックはあまり真剣に考えないのではないかと、テニスの結果を見ていると感じてしまいます。
テニスは僕のHPページの中にも有るように、大好きなスポーツの一つですが、全くオリンピックに似合わない競技と感じてるんですよね。
だから僕は結果もほとんどチェックしない、だいたい半分以上の選手が真面目に戦っていないですよね。
野球もテニスもオリンピックでやる意味無いと思うんですけどね。


2004年8月19日

日本にいる友人からメールで、沖縄に出かけたら「ゴキブリ」がいるので、車に避難して夜を明かしてしまったとあった。 
よっぽどゴキブリが苦手と知って僕は少々心配になってしまった。 
というのも、その親友は将来必ずオーストラリアに遊びに来てくれるものだと期待しているのだが、シドニーはゴキブリの天国だからです。 

タスマニアやメルボルンなら冬はかなり温度が下がるのですが、常夏とは言わないまでもシドニーはかなり暖かい。 
越冬できてしまうためなのか、非常に多い。 
僕がまだロンドンに住んでいた頃、夏のシドニーに遊びに来て、義父の家に泊まっていたのだが、ゴキの多さに目を見張ったものです。 

義父は大変潔癖症でキッチンにしても常にピカピカ、食べ物を出しっぱなしにしておく事も皆無なのですが、居るんですよね「ゴキ」が。 
逆に寒いロンドンにはよっぽどの事が無い限りゴキは皆無と言って良いほど。 
そうそう、7年近く住んだロンドンで、たった一度だけゴキを見た事はありましたな。 
それはベイスウォーターに有ったインド料理店で、とっても小型のやつが壁の下の方を這っているのを見て、初めてイギリスにもゴキブリが居るのを確認した記憶があります。 

シドニーのゴキの多さは、東京生まれの僕にとっては見慣れているから良いが、北海道出身の日本人はゴキブリなんて見た事無いなんて人も多いようで、ビックリするらしい。 
当然我が家にも居るのですが、50年も前に建てられた家なので、床下から壁(レンガの壁)の間など、ゴキにとってはいくらでも巣を作れる。 

で、この家に引っ越した当初、害虫駆除(ネズミなども含む)の専門会社(ペスト・コントロールという)に依頼したことが有ります。 
ゴキブリ以外にもシロアリ駆除なども手掛けるこういった専門会社はどのような薬を使うのか僕は詳しくないのですが、確かにやってもらった以後
1年はゴキブリの姿は一切見えなくなった。 

ところが、この会社に薬を散布してもらって以来、どうも体の調子が良くない、疲れやすいというか。 
まったくこの害虫駆除との関連は特定できなかった、というよりも薬の影響であるとは思ってもいなかった。 
ところが1年を過ぎて薬の効きが悪くなってきた頃から、またゴキが顔を出すようになったのだが、妙な形のゴキをたまに見るようになったのです。 

「奇形」と言うのか頭が半分無いようなのとか、足が足りないようなのとか、気持ちが悪いのでそのゴキを出てくる度にしげしげと見るわけではなかったのですが、たまに死んでいるのを見ると、どうもおかしい。
今までこんな形のゴキは見た事がないというのが確実に含まれていました。 
僕はそれを見て怖くなってしまった。 
そう、その害虫駆除の会社が使用した「薬」の何かの作用である事は間違いないと。 
という事はそこに住む人間にも影響が出る可能性は大であるのです。 

ものすごく「しぶとい」ゴキブリが1年近くも寄り付かないというような環境は、当然人間にも何かの影響は有ると考え始めたのです。 
その会社から1年後にまたそろそろ薬散布の時期ですがという電話が有った時に僕はその話をしました。 
電話をかけてきたセールスの女性は撒いた薬の内容等の知識は無く、僕が安全であるといっても、我が家で散布をした人間が使用量を間違えた等の理由も考えられるのではと話、調査を依頼したのだが、なぜかそれ以来ぷっつりとその会社からは電話がかかってこなくなったのです。 

ねえ、何となく怖いでしょ。 
以来僕の家ではペストコントロールの会社は使わない事にした。 
スーパーなどで販売している殺虫剤だけに頼る事にしたのです。 

昔有毒ガスや酸素の量を見るために炭鉱で使っていたカナリヤのごとく我が家では「ゴキ君」にカナリヤの役目をしてもらってるというわけです。


2004年8月20日

今日の日記はもうこれしかないという話題。
ここ1年ほど、アーチェリーにすっかりのめり込んでしまっている僕にとって、日本の「山本博選手が銀メダルを獲得」には大感激してしまいました。
夜中の1時過ぎからアーチェリーの中継と番組表に書いてあったので、録画して寝たのですが、実はそれほど期待していなかった。
と言うのも、彼は韓国の選手でナンバーワン、オリンピック記録の得点をあげた選手と準々決勝で対戦しなければならなかった。

