2005年6月後半の日記

by tom tanabe                                              マグパイへ戻る


2005年6月30日

本日も雨。 それも強風を伴った豪雨で日本の台風を思い出してしまいました。 
窓から外を見ているだけで「日本で台風」って経験を何十年もしていなかったな〜と。 懐かしさ一杯というか。
今年4月に日本に帰った時に経験した「桜満開」ってのも30年ぶりだったのですが、「台風」も同じようなもんです。

さて、いよいよ本日で2005年度前半が終わり。
昨年の日記に2005年は大変化の年になると予想しましたが、母は日本に行き、娘もシドニーを離れ、家の売却も決まりと着実に変化が起きています。
家探しのほうは、焦って次の所を見つけないと住む場所が無くなってしまう状況ではないので、思いっきり妥協せずに見て回っています。
そんなわけで、色々見てはいるのですが「帯に短し、タスキに何とか」のごとく「これだっ!!!」ていうのが無い。
100点満点に近いのが有ったりもするのですが、馬鹿馬鹿しい値段をつけていたりで。

さて、
先週の土曜日、「パーキンソン」というイギリスのインタビュー番組を見終わって風呂に入ろうと思ったら、ピンク・フロイドのドキュメンタリー番組が始まった。 
面白そうなのでそのまま見ていたのですが、このドキュメンタリーはピンク・フロイドの中心メンバーだった「シド・バレット」についてのものでした。 
タイトルは「The Pink Floyd & Syd Barrett Story」。 日本でもDVDで発売されているようです。

こういう番組大好きなので大変興味深く見ていたのですが、ABCの土曜日の夜のプログラムに、ピンク・フロイドの(初期)バンド・リーダーだった人物についてのドキュメンタリーなんて、かなり「オタクっぽい」のを放送って、さすがオーストラリアと感心しておりました。 
ABCは日本のNHKのようなノンコマーシャルのテレビ局です。 
この番組について今日の日記に書こうと思ったが、まてよすでに「シド・バレット」の事は書いたのではないかと心配になって、僕のHP内だけをGoogleで検索してみたら、2004年6月16日に少々書いていました。 
ちょうど一年前で、その時はABC ではなくSBSの番組を見たのがきっかけになっていました。
ちなみに僕はF-1の放送で「チャンネル10」を観る以外は、ほとんどがABCかSBSですね。
だいたい、テレビを見る時間はかなり少ない方だと思います。
僕のパソコンの横にプラズマが有るので、流し観をしている事が多いです。 
 
さて、その番組で「シド・バレット」がドラッグのために狂っていく様子が描かれているのですが、そのドラッグとは「LSD」と、「マンドラックス」だったようです。 
この二つは1960年代の後半から1970年代にかけて「人気」の有った「ドラッグ」で、ジミ・ヘンドリックスやローリング・ストーンズの初期メンバーだったブライアン・ジョーンズなども、これらの餌食(えじき)になったと記憶しています。 

この番組を見終わってから、僕がデジャブのような経験を多くするのは、若い当時悪さをし過ぎたからではないかと、ちょっぴり心配になってしまいました。 
もう時効ですから白状すると、僕がロンドンに行った当時はドラッグ・カルチャー全盛で、若気の至りと言うか、同じファッション業界の連中の間では、当たり前のごとく氾濫していたドラッグに僕も興味を覚えたのです。 

ドラッグを販売(密売←聞こえが悪い)する連中を「プッシャー」と呼ぶのですが、「レッド・ツエッペリン」というスーパー・バンドの御用達のプッシャーが僕のところにも来ていました。 
ドラッグ密売なんて書くと、いかにもヤクザが絡んでいたり、危ないイメージが有るかもしれませんが、少なくともその「プッシャー」はまるでそういうイメージとは正反対って感じでした。 
年齢は30歳ちょっと過ぎくらいだったでしょうか。 
当時はロングへヤー全盛でしたが、彼は常に銀行員のようなきちんとした身なり、喋る「英語のアクセント」もかなり教養に満ち、物腰もとても紳士的でした。 

24時間どんな時間に電話をかけても、1〜2時間以内に「どんなブツ」でも配達していました。 
どんな「ブツ」と書きましたが、僕は「ハード」系には手を出さなかったので、実際にそのプッシャーが言う「どんな種類でもご要望が有ればお届けします」という話を信じただけですが。 

きちんとスーツに身を包んだ彼が配達してくる時に「ブツ」は何とスーパーなどでくれるビニールの「ショッピングバッグ」に入っていました。 
映画の中などでは、いかにもな「アタッシュケース」を提げて登場って感じでしょうが、逆にその方が怪しまれないのかもしれません。
彼らの入手経路は僕らには全くわからなかったのですが、「マンドラックス」の場合は「ハーレィー・ストリート(HARLEY STREET)」あたりの医者が処方箋を書いていたようです。
というのも当時「マンドラックス」は大手製薬会社が生産していた「治療薬」でしたから。

イギリス在住の方は良くご存知のようにこの「HARLEY STREET の医者」と言うのは、イギリスの上層階級や有名人達を専門に相手にしているような医者で、有名ロックミュージシャンなどの御用達と言うか。
ビートルズの曲にもたしか「ハーレィー・ストリートの医者」ってのが歌詞の中で有ったと思います。

この「マンドラックス」、英国だけでなくアメリカでも「クエイルー」と呼ばれかなり出回っていたようです。
今この日記を書き始めて「クエイルー」のスペルを見つけようとして「マンドラックス」とキーワードを打ち込んだら、やたら「キース・リチャード」の名前が出てきますな〜。
またホームページの中には、これが錠剤であるというのを知らずにお書きになっている方もいるようで「マンドラックスを吸う」なんて書いてあります。
当時僕は、大手製薬会社が生産するくらいだからと、危険性など大して気にしていなかったのですが、違法乱用は結構罪重かったんですな〜。

当時その危険性などほとんど知らず、今ごろになって「シド・バレット」もこれでやられたんだと気がついても「手遅れ」かもしれません。
この日記の上の方で、「もう時効だから白状してしまうと」なんて書きましたが、しかし考えてみると罪に時効は有っても、体(脳)に入った「毒」には時効なんて無いのかもしれません。
土曜日の番組が妙に気になります。


さて、
今晩はこれからシドニーカジノの中にあるリリック・シアターへミュージカル「ザ・プロデューサーズ」を観にいって来ます。
良かったら明日の日記に書きますが、そもそも僕はミュージカルあまり興味無い。 その上この「豪雨」で、女房に「え〜、今日じゃなきゃいけないの〜?」と言ったら睨まれてしまいました。 トホホ


2005年6月29日

カンボジアにいる娘と、現在働いている孤児院(Orphanage)についての話をしました。
昨日の日記に書いた「Skype」で話したので、長時間話していましたが電話代無料ってのはすごいですよね。 
娘のいるところは孤児数179人。 79人は身障者で、29人がHIV(エイズ)感染者との事。 
最初の日は脳性麻痺の子供達の棟でのお手伝いだったとか。 

それにしてもこのボランティアの仕事どこで見つけたんだろう。 
シドニーを発つ前にボランティア活動をする予定だとは聞いていたが、詳しく聞かなかった。 
現地に到着してからボランティアを必要としている孤児院のある地域に配属されたのか、詳細は不明ですがいまだオーストラリアの友人のところから孤児院に通っているようです。 

この友人(娘と同年代)、ある大手広告会社の駐在員なのですが、カンボジアをえらく気に入ってしまい、土地を購入して自分の家を建てようかなんて言ってるらしい。
見せてもらった写真ではメコン川に面したウォーターフロントの素晴らしいところのようです。