で、朝早速その録画したのを見たら、いきなり準決勝からで、何と日本の山本対オーストラリアのティム・カドヒーになっている。
一瞬僕はあっけに取られた。
と言うのもティム・カドヒーも準決勝に残るには、やはり強敵の韓国の選手を破らなければならなかったのです。
山本選手メダルを取れれば良いなとは思っていたが、まさか山本対カドヒーが準決勝なんて。

久し振りに文字通り「手に汗を」しながら観てました。
佐藤琢磨選手が優勝しそうなレースでもこれほど手に汗をかくかどうか。
アーチェリーに興味のない方には、なかなか理解できないと思いますが、僕のように始めたばかりの初心者でも、何度か競技会出てみると、緊張の重圧は結構すごい。
ましてや4年に一度のオリンピックの準決勝で山本選手は115点というオリンピックのタイ記録を射ると、相手のカドヒーも同点を射り、何と「シュート・オフ」に持ち込まれたのです。
シュートオフとは同点の場合たった一本の矢を射って勝者を決めるのです。(そこで同点の場合は2本目、また同点の場合は3本目、しかしこれでも決まらない場合は3本の矢の位置を的の中心から測って合計し距離の短い方が勝つ)
たった一本の矢で決まってしまうなんて、ものすごいプレッシャーでしょ。
たった一本の矢で金か銀メダルが確実になる、負けるとまた3位決定戦には残るけど、メダルを獲得できない可能性も有る。

そういうプレッシャーの中、山本選手は満点を射ったのです。
次に射ったカドヒーが9点だったので、山本選手の勝ちが決まった。
こういうプレッシャーの中で満点取れるっていや〜すごい事です。

だいたい山本選手が2回戦で昨年の世界チャンピオン、イタリアのミケーレ・フランジリを破った時に、随分調子良いなとは思っていたのです。

先日の日記にも書いたように彼は41歳の「オヂサン」で、今回のアテネオリンピック日本代表選手の中でも二番目に高齢なのだそうです。
彼はちょうど20年前の1984年ロス五輪で「銅メダル」を獲得したのですが、今度は「銀メダル」、この調子ならまた20年後の2024年のオリンピックで、「金メダル」を狙ってもらいたいと。

まあ、これは冗談ですが、それにしてもこの大会優勝者のイタリア人「マルコ・ガリアッゾ」が21歳、そして準決勝で山本選手と対戦したオーストラリアの「ティム・カドヒー」が17歳、「金」と「銅」の選手の年齢2人足しても38歳、山本さんの年齢に達しない。
いやはや「オヤヂパワー」素晴らしい事です。
どこかのサイトに、さんさんと輝く「金」よりも、山本選手には渋い「銀」が似合うなんて書いてあったけど、そう彼はアーチェリーの世界ではシルバー・エイジなんですよね。

確か彼は一昨年にも日本記録を塗り替えていたと思うのですが、いったいなんでこんなに強いのか。
何か特別な物食べてるとか秘訣があるのかもしれませんね。
それにしても20年後にまたメダル獲得の選手って他にいるのかしら。
ひょっとしたら記録ではないかと。

山本選手、本当におめでとうございます!!!。


2004年8月23日

アテネ五輪で日本はえらく調子良いですね〜。
マラソンの女子でシドニーに続いて日本がまたまた金メダルなんて。
実は本日女子マラソンが行われるというのをすっかり忘れていて、昼頃テレビをつけたら、日本の金メダル獲得数が13個になっている。
確か12個だったのだが誰が取ったのだろう、男子ハンマー投げの室伏かななんて思っていた。
そのまますぐに出かけてしまい、帰ってきてテレビつけたらマラソンやってて、残り5キロとか言っている。
その時点でケニアの選手とエチオピアの選手ばかり映している、こりゃ〜日本の選手はダメだったのかと思いきや、何とぶっちぎりでリードしてたんですよね。
いや〜、日本の女は強いですな〜。

さて、先週の金曜日の日記は僕の胃カメラ検査の結果を書く予定だったのですが、「山本博」オヂサンのアーチェリー「銀」に思わず興奮してしまい、その事を書いてしまいました。

胃カメラ検査は2週間前の金曜に受け、その時採取した細胞の検査結果が一週間後に出たわけですが、結論から言うと、やはりまた前癌細胞が見つかってしまった。
「前癌細胞」であって、「癌細胞」ではないのですぐ手術とかにはならないが、いつ癌細胞に変わるかは判らないので、注意深く見守っていこうと言う事になった。

僕の検査の場合、胃壁の細胞をかなりの広範囲にわたって採取するのですが(マッピングと言う)、それによると前癌細胞が見つかった場所は昨年初めて見つかった場所とほぼ同じ、胃の後部3分の一のあたりらしい。
医者は絵を描いて説明してくれたのだが、食道と繋がっている部分が上の三分の一、中間の三分の一、そして腸へと繋がる下の三分の一として別けると、その下の方にダメージがあるらしい。
永年ピロリ菌で痛めつけられたためではないかと医者の診断です。