さて話は変わって、またまたオーストラリアの一面を賑わしている服役中の「Rodney Adler」という人間について。
Rodney(1959年生まれ)は元HIHという損害保険会社の経営者の一人でした。 
Rodney の父Larry Adler はハンガリーから裸一貫でオーストラリアに逃れて来た多くのユダヤ人の一人で、1代でオーストラリア有数の損害保険会社「FAI」を興した。 

第二次世界大戦での経験から、ハンガリーにいたユダヤ人たちは、1956年のハンガリー動乱で、ロシアの介入、力での鎮圧、そして政治への介入が始まると、再びユダヤ人迫害が起きるのではと危惧し、多くのユダヤ人達はオーストラリアに政治的難民として移り住んだという歴史的な背景があります。 

現在、ショッピング・センターをオーストラリア全国だけでなく米国や英国でも展開する会社「ウエスト・フィールド」の総師「Frank Lowey フランク・ロウイ」を始め、多くのハンガリー系ユダヤ人がオーストラリアの経済界で活躍しているのですが、ほとんどが裸一貫からのたたき上げです。 

オーストラリアの経済界を牛耳るユダヤ人の多くが、このハンガリアンジューで占められているのも、こういった歴史的背景が有ります。 
ちなみにオーストラリアの長者番付第2位のこのフランク・ロウイも街のデリカテッセン(総菜屋)から始め、今日の地位を築いたのです。 

僕ととっても仲の良い隣人もこのハンガリアン・ジューの一人で、彼の話を聞いていると、この「ハンガリー系」のオーストラリアにおける経済的絆というのは相当強いようです。

さて、苦労して今日の栄華を築いた創業者の二代目ってのは「馬鹿息子系」が結構いるもので、これはオーストラリアに限ったことではありませんが。
父のLarryの死去に伴い、30歳になる前にFAIを引き継いだRodney は、無理な投資拡大に走り経営悪化に陥り、同じ損保のHIHに売却されたのですが、このHIHも2001年だったかに経営破綻を起こしました。 

破綻の一因はRodney がFAIをHIHに売却する時に経理内容を偽ったために多大な損害を与えたためですが、HIH破綻後Rodneyはその責任を問われ2年の実刑判決を受けたのです。 
同時に20年間の企業経営活動を禁止の処置も受けていました。 

ところが、刑務所での服役が先月から始まった矢先に、何と規律を破り刑務所内から自分の関わる会社の経営を指図する手紙などを出していたのがバレてしまったのです。 
一切の企業活動を禁止されているのですから、刑務所内から経営に関わる手紙などを出す事自体が違法行為なのです。 

記事を読んでみると、「自分の子供の宿題を手伝ってやる」という、いかにも刑務所の同情を買うような理由を使って、じつはその子供の宿題の中に秘書への指示などを書いたのを紛れ込ましていたらしい。 
で、それがバレても無実を主張し、まったく懲りないというか、世の中舐めているのか、こうなるともう学習能力ゼロでしょ。 

もっと規律の厳しい刑務所へ移されたようですが、多分また続けちゃうんでしょうね。 
なぜこのようなことを繰り返すのかというと、自分の会社が破綻しようがこういう連中というのは隠し財産をたっぷり作って、影で財産管理会社を運営してるからで、オーストラリアでは親族への贈与税などが無いに等しい税法も関係していると思います。
つまり経営が怪しくなると債権者が動く前に、財産の名義をほとんど女房に移してしまうとか、方法は色々。
アラン・ボンド氏にしても、いまだかなりの財産を隠しているのではという話は良く聞きます。 

この放蕩二代目のおかげで、スポーツ競技会などでかける保険学が高騰し、ゴーカート・レース・ミーティングのエントリー代も高くなったと友人がこぼしておりました。
影響は隅々まで及ぶ物です。

 


2005年6月28日

相変わらず雨が降ったり止んだりで、庭の植物達も生き返っているのではないかと。
太陽が出ない分、かなり寒いですが。

さて、昨晩ウインドウズXPが入っているコンピュータを久し振りに立ち上げたら、ウインドウズ・メッセンジャー・サービスにカンボジアにいる娘が「サイン・イン」してきた。
まさか彼女のノートブックPCを接続できる環境にいるとは思わなかったので、ちょっとビックリ。
さっそく「チャット」が始まったわけだが、女房は娘に緊急の用事が有ったのでこれ幸いと参加してきた。

考えてみると、女房のコンピュータにはこのメッセンジャーサービスがインストールされていない。
英国に住む予定の娘に連絡を取るのにこれからも便利だとさっそくインストールしたのだが、どうしてもマイクを使用しての「会話」が出来ない。
娘側の設定か何かの問題だと思うが。
ファイアー・ウォールか何かが邪魔をしているのか、文字チャットだけしかできない。
で、娘が「Skype」にも入っていると言うので、今度はそれもダウン・ロード。  (登録料は無料です)
この「Skype」については日本の友人や僕のHPを読んで下さっている方から、勧められていた。

前の日記に、日本にいる耳の遠くなった母に電話をかける時に、MSメッセンジャー・サービスを使う手を考えていると書いた時に、「Skype」も便利だと情報を頂いていた。

「Skype」登録ユーザー同士の場合PC上で普通の会話が無料で楽しめるわけで、あっけないほど簡単に繋がってしまった。
女房は大喜び。 何しろ今までは電子メールか携帯へのメッセージだけだったのが、生の声が聞けるのわけで、それも何と「物凄くクリアー」なんですよね。
安物のテレフォン・カードで日本にかけるより音の質が良い。
娘のカンボジアでの接続環境が良く判らないが(ブロードバンド?)本当にスムーズ。

こんなに音が良いのなら、母への電話もこれに切り替えようと、さっそくコンピュータから普通の電話にかけられる「SkypeOut」という有料サービスを購入有しました。
「10ユーロ」単位でクレジットを購入できるのですが、日本への通話料金は1分あたり$0.0366 と料金表に出ています。
日本円で約3円でしょうか。 まことに安い。 (オーストラリアではこれより安いテレフォンカードもあるが、しかし接続料も別にかかる)

で、さっそく本日母に電話をかけたら、電話に出た母がいきなり「カズ君?」なんて、僕の甥と間違えている。
だいぶ頭の方が怪しくなったのかと思ったら、何とあまりにもクリアーに聞こえるので、国内からの電話だと勘違いしたらしい。
それほどクリアーに近くで聞こえるらしい。
IP電話系は音が悪いという先入観念が有ったのですが、こりゃ〜お奨めですな〜。
もっと早くから入れておけば良かったです。
ちなみにこの「Skype」インスロール時には、僕の電子メールアドレスから自動的に世界中の「Skypeユーザー」を見つけてくれます。
思わぬ人の名前まで見つかってちょっとビックリだったり。
ですから、すでにユーザーの娘は自動的に登録される。 便利ですね〜。

さて、テニスの話題を少々。
ウインブルドンはいよいよ2週目に突入しました。
なんか今年は雨で中断されるのが少ないですな。 世界的な傾向なのか。
男子は本命のフェデラーなど順当に勝ち進んでいますが、しかし結構クレー・コートの選手達も頑張っています。
これはテニスボールの速度が遅くなっているからかもしれません。

芝生という特殊なサーフェースで球足の速さから、ウインブルドンを嫌う選手は多いのですが、今年から大会主催者はテニスボールをウインブルドン開催1週間前から缶から出すという処置を始めたとの事。
テニスのボールは通常圧縮された空気の入った缶に入っています。
つまりボール内の空気の圧力が減らないように、缶の中にも圧縮された空気が入っていて、ボールの内圧との差を減らす事によって、空気がボールの外に徐々に抜けるのを防いでいるわけです。
一旦この缶を開けてしまうと、ボール内の圧力は徐々に減っていくわけで、大会前の一週間も前から缶を開けてしまうということで、ボールの反発力を減らす事になる。

その記事を読んで僕は、「それなら大会最終日の決勝日には3週間も間があるわけだから、そうとう試合の行方に影響が出るのではないか」と考えています。
つまりボールがスローになると得する選手と損をする選手がいるということ。
例えばフェデラーとレイトン・ヒューイットが準決勝で対戦する可能性が高いですが、もしヒューイットがもう一つの山にいて決勝で当たる方がもっとヒューイットに有利とかが考えられます。

女子は日本でも大人気の昨年の覇者シャラポワが順当に勝ち進んでいるようです。
彼女は昨年度の世界女子スポーツ選手の中で、高額所得ナンバーワンだったらしいです。
凄い人気ですな〜。 一打毎に出すあの「唸り声」が「いいっ!」って言うニヤニヤしているオヤヂが沢山いそうです。

それにしても、テニストーナメントの賞金の稼ぎなんて高が知れていますから、よっぽど多くのスポンサーがついているんでしょうな〜。
彼女の生い立ちを考えると、喜ばしいし、ハングリーなロシアの選手達の「鑑」でしょうな。


2005年6月27日

ずっと干ばつの続いていたシドニーですが、先週末から珍しく雨が降っていて、太陽が出ないせいか、寒さも厳しいです。
(貯水池のあるあたりにもしっかり降らせてもらいたいものです。)

こんな時には地球の反対側の日本はさぞかし暑いだろうと、母に電話を入れたら、梅雨の季節なのに雨があまり降らず「すごく暑い」と。

電話で聞く母の声は随分とハキハキしていて元気そうで安心ではあります。
オーストラリアに住み始めてからはなかなか会うチャンスの無かった友人達と頻繁に旧交を温めているようで、先週も神戸から田園調布時代の友人が遊びに来て5泊もしていったと、嬉しそうに話しておりました。
日本の女性は高齢になっても元気な人が多いですよね〜。
特にオーストラリア人と比べて足腰が丈夫だと感じます。
これは日本人の食生活によるものなのかもしれません。

母の場合も足腰はいたって丈夫で、毎朝散歩に出ているとの事。
体に比べ、頭の方がだいぶ怪しくなってきていたのですが、日本に帰って友人達とワイワイお喋りをしているのは、とても脳の刺激になるようで、随分「イキイキ」とした声でした。
確実に言える事は、オーストラリアよりも言葉の問題が無いので、喋るチャンスが多いということ。
「喋る」ってのはとても大事なようで、いくら言葉のわかる日本にいても、人に会わずにテレビを見ているだけの生活だと、耳から入ってくるだけなのでボケが早く進むようです。

日曜日には娘のボーイフレンドがタイ・カンボジア旅行のお土産を持って遊びに来てくれました。
ついでにノートPC持参で、旅行の写真を見せてくれのですが、僕らが羨ましくなるほど素晴らしい旅行だったようです。
娘はまだカンボジアにいてボランティアで孤児院で働いているわけで、彼女からは電子メールや携帯にメッセージは定期的に入ってくるのですが、彼が持ってきた写真やムービー(動画)で見ると、百聞は一見にしかず、女房も安心したようです。

オーストラリア人でカンボジアに駐在の友人の招待で娘とボーイフレンドは出かけたのですが、他の友人達と一緒に、観光客はまず来ないような場所へのダイビングツアーなど、僕らも是非行ってみたいものだと。
僕の小学校の同窓生がひょっとするとアンコールワットの空港整備のために、カンボジアに駐在する可能性が有ると聞いているので、来年は必ず行かなければと思っております。

さて、
先週の日記に捕鯨やアザラシの調査捕獲について書きました。 
じつは、読者の方から頂いたメールに「捕鯨やイルカ捕獲」について意見が書かれていたのが「きっかけ」となったのですが、その方から「鯨バーガー」を北海道のファーストフードチェーン「ラッキー・ピエロ」が380円で売り出すという情報も頂いていた。 

やはりというか、このニュースは海外で取り上げられております。
国際的に風当たりが強いから、ひっそり鯨肉専門店あたりで味わっているでは無く、もうそれを「呼び物」にしちゃってるわけですから。 
まったく、「トホホ」です。 
「調査捕鯨」といいながら、結局はファースト・フードに出回るという、もうあきらかに「商業捕鯨」と何ら変わりが無いわけですが、それよりも、「そこまでしてでも鯨を食べる日本人」のイメージの問題だと思います。 
困ったもんですな。  
そのファーストフードの社長(王さんというらしい)は「最近はホエールウオッチングでクジラを見る機会が多いが、鯨食文化も大切にしたい」と話しているとの事。 
「鯨食文化」ねぇ。 
ファーストフード店の売上を向上のために「売り物」にしているのを、鯨を食べるのが「文化」なんて言われちゃうと、、、、。 
いや〜参ったなと。 

もっともそれを喜んで食べる人間がいるわけですけど。 
こりゃ〜ひょっとすると、パプアニューギニアあたりの人食い文化に通じるのかもしれない。 強い相手を殺して食べると、その力を得る事ができるや、家族が死んだら食べる事によって深い愛情を表現するとか。 
食べたくなるくらい日本人は鯨を愛しているのかも。

そう言えばパリでオランダ人の恋人を殺して食べちゃった「サガワ君」、フランスでは「精神異常」で刑務所行かずに日本に帰ってきたら、何と「評論家」でメディア登場って、やはり日本人は全く気にしないところを見ると「人食文化」か。 そして彼は「人食評論家」か。


2005年6月24日

ここ数日シドニーはとても寒いです。 真冬ですから寒いのは当たり前ですが、空気の冷たさはシドニーではあまり経験しないようなものです。

さて、世界で最大のPCメーカー「DELL」の社長が、アップルが同意してくれるのなら、自社製のコンピュータにマックOSXを組み込んで販売したいと言ってるという記事を興味深く読みました。

ご存知のようにアップル社のコンピュータはOSだけを購入して自作のハードに組み込む事は出来ない。
だからこそアップル社の儲けのほとんどが最近大人気のi-PodでもこのオペーレーションソフトOSXを含むソフト・ウエアーでもなく「ハードウエアー」稼ぎ出すものらしい。
逆にマイクロソフト社はソフトで稼ぎ、アップル社はハードで稼いでいるのでアップル社がDELLに同意するとは到底思えないのだが、確実に言えることはこの「OSX]が真に優れたオペーレーション・ソフトであるということ。

僕も前から大いに興味を持っているのだが、どうしてもハードを自作にこだわる僕は手が出ないままでいる。
先日購入したノート型PC(そうDELLでした)の時に、アップル社のにすれば良かったんですけどね。
身近にアップル社の代理店が無いというのも、一種のネックになっているともいえます。
娘も「i-Mac」使っていたし、その「おさがり」をもらってマックOSの勉強しようかなと思っていたのですが、娘のは仕事場で使っていたので、簡単に引き取れなかったらしい。

その上、今は引越しのために少しでも荷物を減らさなければならない時なので、もうこれ以上増やせないし。


さて話は変わって、皆さんは「後発医薬品」というのを聞いたことがありますか?
オーストラリアで言う「ジェネリック医薬品」を日本ではこう呼ぶらしい。
「後発医薬品」とは薬の成分は同じでも、価格は安い医薬品。
新薬の特許が切れた後に登場するもので、他の医薬品メーカーのもの。新薬開発に伴う経費がかからないために、値段も安い。医療費負担を軽くするとして注目されている。

この「後発医薬品」が日本では普及していないという記事を目にして、オーストラリアでの普及率がどの程度か気になります。
ちなみに欧米では40%を超えているようだが、日本は11%ほどらしい。