胃にやさしい「食生活」を心がけ、今後も9ヶ月ごとに胃カメラ検査をしていく必要があると。

さて、前の日記にも書いたようにオーストラリアでは、胃カメラ検査は局部麻酔ではなく、全身麻酔を使用します。
そういう意味では痛みも不快感も全く無く、目が覚めれば終わっているという状態なのです。
胃カメラ検査なんて全く危険性は無いのですが、しかしこの麻酔というのが曲者なのです。

我が母が体に合わない麻酔薬のために酷いショック状態に陥って、一週間以上も寝たきりだった事が有るので僕としても非常に神経質にならざるを得ない。
毎9ヶ月ごとに検査を受けなければならないので、その辺の管理は自分でも把握しておこうと、今回麻酔を受ける前に麻酔医に相談しました。

オーストラリアに来てから今回で確か5回目の検査なので、最初の1回の検査以外はほとんどカルテが残っている。
そこで今まで僕の投与した麻酔薬の種類と量を麻酔医と一緒に分析したのです。
つまり例えば前回の検査時には多少の「吐き気」を感じたとか、3回目の検査の時は吐き気は無かったが、いつもよりフラフラ(酩酊状態)する状態の持続時間が長めだったとかを憶えている限り話して、僕の体質に最も合った麻酔薬(2種類)と量を決めてもらった。

麻酔というのは患者の体重や年齢、また体質にあわせて、必要最低限の量を使うべきなのです。(眠りが深すぎず浅すぎずといった按配)
少なすぎたら、ちゃんと効かずに検査時に半分目が覚めてしまうし、パイプを口から胃まで突っ込まれている状態なので、嘔吐反応を起こしてしまう。(指を喉に突っ込まれたような状態という多判りやすいか)
量が多過ぎたら命を落とす事も可能性としては有る。

今回相談したお陰で検査後の目覚めもバッチリだったし、吐き気も無く家に帰ってからも酩酊状態が長く続く事も無く、とても快適でした。
そう、麻酔がうま〜く効くと、非常に気持ちが良いのです。
ふわふわして雲の上を歩いているような。

それにしても毎9ヶ月ごとに検査ということは1年に2度も検査を受ける年があるわけで、いやはや難儀では有ります。


2004年8月24日

今からちょうど18年前、日本の友人から「息子を預かってくれ」と頼まれた事があった。
その友人とは僕が日本にいた頃に仕事を通じて知り合った、モデル事務所を経営されている女性でした。
彼女は離婚をしていて彼を女手一つで育てていたのだが、仕事の忙しさも有って、高校に通う息子が夏休みに毎晩不良の仲間に誘われて遊び歩いて心配なのだが彼女自身、仕事の忙しさに追われて、四六時中目をかけられない。
で、オーストラリアで僕に預かって欲しいというリクエストでした。
つまり悪い仲間から引き離すには、オーストラリアの僕のところへ送って隔離したいというのが目的だった。

オーストラリアにやって来た彼は、自分の意思でオーストラリアに来た訳でもなかったので、最初から余り嬉しそうでもなかったし、何をしてもほとんど無反応だった。
で、僕は彼を連れて船に乗せ、釣りに何度も連れて行った。
船の上でも、僕の釣るのは見ているが、自分で積極的に釣りたいと言う訳でもなく、興味も無いようだった。

日本に彼が帰ってから、もう20年近くも経過し、彼の事はすっかり忘れていた。
ところが、
何と数ヶ月前に突然彼から電子メールが来たのです。
昔オーストラリアで世話になった僕に会いたいと。

メールに書かれたことを読むと、オーストラリアに来たために彼の人生は大きく変わったという。
実は彼は当時原宿の近くに住んでいて、友人達と毎晩のように渋谷あたりのクラブに入り浸っていた。
それは彼にとっては最も楽しい、エキサイティングな「生活」だと思っていた。
ところがいきなり親に行けと言われてやって来たシドニーはもう全く逆な世界だったのです。
東京のごみごみとした繁華街のクラブに真夜中に徘徊する生活から、抜けるような青空の下、広い海原で大きな魚と格闘する僕を見て、今まで彼が見てきたのとは想像だに出来ない程の「別の世界」があったのだそうです。
彼のように東京のど真ん中で生まれて、繁華街しか知らずに育った少年には確かにビックリしたかもしれない。

そこで彼の目は海外に向けられ、翌年の1987年にニューヨークに留学し
たのです。
海外の生活の方が自分に向いていると、彼は卒業後もニューヨークに住む事を決心、グリーンカードを取得し働き始めたのです。
その後ニューヨークで結婚した(相手はニューヨーク在住の日本人です)のですが、奥さんが妊娠したために出産を控え日本に戻ったそうです。

今や自分の会社を持ち(映像関係)、バリバリ仕事をしている彼は、小学校4年と2年の2人の息子に、自分の人生が変わるきっかけになったオーストラリアを是非見せたいとシドニーにやってきました。

20年近く振りに見る彼は、すっかり「立派」になっていて、昔のあの頼りないイメージが全く無い。
我が女房など全くイメージが繋がらないというか、顔を見てもすぐに思い出せないほど。

本日はその一家4人を連れてフェザーデールやブルーマウンテンに出かけていたのですが、往復の車の中で色々昔話に花が咲いたものです。
美しく、しっかりした奥さんと、とても行儀正しい息子2人のこの一家を見ながら、あの不良になりかけていた17歳の男の子がこんなに立派になって、幸せな家庭を築いている、少しは僕も彼の人生の役に立てたかなと嬉しく感じながら眺めていました。
そして同時に自分の「歳」を感じてしまいました。


2004年8月25日

昨日の日記は、日本から来た友人と一緒に夕食を取った後、夜9時過ぎに帰宅し、書き始めたのだがちっとも文がまとまらず、その上1日運転していた疲れもあっていい加減なままネットにアップしてしまいました。 
自分の気持ちをもう少しうまく表現したかったのだが、何かまとまらずに書き終えて寝てしまった。

今朝早く目が覚めて、どうも気になり、もう一度書き直をそうと思うのだが何かうまく書けません。 
当時(18年前)高校生(17歳)だった彼と、昨日ステキな奥さんそれに息子二人を連れてシドニーを再び訪れた彼のギャップが大き過ぎて、うまく表現できない。

彼曰く、僕の家に滞在した時「こんな生活もあるのだ。 まさに目から鱗状態。 その後ニューヨークへの留学の話が出た時も、オーストラリアに行った経験が有ったからこそ、決意できた」との事。 
その後の彼の人生を聞いていると、オーストラリアに来た事が彼にとって大きな人生の転機になった事は間違いはないようです。
今の彼の生活を考えると、あの若さでオーストラリアに来たことは彼にとってとても意義のある事だったのではないかと感じています。 

だからこそ僕に会いたくてシドニー再訪を決めたと言ってくれている。 
ご存知の方も多いと思うが、僕は日本人の若い方のお世話をする仕事を10年ほどやっていた。 
その数は正確に数えた事も無かったが、1年に100人としても1000人を超えているはずで、その彼らの中にはオーストラリアに来て、青春の1年間、海外生活を経験した意義を感じている方も多いと思う。 

失礼な表現だが、彼のようにいわゆる「落ちこぼれ」が、その後大きく成長して、素晴らしい家庭を築いているのを見ると、本当に嬉しく感じてしまうものです。 この感情をなんだかうまく表現できないのです。
 
さて話はがらっと変わって、一昨日のアテネ五輪のニュースを見ていたら珍しく日本の選手を映している。 
こないだの日記にも書いたように、海外で観るオリンピック放送ほどフラストレーションのたまるものは無い。
自分の観たい競技はオーストラリア人の選手が絡まない限りちっとも放映されないし、ましてやマイナースポーツでは、期待できない。 

ところが、オーストラリア人の選手が出ているわけでもなく、その上オーストラリア人にはうんとなじみの薄いレスリングで日本人の選手を映しているので、おやま〜珍しいと観ていたら何と日本人の女子選手(後で浜口選手と判明)の判定を巡って、観客席にいる日本人が騒いでいるのを見せたかったんですね。 

しかしその時もオーストラリア人の解説者はそれが彼女のお父さんの「アニマル浜口」氏であるとはわからない。(まあ海外で有名な方ではないので知らないのが当然なんですけど)
単純に日本人のあまりにも熱心な応援団の一人が、判定を不服として騒ぎ警備員に会場から出されてしまったと。 
ところが翌朝のニュースでもまたこのニュースを取り上げていて、騒いだのは選手のお父さんで、元プロレスラーだと報じ、アナウンサーはニヤニヤ笑いながら「ダミール・ドキック」2世ですな〜なんて冗談を言っているのを聞いて僕も思わず吹き出してしまった。 

「ダミール・ドキック」と言う名前を聞いてピンと来る日本人はよっぽどのテニス通のはずで、多分日本では誰も知らないと思います。 
ところがオーストラリアでは超有名な「お騒がせテニスパパ」なのです。 エレーナ・ドキックという当時まだ10歳の娘を連れてセルビア・モンテネグロからオーストラリアに移民して来たのは今から約10年ほど前のことです。 
わが娘がほぼ同じ年代のジュニア選手だったので「強いジュニアが東欧から移民で来た」とすぐ知ったものです。 