医薬分業が進んでいるオーストラリアではかなり前から、オリジナルの薬とジェネリック薬品を両方用意していて、消費者のチョイスに任せている。
もちろん「後発医薬品」の用意されている種類に限ってだが、薬局に買いに行くとしばしば「ジェネリック医薬品の方が安いですがどちらにしますかと聞かれる。」
初めて薬局でその「後発医薬品」を勧められた時には、知識が無かったので、ひょっとしたら無名のメーカーが作っている物で製品の均一性(含まれる薬品の量)に不安を抱き、手を出さなかった。

しかし調べて見ると心配する必要は無い様で、その上オーストラリア政府も貿易収支の赤字を抑える意味で大いに奨励しているようです。
確かにオーストラリアではほとんどの薬品は欧米の薬品メーカーの特許で、大変な額の外貨が薬品のために消えているわけですから。

薬といえば、先日娘がシドニーを発つ前に「マラリア」の薬を購入しようとしてあまりの高額のため驚いて電話をしてきた。
カンボジアでボランティア活動を含め滞在が一ヶ月を超えるので、予防注射以外に、毎日飲むマラリアの薬を医者に勧められたらしいのだが、何と400ドルを超えるという。
娘にとっては考えてもいなかった額なので、女房にどうしようと電話をかけて来たわけ。

で、調べてみると残念ながら「後発医薬品」は無いものの、数社が似たようなマラリア用薬品を販売している。
しかしそれぞれに副作用の違いが有るようで、値段ではなく使用者の体質に合った物を購入するのが大事。
で、娘の体質に適していると思われるのが、400ドル(約2か月分)だと薬局で言われたらしいのだが、女房はすぐに自分が贔屓にしている薬局に電話をかけて値段を調べたら何と、270ドルだという。
処方箋が必要な薬なのですが、何でこんなに値段の差が有るのか、僕らは唖然としてしまった。

つまりオーストラリアでは同じ薬を購入するのでも、ネットなどで値段を良く調べないと大きな損をするということ。
どこも大して金額の違わない日本とは大きな差が有るわけです。

では
皆様良い週末を。
追記
Saleのページに娘の車(ホンダ・シビック)も追加いたしました。

 


2005年6月23日

昨日の日記に、日本の捕鯨について書きましたが、今朝のシドニーモーニングヘラルド紙には、またまた1面記事で「日本は鯨だけでなくアザラシまでも調査捕獲」と出ていて、可愛い南極アザラシ(白色)の写真も掲載されている。
他の新聞も同じような調子で第一面に取り上げているところが多く、こりゃ〜「日本への風当たりが強くなるな〜」と。

真に不思議なんですが、鯨にしろアザラシにしろ、日本はなぜにこのような調査捕鯨や捕獲を執拗なまでに行おうとするのでしょうか。
「捕鯨」で飯を食ってる人が日本にいるのは判るが、その人達のために「日本国のイメージ」を犠牲にしてまでやる「意味や価値」が僕にはわかりません。
特にアザラシなんて何のためにやるのか、オーストラリアの新聞社も問い合わせたが明確な答えが返って来てないとの事。
アザラシでも食っている人が多いんでしょうか?日本では。

そういう人達が圧力団体となって日本政府に働きかけているのでしょうか? 不思議でしょうがないんです。 
このアザラシの調査捕獲を推し進めている団体の実態を知りたいですな。 

小泉首相の靖国神社参拝については日本国内でも賛否両論が沸き起こっていますが、アザラシ捕獲なんて多分誰も知らないのでは。
しかし韓国や中国等日本近隣のアジア諸国は別として、欧米では日本の鯨やアザラシ捕獲の方がよっぽど「靖国参拝」より影響が強いです。
政治的意味合いの強い靖国問題よりも、子供達にまで与える影響はずっと強いわけです。
そういう事実を一番知らないのが日本人だと思っています。
日本政府やメディア全てがあまりにも視野が狭いというか世間知らずと言うか。 井の中の蛙状態。
日本国内の湾に迷い込んだアザラシやイルカを殺しているならまだしも、アザラシなんて南極のほうまで出張ってきて、調査捕獲をやるとか。

日本では「アザラシのタマちゃん」ってのは子供達に大人気だったようですが、例えば北朝鮮の船が日本近海にまで来て「タマちゃん捕獲」して、「調査捕獲」ですからなんてのうのうと言って、引き上げたら日本人の皆さんは「調査捕獲なら致し方ない」って納得されるのでしょうか。

「調査捕鯨や捕獲」ってのも、いかにも「ズルイ日本人の言い訳」としか捉えられていないわけですが、もういい加減気がついたら良さそうな物ですけどね。
「イメージ・ダウン」という犠牲を払ってでも、日本が執拗にこのような行動をとる「理由」を是非とも知りたいですな〜。
こんなメンタリティーを持つ国(国民)、「村社会メンタリティー」が基本のような国が、国連常任理事国入りを目指しているわけです。

さて話は変わって、これも先日の日記に書いた消費者金融について。
机の引出しを整理していたら、日本の街角で配られている「ティッシュ」が出てきて見たら、消費者金融会社ので、そこに書かれている小さな文字を読んだら利率が出ていました。
この「D社」の場合実質年率は29.98%〜36.50%とあります。
また遅延損害金の利率は39.50%と。
すごいですね〜。 これが銀行預金金利が1%にも遠く及ばない国の利率なんて。
オーストラリアでは定期預金金利は(1ヶ月の短期でも)5%は軽く超えているのですが、ちなみにクレジットカードで金を借りた場合にはどれほどの利率になるのか比較しようとネットで調べてみたのですが、簡単には見つからない。

僕自身も借りた事無いので良く判らない。 マスターやヴィザカードの場合それを発行した金融機関により利率が異なるのではないかと思います。
で、僕の使う「ウエストパック」の聞いてみたら、ウエストパック発行のマスターカードの場合、キャッシングの利率は実質年利10.75%との事。
定期預金利率の倍を少々下回っている利率。
しかしマスターカードではなく、アルティチュード・カードの場合はフリークエントフライヤーポイントがつく代わりに、利率は17%とかなり高くなるらしい。
またオーストラリアの消費者金融の利率はもっと高いはずだが、ネットで検索しても出てこない。
しかし上記の「D社」の29.98%〜36.50%を上回っているとは考えられない。

日本の長者ランキングのトップに、何人もの消費者金融系の人の名前が連なっているのは、やはり海外に住んでいる人間から見ると「特殊」に感じますね〜。
けっして経済的に健全な状態とは思えません。

話はまたまた変わって、イタリア人について。
本日も昼休み時に「家の下見」に出かけた時の話。

僕らが今の家を売却して次の所を探しているというのは、近所「ダブルベイ」あたりの不動産屋たちの間では結構知られているらしく、聞いたことも無いセールスマンから電話が掛かってきたりします。
一応僕らは近隣の不動産屋はほとんど知っているので、違和感は無いのですが。
で、昨日もダブルベイの不動産屋の「イタリア系」セールスマンが、一軒見せたい物件が有るから、明日我が家に迎えに来たいと言って来た。
イタリア系といってもかすかにイタリア訛があるかなと言う程度で、多分オーストラリアには永年住んでいると思う。

オックスフォード・ストリートに近いところの物件で、僕らはどうせそのあたりで昼飯を取るから自分の車で行って家の前で待ち合わせましょうと言ったのだが、どうしても「我が家に迎えに来て、彼の車で案内する」と言って聞かない。 
このセールスマン、多分僕くらいの年齢で、駆け出しの人間ではない。
先日も彼は自分の車(ベンツの4駆車)で迎えに来て、2〜3軒案内してくれた。
まるで「お客様は神様」って態度は、アングロサクソン系のセールスマンとは一味違うな〜と感じていた。