すぐに同じシドニー地区でトーナメントに出るようになり、偶然わが娘とは対戦する事は無かったけれど、時より試合会場で見かけるようになりました。 
と同時に、試合中にコート脇で応援する彼女のお父さんが暴れると言う話も耳に入ってくるようになったのです。
まあ確かに自分の子供にのめり込むあまり、コート脇で相手選手の親と喧嘩になるなんてのは、たまには有る事なのですが、どうもこの選手のお父さんは事件をしばしば起こすのです。 

しかし同時にこの「危ないお父さん」の娘はめっぽう強く、どんどんテニス選手として成長していったのです。 
結局彼女は16歳でプロになり世界のサーキットを回るようになったのですが、このお父さん、プロの世界でも同じように問題を起こしテレビニュースで流れるようになり、全国的に知られるようになります。 

ウインブルドン大会では当時シードナンバーワン選手、前年の勝者マルティナ・ヒンギスを一回戦で破ったり、大きな話題になると共に、お父さんも大活躍(?)、警備員とトラブルを起こし、とうとうウインブルドンの大会中は会場入場禁止の処置を受けたり。 
このような行為を頻発するので、このお父さん「悪役」ですっかり有名になり、何とそのキャラでテレビコマーシャルにまで出演するようになります。 
車のテレビコマーシャルでは、カメラに向かって「何か文句あっか?」なんて昔のコメディアン荒井注のように「すごんで」みたりと。 
結局彼はオーストラリアのテニス協会とも大喧嘩をして、娘を連れてセルビアに帰ってしまったのですが、その後彼女の活躍もあまり聞かれなくなります。 
確か今はランキングの40位くらいでしょうか。
オーストラリアの国費をかけて立派な選手に育てたのに、オーストラリアの代表として彼女は五輪に出ないなどと、オーストラリアの国民からはだいブーイングを受けたりしておりましたな〜。 

今回のアテネ五輪騒動でオーストラリアでは有名になった(?)アニマル浜口さん、そのうちオーストラリアからテレビコマーシャルのオファーが来るかも知れませんよ。

そうそう五輪の話題と言えば野球で日本がオーストラリアに負けてしまったようです。 同時に金メダルの夢も消え去ってしまった。 
これには僕は本当に納得がいかない。 
一体どうなっているのでしょうか。 

何しろ野球と言う競技、オーストラリアではマイナーもマイナー、当然プロのリーグはありません。
オーストラリア人で野球を知っている人が一体どれほどいるのかと考えちゃうような国に、なんで大リーグにも立派な選手を送っている日本が2度も負けちゃうの? 
ほんと信じられない!!!。

これがレスリングみたいに判定で勝ち負けが決まる競技なら僕はアニマル浜口みたいに暴れちゃうかも。 

ほんと、なぜオーストラリアに負けるという事態が起きるのか、誰か解説してください。


2004年8月26日

今朝起きたらなんだか女房の機嫌が悪い。
どうしたのかと思ったら、どうやら夜中に目が覚めたのでテレビでアテネ五輪の野球の決勝を見てたらしい。
オーストラリアが日本に勝って決勝に進んだので女房は大喜び、金メダルも期待してたらしい。
ところがキューバに「コテンパ」にやられちゃったんですな。

何しろ亭主の国では最も人気のあるスポーツの一つで、長い歴史のプロリーグもある野球で2度もオーストラリアは勝ち、決勝に進んだ時点で大喜びをしていたのです。

僕はまさか決勝でも勝つとは思っていなかったので、まあ順当な所だという感じなのですが、女房は悔しくてしょうがないみたい。
何しろ全くルールさえほとんど知らない人間なので、「どうして野球ってのはあんなに試合運びがのろのろしていて、つまらないのだ」という文句から始まって、「見ていて不愉快になるほどしょっちゅう唾を吐くし」とか、もう八つ当たり。

なにしろ初めて野球の試合を見たような人間なので、言う「文句」があまりにも頓珍漢なのがおかしい。
例えば「玉はちっともバットに当てないし」って言うのですがこれはどうやらクリケットと同じようなもんだと思ってるから。
クリケットの場合は確かに一応クリケットバットで玉を打つというか、弾くと言うか。 
僕が「それは相手のピッチャーが良かったから」なんて言っても判ってないみたいで「玉がバットに当たるようにピッチャーがちゃんと投げないから」なんて言う始末。
つまりクリケットの場合は打者が打てないような投球をした時には、「ノーボール」でカウントしないからそんな事を言う。

また、「試合で多少盛り上がって来たと思ったら(多分オーストラリアの選手がヒットを打って、塁に出たときなのでしょう)、いきなり相手のティームのコーチが出てきて話しているし、ほんと度々試合が中断されて、まるで試合の流れが無い」とか言っております。