僕はすっかりオーストラリア系、と言うよりアングロサクソン系の接客の仕方に慣れてしまっているから、逆に「下にも置かない」大げさな接客はかえって苦手。
もうそこまでやらなくて良いから、ちょっと放っといて欲しいと、息苦しくなる時が有る。
で、本日の昼(午後1時)のアポにも朝9時きっかりに電話が有って、「本日は12時45分にお迎えに伺いますから」と確認してきた。

これを読んでいる日本の方は当たり前だと思われているかもしれないが、オーストラリアではこういうサービスはそれほど多くないと思います。

さて、その朝の電話の時にどうせ僕らは近くに出かける用事があるから、現地で待ち合わせる方が都合が良いからと、どうにか「お迎え」は断った。
で、1時に現場に着いたら、そのセールスマンがいない。 しかし同じ不動産屋の他のセールスマン(これも結構いい歳のオヤヂ)がいた。
「ウォルター・アントネッリ(セールスマン)は?」って聞いたら、ちょっと不都合が出来て、時間通りに到着できそうに無いと言う。
僕らにとっては家の下見に来たわけだから、見えれば良いわけで、その他のセールスマンが説明してくれた。

帰宅後にその「ウォルター」から電話が有って、「今日はお約束したのに事故で現場に行けず大変申し訳ない事をしました」と謝るのだが、これがもう思いっきりしつこい。 「エレベーターの故障で閉じ込められてしまった」らしいのだが、僕らは全く待たされたわけでもなく不都合が生じたわけでもないのに、僕がヘキヘキするほど「しつこく謝っている」。
これを聞いていて、我が家に来てくれているやはり同じイタリア系の庭師のオジサンを思い出してしまった。
すごく似ているんですよね。 お客とか雇い主に対する態度が、もう違うクラス(階級)が存在するがごとく。

ちょっと前の事ですが、その日庭師のオジサンが仕事に来た途端に雨が降り始めた。
オジサンはびしょ濡れになりながら仕事を続けようとしたのだが、無理だと悟って早めに帰ると言う。
僕としては風邪でもひかれたらたまらないので、もちろん「どうぞどうぞ」と言ったのだが、仕事が終わらないで帰るということについて「延々と謝っているわけ」。 もちろんその日の料金は払わなくて良いとか言いながら。

でもこのオジサンパラマッタの向こうから車を運転して我が家に来ているわけで、いくらかでも払わなければ僕の気が済まないのだが、いいと言い張る。

それより何より、雨が降り出したのがまるでオジサンのせいとでもいうような、まことにオーバーな謝り方で「ソーリーの連続」なんですよね。
あんまりオーバーに謝るので「雨はオジサンが降らしているのではないから、そんなに心配しないで」と僕も困惑してしまうほど。

昔の日記にも書いた事が有るが(免税店のイタリア系オーストラリア人の店長の話)イタリア人て、雇う側と、雇われる側の区別が物凄くはっきりしてるのではないかと。
僕のイタリア人との付き合いはそれほど多いわけではないけど、つくづく本日の「ウォルター」との話で色々考えてしまいました。

そう言えば、僕の弓の先生もイタリア系で、この場合は僕は弟子つまり目下なので教えてもらっている時には、もうメチャクチャ厳しいです。
言われた事を間違えると馬鹿呼ばわりなんて当たり前です。
僕はそういうのを聞いて、心の中でいかにもイタリア系だな〜とクスクス笑ってるんですけど、やはり彼の弟子のオーストラリアの若い子には耐えられないみたいです。
ちなみに先生のトニーは日本人以上の「人情家」です。


2005年6月22日

昨日のテレビニュースで「国際捕鯨委員会(IWC)」の総会で商業捕鯨が否決されたと大きく報じられておりました。
「日本が敗れた」って感じの報道で、もう完全に悪者扱い。
で、日本ではどのような反応かとネットで調べるも、日本のメディアはほぼ無視状態なんですよね。
GOOGLEで「捕鯨」をキーワードに検索しても本日(22日)の時点では「商業捕鯨再開は困難」という予測記事しか見つからない。
捕鯨については、オーストラリアと日本でこれほど反応の違いがあるわけです。

じつは先日、僕の日記で「カンガルーの肉を料理した」と書いたら、僕のホームページを見に来て下さっている方から、「捕鯨とイルカ捕獲の日本の文化について、僕がどう思っているか知りたい」とメールをいただいた。
僕も常々このサブジェクトについては書いてみたいと考えていたのですが、書けずにいた。
基本的に僕は捕鯨には反対なのですが、でもなぜ反対なのかが自分でもはっきりしない。
女房のように「希少な生き物をなぜ殺す」って意見も、希少で無くなった時には捕っていいことになってしまう。
また「可愛いとか」「雄大で素晴らしい生き物を殺して食べるなんて」って意見も、主観の問題であるし。

じゃあ商業捕鯨賛成派の日本国民は鯨を「可愛いとも、雄大で素晴らしい」とも思っていないかというと、そうでもない。
先々月だったかに、コククジラ(ハンプバック)の子が東京湾に迷い込んで来た時には、見物人もけっこう出たりして人気が有ったらしい。 
タマちゃんほどでは無いにしても、メディアも結構騒いでいた。
結局千葉県沖の定置網に引っかかって死んでしまったが、この死んだ原因を作ったのは、取材でしつこく追いかけた新聞社のヘリではないかとか出ていました。 

見物人は「美味しそう」なんて思ってみているわけではないでしょうが、日本では鯨を食べるのが相変わらず「人気」があるらしい。
イルカにしても人間になついたりして本当に可愛いのは事実。
日本じゃかなりの数のイルカも食べてるらしいが、けっこう「鯨肉」と違法表示で販売されているとも聞いた。
僕がもしスーパーで「イルカ肉」って表示で販売されてるのを見かけたらためしに食べてみようかって買い求めるだろうか。
多分買わないでしょうね。
でも先日の日記でも書いたように「カンガルー肉」を見つけて、さっそく食べてみたわけだが、人によっては鯨やイルカを食べるよりも残酷な行為と映るかも知れない。

鹿、カンガルー、猪、鴨、駱駝、馬、犬、エミュー、ダチョウ、など等、何が可哀相で、何なら平気で食べられるのかって、個人の差が大きい。

そういう種類でなくとも、ほとんどの人が平気で食べているチキンにしても、我が女房は子供の時に隣人が目の前で飼っている鶏を「絞め」ているのを目にして以来、トラウマで長い事一切口に出来なかったらしい。
その隣人が鶏をナイフで首を落としたら、首の無いまま数メートル首から血を噴出させながら走ったらしい。
その光景を見て、小学校前だった女房はショックを受けたわけだが、いまだにそうやって鶏を「絞めて」食べている人はいくらでもいるはず。

じつは僕は一時釣りに狂っていたが、ある時「カジキ(ブラック・マーリン)」を釣った事があった。
マグロやキングフィッシュなど大きな魚は何度か釣っていたのだが、カジキはなかなかチャンスが無く、大物釣りの獲物としては最高峰の魚だと、長い間釣りたいと思っていた。

その日、友人を連れてシドニー湾から出て、ほんの少々ボンダイビーチに向ったところで晩御飯のオカズにとアジやシマアジを釣ろうと言う事になった。
ダイヤモンドベイ絶壁がすぐ目の前に見えるほど陸に近いところで、サビキでアジを釣っていたらそれを追いかけて小型のキングフィッシュ(ヒラマサ)が水面近くに上がってきたのが目に入った。
キングがいるならと僕は釣ったアジを生餌にヒラマサ用の竿を出し、針を背掛けにして泳がせておいた。
で、そのまままたサビキ釣りを続けていたら、いきなり生餌さの竿がしなりだした。
しめしめ、キングが掛かったと竿を手にした途端に、顔の先に角がある大きな魚がバシャバシャと音を立てて水面から顔出した。
「カジキマグロが掛かった!!!!」ってもう心臓の鼓動が聞こえてくるほど興奮した。

カジキマグロを狙って、早朝から何マイルもトローリングを続けてもシドニー周辺ではめったに掛からないカジキマグロが、まさかこんな陸の近くで、「本当にいるの! 夢じゃないか!」って調子でした。

その日は僕以外船を運転できる人はいなかったので、仕方なく僕は竿を持って船の周りをぐるぐる回り、1時間ほどファイトして、結局釣り上げたのだが、甲板に皆で引っ張り上げた時には「やった!!!」と有頂天になった。
海から上がったばかりの魚は物凄く色が鮮明で美しいのだが、その初めてのカジキは何とも言えない美しい濃紺、グラデーションのかかったメタリックブルーで、息を呑むほど美しかったです。

夢に見たカジキマグロを釣り上げた嬉しさも有ったのだが、こんなに美しい生き物を「殺してしまった」んだという「思い」が同時に生まれた。
その思いは時間が経つにつれ強くなり、何だか可哀相な事をしてしまったと考えるようになった。
次に釣れた時には「リリース」をしてやるべきかななんて考え始めたのですが、その後急速に釣りへの情熱が冷めていった。
母が「あまり”殺生”を続ける」のは良くないと言い出したのもこの頃でした。

何だか話が釣りの話になってしまいましたが、僕がカジキマグロを仕留めた時のこの思いは、同じ生き物でもアジやシマアジの時には感じない。
不思議ですよね。
美味しく自分で食べるのならそれは殺生ではないと言う人がいるけれど、しかしそのカジキも僕は当然刺身や照り焼きで美味しく頂きましたが、やっぱり「割り切れない思い」は残った。

何だかうまく書けないが、女房の鯨への思いも共通するところはあると思う。 
こういう感情って、サイズと関係が有るのかもしれない。
鯨や象ってほどでなくとも自分(人間)より大きい物は、「殺生」って感情が起きるのか、少なくとも自分の手で「殺す」と。

支離滅裂になってきたので、そろそろ止めます。
今日は珍しく一日リバプールで弓の稽古(左にコンバート)をしていて心地良い肉体的疲労感で、思考力落ちてます。
この続きはまた書きます。 


2005年6月21日

映画のプロモーションで英国に行っているトムクルーズが、イギリステレビ局のインタビュアーに、マイクに仕込んだ水鉄砲で水を浴びせられ、大いに「おかんむり」だったというニュースを読んでいて、これが日本で起きたとしたら、事態は違ったことになっていたのではないかと考えていました。 

水を掛けたのはイギリステレビ局チャンネル4のいたずら番組のためだったとか。 で、一時警察がそのテレビクルーを拘束したらしいが、テレビ番組の為と判りすぐに釈放したらしい。
テレビ局は「いやがらせをしようという意図は全くなかった。ジョークの精神を理解してほしい」と釈明しているらしい。 
でもこの「ジョークの精神(たぶん英語ではセンスオブユーモア)」って非常に微妙ですよね。 

映画俳優のような人気商売なんかの場合、マジで怒ったりすると「シャレも理解しない俳優」って言われちゃうだろうし。 
そして最初に書いたように、英国テレビ局だから大した問題もなく収まったのだろうとも思う。 
日本のお笑い番組で、外国から来た俳優それもハリウッドの一流俳優に「シャレ」で水掛けたらどうなるだろう。 

MS社のビルゲイツ氏がやはりイギリスで「パイ」を顔に浴びせられた事件がありました。 
やったのは「有名人にパイを投げる」のを生きがいにしている人だった。今までにもかなりの著名人相手にパイを浴びせてきたようだが、ビルゲイツ氏がこの人間をどうしたのか知らないが、大した問題にもならなかったようです。 
この手のイタズラに西欧ではかなり寛容なのでしょうが、やはりシチュエーションによるでしょうね。 
これが映画俳優ではなく政治家だったらどうなるのか。 エ
リザベス女王でも「ジョークの精神を理解してくれ」と言えるのか。 芸能人の場合は特殊なのか。

じつは数年前にF-1 のオーストラリア・グランプリが行われていた時の事、オーストラリアのお笑い番組が、似たような事をやった。 
いえ、水を掛けるほど単純ではなく、F-1 ドライバーの共同記者会見の席へ、記者に扮したコメディアンが潜り込み「もっともらしいが、よく考えると意味の無い質問」をぶつけて、インタビューを受けた相手が答えに詰まるところで「笑いを取る」という内容でした。 

たとえば
「今シーズン、あなたはウイリアムス・ティームへ移籍しましたが、このティームであなたの実力が発揮できるはずとメディアで報じられている状況で、自分の意思とは関係なくティームメートとの関係が良くなる方法が有るとは思わないというあなたの考え方からすると今度のティームでの成績が、前にいたティームに与える影響をどう考えますか?」
というようなちょっと聞くとまじめな質問のように聞こえるが、よく考えると何が主語だかわからないような、まったく意味が不明で、長いセンテンスのナンセンスな質問をする。 

この番組じつはスポーツ選手や芸能人など、複雑な質問にうまく答えるのが苦手な人達を相手をカモにして笑いを取るという趣向だったと記憶
しています。 

その日はコロンビア出身のドライバー、ファン・パブロ・モントヤーが答えていたわけだが、彼にとっては「英語」は母国語でないわけで、かなり流暢にしゃべるといっても、限界はある。 
モントーヤの喋る英語を聞いても、特徴的な南米訛りで、ところどころ文法に間違いもある。 
そんな彼相手に英語で上記のような質問をするものだから、彼は最初は真剣に質問の意味を汲み取ろうと必死で聞いているわけ。 

で、何度か聞き返すのだが質問の意味が不明で困惑している。 
その記者会見にいる他の(本当の)記者達はコメディアンが冗談をやっているのは知っているので、皆クスクス笑いをこらえている。 
モントーヤにしてみれば自分の英語力の無さから、聞かれた質問にすぐに答えられず四苦八苦しているのを笑われていると受け取れる。 
途中からそれがお笑い番組の為だと判ったモントーヤ、烈火のごとく怒ったんですよね。 

それを見ていて、同じように外国で暮らしている僕も非常に腹が立った。 人のハンディをあげつらって笑いを取っているような非常に失礼な行為だと感じたものです。 
同じ英語を母国語としているアメリカやイギリスのドライバーに対してやるならともかく。 
モントーヤに彼の母国語スペイン語で同じ事をやれば、すぐに馬鹿なジョークと判り、彼も怒りをあらわにしなかったはず。 
ところが何と、本当に怒ったモントーヤに対して「ユーモアを理解しない」的な取り扱いでニュースにしているし、その上、馬鹿番組の宣伝にも使っている。 

母国語ではない国で暮らす人達の気持ちが判っていないんですよね。 モントーヤは芸能人ではなく素晴らしいドライビングを見せに来ているのだから、怒って当たり前だと思って見ておりました。    


2005年6月20日

本日は月曜日、珍しく朝から日記を書いています。
普通なら夕方、夕食前に書くのですが「F-1のUSグランプリ」の異常な事態に、すっかり「しらけて」日記を書きながら横のテレビで昨晩録画したレースを見ております。

ご存知の方もいると思いますが、昨日行われたUSグランプリは、ミシェラン・タイヤの不都合によりミシェランタイヤーユーザーの全てが出走を取り消すという事態になり、ブリジストン・ユーザーのたった6台だけのレース、それも本当に競争力のあるティームはフェラーリだけという、前代未聞の展開になってしまった。