まあ考えてみると確かにクリケットの場合はコーチとかが出てきて選手と協議したりしませんが。
「しかしクリケットの場合はランチブレーク(お昼ご飯休み)ってのがあるけど、野球は休まず最後までやるぞ」と僕。
試合の途中でご飯食べるために休憩ってのも、すごくノンビリしてるでしょ。

女房は何事もクリケット比較して見てるようです。 そのクリケットといえば本日の新聞に面白い記事が出ていた。
オリンピックで金メダルを獲得したアマチュアの選手が、いかに収入に結び付けられるかというような話題で、プロのスポーツ選手も含めて比較されている。
例えば今現在オーストラリアの選手のスポンサー料の比較で言うと、アマプロかかわらずナンバーワンはやはり水泳の「イアン・ソープ」です。
もちろん媒体によって広告料は違うはずなのですがこの記事では単純に比較で書いてあって、ナンバーワンの「イアン・ソープ(515000ドル)」以下、2位がテニスの「レイトン・ヒューイット(445000ドル)」3位がF−1ドライバーの「マーク・ウエバー(405000ドル)」と続いています。

それにしてもさすがオーストラリアと言うか、メチャクチャ安いような気もします。 イアンソープ(シドニー、アテネ合計金5個)みたいなスーパースターが日本にいたら515000ドル(日本円で約4000万円)なんて事は無いのではないかと。
多分軽く億単位でしょ。

で、この広告料ランキングとオーストラリアの人気(好感度)ランキングを比較すると面白い事に気がつきます。
オーストラリアの好感度ランキングのナンバーワンは広告料第一位と同じソープ君(87%)なのですが、2位(74%)には同点でこれも水泳の(1500M金メダル)「グラント・ハケット」と共に、クリケットの「スティーブ・ウォウ(Steve Waugh)」が顔を出し、以下3位「レイトン・ヒューイット(72%)」4位「パット・ラフター(テニス71%)」5位「アダム・ギルクリスト(クリケット」同率で「リッキー・ポンティング(クリケット)」6位「グレッグ・ノーマン(ゴルフ64%)」、7位「ハリー・キュール(Harry Kewell サッカー62%)」8位には「ブレット・リー(クリケット61%)」と続いています。

これを見るとオーストラリアではいかにクリケットが人気が有るか判ると思います。 多分オーストラリアで最も人気のあるスポーツなんでしょうけど、全く日本人には馴染みの薄いスポーツですよね。
逆にこの好感度ランキングリストには名前が載っていないレーシングドライバーのマーク・ウエバーがスポンサー料では第3位と言うのも興味深いですな。
つまりいくらオーストラリアで人気があってもインターナショナルな知名度が低ければ広告料収入が低いという事にも繋がっているのでしょう。

こういう比較で言うと、日本では一体誰が1位に来るのでしょうか。
やはり今五輪で金二つ取った「北島」でしょうか。
今後彼は一体いくら稼ぐやら。


2004年8月26日

数日前からシドニーはすっかり「春」らしくなってきました。
昼間は暑いくらいで、窓も開け放しております。
9月1日が「立春」なので、ポカポカしてくるのは当たり前なのですが、今年は7月中旬から結構寒い日が続いていたので、やはり嬉しいです。

さて、
2週目に入ったアテネ五輪、僕は最初の週ほど見ていないんですけど、金メダル獲得数において、ついにオーストラリアが日本を抜いてしまったようです。
と、書いたら日本はロシアにも抜かれてしまっている。
女房は妙な競争意識(まあ半分冗談ですが)で、ずっと日本のすぐ下にいたオーストラリアが日本を抜いたので大喜びをしております。

それにしても、総人口がたった2000万人にも達しない国が、中国、アメリカに次いで3位って言うのは、スポーツ馬鹿が多いからかもしれません。
いえいえ皮肉で言っているのではなく、ファミコンばかりやっている運動不足の肥満児より、よっぽど健康的で素晴らしいと思っています。

さてその五輪を見ていて不思議に感じた事。
なぜいまだ香港と中国が別の国として闘っているのか。
すごく不思議ですよね〜。 種目によっては一国の代表は2人(もしくは2組)までしか送れない競技の場合、中国は香港代表として送るなんて事が出来ちゃうのではないのか。 どうもピンポンのダブルスがそのような気がしたのですが。

それに関連して不思議なのが国籍の事。 一昨日の女子トライアスロン競技で優勝したのはオーストリア人(注オーストラリアではありません)。
最後の100メートルまで1位を走っていたのはオーストラリア人。 
女房は、また金メダルがもう一つ増えるとワクワクして見てたら、ほんと最後の最後になって後ろの方から猛追してくるのがいて、それがオーストリア代表。 結局オーストリアが勝ってしまって、抜かれたオーストラリア人は呆然。
試合後のインタビューでもガッカリしている。 で、普通ならそこで別の競技の中継に切り替わるはずが、今度は優勝した選手のインタビューを始めた。
???、何しろメダル授与の中継でも金メダルや銀メダルの選手がオーストラリア人でなければ銅メダルのオーストラリア人だけのシーンしか見せてくれないのに。(僕はアーチェリーの山本選手の表情見たかったけど見せてもらえなかった)
それなのになぜにオーストラリア人を破ったオーストリア人の選手にインタビュー?って見てたら、なんとこの選手全く訛りの無い英語を話す。
いやもっと正確に言うと、完全にオーストラリア訛りの英語なんです。