時差の関係でアメリカのレースの実況はオーストラリア時間午前3時半からなので、予約タイマーをかけ、さっそく今朝見始めたわけ。
で、金曜日に起きたトヨタ車(ラルフ・シュマッハー)の事故以来、ミシュランタイヤで決勝レースを走るのは、無理ではないかという「噂」が出ていたのは知っていました。
ミシュランがどうのような対応をするのかも大いに関心が有って、非常に興味深いレースになると思っていたら、なんと20台の内14台もがウォームアップ・ラップをしただけでピットに戻って来てしまい、スターティング・グリッドに着かない。
僕の頭の中では「まさかの事態」であっけに取られておりました。

その時点でもまだひょっとするとピットからタイヤをチェンジしてスタートする可能性も有るのではと見ていたら、ドライバーが次々とマシーンから降りるに及んで、「大きなため息」に変わってしまった。

このような事態が起きたのがよりによってUSグランプリというのも、非常に「複雑」ですよね。
じつはF-1レースというのはアメリカではなかなか人気が根付かない、インディーレースやナスカーレースと比べても観客動員数はずっと少なかった。 
インデイアナポリスのコースオーナーとバーニーエクレストンとが、何とかF-1レースをアメリカ人にも理解させようと始めて以来、やっと観客動員数も増える傾向になってきていた。
だから今回の事態はアメリカでのF-1人気に、取り返しのつかない大きなダメージを与える事になるでしょうね。
もう来年からはUSグランプリは開かれない可能性も出てきたと思います。
アメリカは元々「お客主体」の国ですから、例えドライバーの安全性が損なわれそうな状況でも、無理してでもとりあえずレースはやっちゃうって国だから。
そういう意味でも今回の事件はインディーとF-1の体質の違いがはっきり出ていましたね。

当然のごとくフェラーリ2台がランデブー走行を重ねているつまらないレース(いやレースとは呼べません)を見ながらこの日記を書いています。
つまり真剣に見ている価値が無いから。
で、書きたい事が次々と出てきます。
こんな事態になったのはいったい誰のせいかという疑問がまず最初に有るのですが、ミシェランがインディー用のタイヤを用意できなかったからと言うのは簡単ですが、根はもっと深いと思います。

今の複雑なF-1のレギュレーション(ルール)も大いに関係をしているわけです。 
複雑なルールは、ドライバーの安全のためというのが基本になっているわけで、それ自体に異を唱え有るつもりはありません。
しかし、マニファクチャー(ティーム及びメーカー)の中には、頻繁に変更が加えられるFIA主導のやり方や、一部のティームだけが恩恵を享ける結果になる内容に、不満を持ち自分たちで新しい「レース・シリーズ」を立ち上げようという動きが有るのですが、今回の事件がその新シリーズ実現へ向けて大きな力となるのではないかと考えます。

ここまで書いていたら、怒ったファンがコースにペットボトルや缶ビールを投げ込み始めました。
確かに高い入場料を払って観に来ているファンにとっては、このレースと呼べない事態に、怒り狂うのは判らないでもない。
外国からも観戦に来ているファンは多くいる訳で、日本から「USグランプリ観戦ツアー」で高いツアー料金払って行った人なんて、、、いや〜言葉も無いですね〜。

しかし、時速300キロを軽く超えるF-1においては、ペットボトルでも確実にドライバーが死にます。
もし直撃したら、多分ヘルメットも粉々になってしまうでしょうな。
そういう危険な状況に曝されるなんて、絶対に有ってはならない。 ドライバーには何ら責任が無いんですよね。

ただし今回のレースで「もしフェラーリがシケイン設置等、緊急処置導入に賛成していたら」、20台全て出走のレースは行われていたらしいです。
何と今回漁夫の利を得たジョーダンにしてもミナルディにしても、緊急処置導入には反対していなかったとの事。
唯一フェラーリが反対したので、この状態でレースが行われたという事実もあります。
面白い事に、前述のF-1離脱して新しいシリーズを始めようという動きに真っ向から反対しているのが「フェラーリ」なんですよね。

と、何だかレースに興味の無い方には面白くない話になってしまいました。
で、少々他の事を。

今娘はカンボジアにおります。 娘がカンボジアに入った日に例の幼稚園襲撃事件が起きておりました。
犯人達の武器の入手方法など読むと、まあ「ヤバイ」国であるのは確かのようで、気にはなります。
何しろ娘はまだ一月近くカンボジアに滞在、ボランティアワークをする予定なので。
ボランティアの内容は「孤児施設」らしいです。
幼稚園と違って、身代金要求は全く「し甲斐の無い」所ではあります。
ボランティア活動やタイなども旅行して、ロンドン入りは7月終り頃らしいです。

そうそうしょっちゅう女房の携帯に娘からメールが入って来ます。
娘はシドニーで使っていた携帯を持参して、それからメールを送っているらしいが、カンボジアでもちゃんとアクセスできるんですね。
昨晩も、「今ショッピングに来ているが、色んなソフトが激安だから欲しい物があったらメールくれ」と。
多分、コピーソフトが山のように売られているんでしょうが、僕宛に郵送なんてしてきたら、没収じゃないかと。

まあそういうわけで、カンボジアにいるのに、携帯メールはまるでシドニーにいるがごとく届くので、女房もあんまり心配にはならないようです。


2005年6月17日

今日は朝から物件を二つほど見に行ってきました。
昨日の日記に写真を撮ってくると書いたのに、デジカメを持って出るのを忘れてしまいました。
まったく、「もうろく」したものです。 嫌になっちゃいますな〜。

しかし最初に行ったラベンダーベイ(ノースシドニー側)の家は、僕の好みではありませんでした。
インテリアのデザインは超モダンなのですが、シンクなどデザインのためのデザインと言うような、流行が終わったら急激に色あせてしまうようなのって、もう懲り懲りと言うか。
と、今これを書いていてやっぱりデジカメ忘れたのが悔やまれます。
ホント、百聞は一見にしかずなわけで、このシンク(流し)のデザインを皆さんにお見せしたかった。 残念。

この物件、新築で戸数はたった二つ。
一つのビルの中にたった2軒なのに大型のエレベーターがついていて、維持費も馬鹿高そうです。 
確かにハーバーブリッジやオペラハウスは目の前に一望という好条件なのですが、それよりも近いルナパークの騒音が気になります。 
この遊園地、今後必ずや再開発が行われるはずで、今より静かになる可能性も有るだろうが、もっとうるさくなる事も考えられるので、一種の賭けというか。
またハーバーブリッジの上を通る電車や車の騒音がかなり距離が有るのにもかかわらず結構聞こえるんですよね。
多分すぐには売れないでしょうね〜。

さて次は、友人がオックスフォードストリートで計画中の再開発の物件。
これはまだ設計図の段階で、本日は設計図を見ながらその土地を見てきました。
総戸数9で、それほど多くは無い。 
しかしペントハウスでも床面積220平米弱(室内のみでバルコニーなどは除く)と、期待したほど大きくない。
当然、ハーバービューなどは無いので、値段的にはそれほど高くは無いが、設計図の段階で決めるって僕には経験が無いので、凄く迷いそうです。
大金をはたいて買うわけで、しかし実際の物を見ないで決断するわけで、一応大学では土木及び建築も勉強したとはいえ、実務の経験は全く無い。
何か一種のギャンブルって気がします。
こういうのに慣れている人達って、設計図の段階で一番良いのを完成まで1年以上も前に購入(手付は10%)、で、相場の動きで完成前に転売して儲けるなんて事をやるらしい。
売値のたった10%を用意するだけですから、中には2つ3つ購入って人もいるらしい。
まあこれはマーケットが右上がりの時ならまだしも、だいぶ落ち着いてきた今はやっぱり慎重に考えるべきだと思っています。