あれ?今優勝したのはオーストラリア人だったのか、オーストリアとオーストラリアを聞き違えているのかと一瞬思ってしまった。
ところがこの選手、オーストラリア生まれのオーストラリア人なのに、オーストリア人と結婚したからオーストリア代表で出たというのです。
で、いまだオーストラリアで競技にも参加している。
しかしオーストラリア国内での成績ではオーストラリア代表にはなれない順位だったので、オーストリア代表として出たというのです。
その上彼女は両方の国のパスポートを所有しているとか。

そんな事情を全く知らなかった女房はすっかりしらけておりましたが、この辺も非常に微妙ですよね。
結婚して国籍が変わるというのは判らない訳でもないけれど。
それにしてもたった1字違いのオーストラリアからオーストリアへってのもなんとも皮肉と言うか。

たしか日本にもピンポンの選手で元中国の選手が日本代表で出ていたと思います。
しかし自分の国では順位が低いので代表に選ばれないから他の国から出て優勝してしまうというのは珍しいでしょうね。

さて、昨日の日記に日本の野球がオーストラリアに負けた(それも2度にもわたって)と書きましたが、どうやらオーストラリアの代表ティームのうち16人がアメリカでプレーしている選手なのだそうです。
まあそれならそこそこに強いのは納得できます。
僕はオーストラリアに住み始めてからすっかり野球に疎くなってしまったので、まさかそんなにも多くのオーストラリア人がアメリカに渡って活躍してるってのは想像だにしなかった。
しかしそれでまた新たな疑問が。 
日本のようにプロ野球を頂点に、子供のリトルリーグ(と言ったか)も非常に盛ん、裾野の広いスポーツだからこそ、優秀な選手が出て、中には大リーグまで出世するという事だと僕は考えていた。

で、オーストラリアにはプロリーグは無いし、リトルリーグも多分無い。 いや有っても聞いたことが無い。 そんな国でどうやってメジャーリーグにまで行ける選手が育つのだろう。 それもそんなに多く。
一つだけ想像できるのは、昨日の日記に書いた「クリケット」が関係しているのかしらと。
つまりクリケットはオーストラリアで最も人気が有り、子供の頃には多かれ少なかれほとんどの男の子はクリケットをプレーした事がある。

で、基本的にボールを投げてバットで打つというのも野球と似ているので、ボールセンスが育成されるのではないか。
で、クリケットのプロになれなかった才能の有る若いのが、アメリカに渡ってマイナーリーグ等のテストを受けて成長していくのかもしれないと。
オーストラリア人にとっては言葉の問題は無いし、体力的なハンディも無い。
と、完全に僕の想像で書いてみましたが、その辺を今度オーストラリア人で野球に詳しい人に聞いてみることにしましょう。

とにかく総人口での比較において、オーストラリアは、スポーツ(種類を問わず)では世界一の国である事は間違いないでしょうな。
国土は広く、天候など環境が抜群な国であるという証拠かもしれません。

追記の質問。
ダイビング(飛び込み)の選手って、飛び込んだ後必ずシャワー使ってますよね。
あれ何なんでしょう? 何で試合終わってからシャワーじゃいけないんでしょう? 
次のダイブに体を清めないと良い点が出ないんでしょうか?
それとも、プールの水に含まれる塩素が有害だからその度に洗い流しているのでしょうか?
飛び込んでプールから上がってくる選手は間違いなく、シャワーの所に行ってますけど、ただ単にダイブ選手はきれい好きとは思えないんですけど。
 


2004年8月30日

やっと五輪も終わりました。 僕としてもそれほど観ていたわけではないが、やはり日本の成績は気になるものです。
金メダルの獲得数では東京五輪タイなのだそうですが、悔しいかなオーストラリアには一つ差で負けてしまいました。
「ウフフ、、、」と女房は妙に嬉しそう(嫌味ですね〜)。
悔しいけれど、先日の日記にも書いたようにオーストラリアの人口数を考えると、確かに素晴らしい活躍です。
米国中国ロシアと上位3位の座は最初から決まっているようなものなのでそれに次ぐ4位というのは、さすがと言うか。

実は昨日まで日本は金15でオーストラリアの17に二つ差をつけられていたのですが、土壇場になって室伏選手の「繰り上げ金」が決まりましたよね。
僕はこのドーピング問題は非常に気になっていた。
今回はJOCが執拗に提訴したから判明したようですが、氷山の一角で本当は「ズル」してるの一杯いるのはミエミエでしょ。
尿検査用に他人の尿を小さな袋に入れて肛門から挿入、検査の時にそれを出すとか色々な方法が使われているそうですが、はっきり言って検査体制が甘いと思いますね。
今回のアヌシュ選手もその名前から言っても絶対に肛門に隠していたのではないかと(^^;。

F−1などのようにトップ3位は試合が終わった途端に「パーク・フェルメ」という場所に競技車輌を入れて、規則違反が無いか検査をするように、五輪でも同じ事ができると思うんですけどね。
競技が終わったらトップ6位入賞者までを「パーク・フェルメ」のような場所に隔離して、尿検査や血液検査を行う。
競技中からずっと肛門の中に隠し続けるってのも無理だろうし。

僕のアーチェリーの先生がシドニー五輪(パラリンピック)の時に選手として出場した経験では、まだ自分の競技が始まる数日前、選手村の自分の部屋で休んでいたら、いきなり検査員が部屋に訪ねてきて、尿を出せと言う。
で彼はちょうどトイレに行ったばかりなので、今は出ない後で来てくれと言っても、その検査員は尿が出るまで帰らないと、そのまま部屋で待っていたそうです。

で、ここでふと疑問が。
このような尿検査を行う場合、検査員はしっかり「一物」の先から尿が出ているのを確認するんですかね。
いくら部屋に押しかけても、他人の尿を用意してあってトイレの中ですり替えるなんて簡単に出来てしまうのではないか。

今週の水曜日に練習に行った時にその辺の事を、先生に聞いてみようと思いますが、検査が男子選手ならまだ観てれば判るけど、女子の場合は、、、、。
もうほんと「いたちごっこ」というか、このような不公平が起きるのなら、最初から何でもありにしてしまった方が早いのではないかと。
だいたいアマチュアのスポーツの祭典のはずなのに、プロの選手も出てくるようになったのですから、筋肉増強剤等の薬物だけをどうのこうの言うより、もう何でもありにして、後は選手の自己管理に任す。

そうすると薬物使用も思いっきりエスカレートするでしょうが、命を落とす選手も出てくる、後遺症などで苦しむ選手もいるでしょうが、それも全て選手の自己責任ということで。

僕の昔の日記に書いたように、ソウル五輪で優勝した「ベン・ジョンソン」が薬物使用で金を剥奪されてしまった。
で、繰り上げ金になった「カール・ルイス」も繰り上げで銀になった、イギリスの「リンフォード・クリスティー」もその後薬物使用が明るみに出た。
しかし、それはソウル五輪がすでに終了したかなり後の事なので、結局彼らのメダルは剥奪されなかった。
カール・ルイスの薬物使用が明るみに出たのはずっと後の事で、ソウルの時にはまだ使っていなかったと言うよりも、実は米国内で大分前から検査の結果を公表しなかった、つまり隠してたんですよね。
大分後にそれを知った「ベン・ジョンソン」は金メダルを返せと言い出したらしい。

薬物使用についてはもう全てこんなもんでしょ。 だったら薬物の力でどれほど人間が「改造」されて、人間離れの肉体と記録を出せるのかを見るのも面白いかななんて考えてしまいます。
陸上の男子100Mで、8秒台が出たり、重量挙げのスーパーへヴィーウエイトで1トン(1000キロ)挙げちゃったり。

皆さんご存知のアーノルド・シュワイツネガーがボディービルダーをやってる頃の肉体を見ると薬物のすごさがわかります。
チャンスが有ったら「ポンピング・アイアン」と言う1970年代の映画を見てください。

それにしても今回「アヌシュ」選手の不正がばれて室伏選手が金を獲得できた事は、僕にとっては柔道で日本が金を沢山取ったことより数倍も嬉しいですね。

我が女房など、日本人がハンマー投げのような競技で銀メダルを獲得したというニュースでも「????」状態。 
オーストラリア人から見ても、砲丸投げや円盤投げなどの競技って、東欧の方の「馬鹿でかい」やつらの専門競技って認識なのに、小柄な日本人が「銀」を獲得と言うのでさえ不思議がっております。

僕は女房に室伏選手の「お父さん」の選手時代からの解説をしたのですが、「柔能(よ)く剛を制す」ってのが僕にとっては嬉しいですな。

最後のマラソン競技でトップランナーのブラジル選手を妨害した「アホ」はどうも昨年のF−1イギリスGPでコースに飛び出してきたやつと同じらしい。
57歳の元司祭、こいつ思いっきり狂っているようで、たしかアイルランド人だったと思うがアテネにまで遠征してきてたんですね〜、困ったものだ。
イギリスGPの時に車にはねられてたら良かったのかもしれません。
こいつこそ薬物を使用して脳味噌改造してもらうべきだと。

 


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