さて、話は変わって女房はすっかりネット・オークションの「eBay」にハマっていると書きましたが、僕も少々引き込まれております。
というのも、今引越しセールでガラクタをネット・オークションで処分しているのですが、とんでもない値が付いて「恐ろしく」なっちゃう事すらあります。
釣り道具の80%は片付いて、今はゴーカート用品を主に出しているのですが、「何で皆さんこんな値で買うの?」って不思議です。
ちなみに、昨日もオークション締め切りになったカート用スプロケット、7枚に何と70ドル近くの値が付いた。
新品ではなく全て僕が使っていた中古で、当時一枚10ドルちょっとくらいだったと記憶しています。
15ドルくらいでも7枚で105ドルなのに70ドルも出してその上送料も買い手負担なので合計約80ドル。
それも現物見ないで買っちゃうってホント、不思議ですよね〜。
じつはこのスプロケットまだオークション出だしてないのが30枚もある。

なんかネットで買うのが「クセ」になってしまっているのでしょうか。
逆に売る立場の僕らはそろそろ締め切りという時間にモニターの前に座って見ていると、最後の2〜3分で「パパパ」と値が上がっていくのが結構エキサイティングというか。
父の残した日曜大工道具の「ルーター」なんて、捨てようかと思っていたのに、ひょっとしたら売れるかもと100ドルでスターとさせたら、じわじわと値が上がっていた。 165ドルほどになっていて喜んでいたら、何と最後の5分で凄い競り合いになって305ドルで終了!
父が今から6〜7年前に購入した時には絶対に305ドルなんて払ってないと思うんですけど。
いったいどうなっているのでしょうか?
それとも我々が最近の値段を知らないだけなのか?

しかし逆にせっかく大金出して大事に使ったのに、もう捨て値しかつかないのもあって、考えさせられてしまいます。
その代表が「アナログカメラ」。 もうデジカメに世の中が動いているため、父が大事に大事に使っていた一眼レフのカメラ(キャノンが主ですが)なんて随分高かっただろうが、上記のカート用の油にまみれた中古のスプロケットにも及ばない値しか付かないんですよね〜。
やっぱり需要と供給のバランスで値が付くのだろうが、このアナログカメラの落札価格って何だか悲しいですな〜。

今も僕の横で女房がモニターを見ながら「キャッキャ」言っております。
こんなにネットオークションで何でも売れてしまうのなら、日本や中国からから何か輸入してネットで売るってのは良い商売になるのかもしれませんね〜。
考えてみようかな。

それでは皆様良い週末を。
今度は必ずデジカメ忘れずにインスぺクション(家の下見)いってきます。

 


2005年6月16日

イラクで拘束されていた「ダグラス・ウッド」というオーストラリア人のエンジニアー(アメリカの会社のためにイラクで働いていた)が何と!!!昨日開放されました。
アルジャジーラ経由で見た拘束時のDVDでは絶対に生きて帰って来れないと思っていたんですけどね。
もちろん今までも拘束後生きて開放された人質は何人かいますが、イラク参戦に真っ先に手を上げた国(オーストラリアや日本など)の国民で、その上この「ダグラス・ウッド」の場合は現在はアメリカ在住で(奥さんもアメリカ人)アメリカの会社のためにイラク駐在って、かなり助かる可能性の少ないシチュエーションだったのに。

で、このニュースを見て多分日本人なら開放されなかったのではないかと僕は考えます。
同じようにアメリカの「ポチ国」なのですが、日本人の場合は助からないと思う理由は、オーストラリアと違って日本には「イスラム系の日本人」というのが数少ないから。
オーストラリアのようなマルチ・カルチャーの国では、結構イラクで「顔が利く(イスラム系教会とか)」人間がいる。
今回も、オーストラリア人拘束のニュースから程なく、オーストラリアから交渉のためにイラクに入ったかなり地位の高い「牧師(イスラム教の場合は牧師ではないか?)」の存在が大いに影響を与えたようです。

「ダグラス・ウッド」解放後、オーストラリアのハワード首相もインタビューでその「牧師」に対して感謝を表明していました。
どれほどの役割をこの牧師が担ったかは不明ですが、生きて開放された結果を見ると「やはり」と感じますな〜。

さて、
シドニーの水不足問題は、とうとう新しい給水制限導入直前にまで深刻化しております。 
貯水池には全く雨が降らず、貯水量も40%を切ってしまった。 
今は週3日、午前10時前と午後5時以降、手で持ったホースに限り、花などに水を撒くのが許されているのだが、これが全面禁止になる可能性も出てきた。 

つまりジョウロに水を入れて花や植木に水をやるのは許されるが、ホースで直接水は撒けないというものらしい。 
まあその厳しい規制の前に、家の番地の奇数と偶数とに別けてホースを使える日を減らそうというのも有るようです。 
そういう意味では我が家の売却が決まったのでホッとしているわけ。 

水不足が深刻になる前は全て自動でスプリンクラーなどが作動し、全く手がかからず時間も取られなかったのだが、手持ちのホースで水を撒くようになってからは、それだけでも1時間近くかかってしまうわけで、頭痛の種だった。 
それを今度はいちいちジョウロに水を汲んでなんて事になったらと考えるだけで、今度住むところは絶対に手の掛からない家をと思いを新たにするわけです。 

不動産屋にそう言うと、それなら絶対にアパートの方が良いと言うのだが、僕はとてもわがままな性格なので、アパートには気乗りしないんですよね。  
一応、少ない戸数、ぜいぜい4〜8軒しか入っていないのなら見ても良いと言ってある。 
テニスコートやプール、はたまたジムなんてのは絶対に要らないとも。

で、本日もダーリングポイントに有る物件を見に行ってきました。
友人が遊びに来ていたので、彼も同行。
この物件、確かにハーバービューはあるし作りもモダンで我々の要望に近いのだが、少々狭い。
一応3ベッドルームではあるが、それぞれのベッドルームが近過ぎる感じがする。 総フロアー面積は240〜260平米あたりと思われる。

その上、売主の希望価格が僕自身が査定する価格とは20%は高い。
プールも庭もついていないので、これは我々には好都合ではあるが、一応査定をする場合には、重要な要素で将来売却する事になった時に、プールも庭も無い家なのにそんなに出せないと言われる可能性が高い。
つまり今良い値で買ったら、売り難い又は値上がり率がそれほどではない。

明日は女房のテニス仲間の紹介でノース側に一軒見に行く予定。
基本的にはノース側は女房の楽しみの一つ「観劇」には不便になるので、住む気は無いのですが、一応参考までということで。
明日はデジカメ持参で行って写真撮れたら、ここに掲載してみます。
新築なので、プライバシーの侵害にならないと思うから。

色々物件を見に行く場合、基本的には売主のプライベートの部分まで見えてしまうこともある。
例えば、戸棚などの収納スペースをチェックする意味で、扉を開けたら住人の服などが掛かっているし、また部屋の中には写真などが飾られている。
そういうのはいちいち見るのは失礼なわけだが、じつはその昔、我々が今住んでいるこの家を下見に来たら、女房が飾ってある写真に「自分の教え子」が写っているのを発見した。
当時高校生だったその息子さんは女房から日本語を習っていたわけ。
その縁で、この家の下見をアレンジした不動産屋を無視し、直接その売主(つまり息子の父ですな)と交渉が出来た。
1986年の終りか1987年の初めで、まだ1987年の9月にバブルエコノミーが弾けるまで、毎月のように不動産は値上がりしていた。

結局、その縁で直接交渉できたことが幸いして、不動産屋に邪魔されず購入にこぎつけたのだが、今回我が家を売りに出したら似たような事があり、具体的には書けないのだが、結局下見に来た方が「我が娘の縁」で、交渉がまとまった。

プライバシーの部分は見ないのがお約束なのだが、家の売買が成立する時って、けっこうそういう「縁」関係するのかもしれませんな〜。


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