歌「ローズガーデン」

例によって就寝前にテレビでYouTubeミュージックをエンドレスで聴いていたら1970年代特集の曲たちの中で、このリン・アンダーソンの「I Never Promised You A) Rose Garden」が流れてきた。

僕はこのメロディーを聴いて「何だか懐かしい昔の思い出の一部」が蘇ったような感情を抱いた。
当時の僕はこのようなカントリー調の歌は好みでは無くこのレコードを買ったこともなければそもそも曲のタイトルさえ知らなかった。

この曲を聴いていると僕がロンドンに移り住んだ(1974)数年前、渋谷などの繁華街から流れてくる「街のBGM」って感じで、当時の自分の生活とか街の風景が脳裏に浮かんだ。

この曲はいわゆるカントリー風の軽快感が有りながら哀愁を帯びた部分もある。
このような哀愁を感じさせられるメロディー進行が僕にとっては耳に残る理由なのかも知れない。

だからジョージハリソンのメロディーなども気に入っているのかも知れない。
当時の僕は今ほど英語が出来なかったので、いわゆる洋楽は基本的にメロディからだったが、ビートルズなどレコードを買って特に気に入った曲は何度も繰り返し聴いているうちに歌詞も覚え一緒に口ずさむようになっていった。

しかし基本的に洋楽を数回聴いたくらいではその歌の内容は全く分からず聴いていた。

この曲「ローズガーデン」がYouTubeから流れて来た時に脳裏に浮かんだのは、僕がまだ20歳を超えて、将来のことなど全く考えない、自由気ままに生き何の不安も無く責任も無い人生を謳歌していた時代を思い出していた。

僕にとってはとても良い思い出がいっぱい詰まった時代だったと(今の生活に特に不満が有るわけではないが)思い返している。
で、この曲をもう一度リピートして聴いたら1970年の頃とは違い英語の歌詞が耳に入ってくる。
ところがいきなり2小節目にこの曲のタイトル「I never promised you a rose garden 」って部分が「?」分からない。

「私はあなたにRose gardenを約束なんてしていないわ」って「何?そのRose gardenって?」状態。
あなたに薔薇色の人生を約束していない??? その前の「I beg your pardon 」って歌詞から見ると相手(恋人?)との会話で反論しているようにも受け取れる。

英語が母国語のワイフに聴かせても「うーん、どんな意味をが入っているのんだろう?」ってハッキリしない。
ネット上に色々有る英語の歌詞を日本語に翻訳しているサイトもいくつか有るが、しかしそのローズガーデンの部分の意味をちゃんと翻訳していない。

いくつか探しているうちに「あ、そういうことだったのか!」というのを見つけた。
それはとても興味深い解説だったので今日の日記に取り上げるキッカケになった。

じつはこの曲が発表された1970年て、アメリカではヒッピーカルチャーが台頭し始めてその前年1969年のウッドストック野外コンサートは大変な盛り上がりを見せ映画にもなった。

その映画を見れば一目瞭然だがドラッグ(ほとんどが当時はマリファナ)やフリーセックスがアンダーグラウンドから表に出て来た時代だった。

ところがこのローズガーデンというこの曲は基本的に非常に保守的なカントリーソング系に分類されたのだが、しかしその内容がある意味センセーショナルだったらしい。

その当時のアメリカでもカントリーウエスタンを好む層では宗教的戒律で婚前交渉などにも顔をしかめるアメリカ人も多かった。(いまだにアメリカではそういう傾向があるらしいが)
もう56年も前の話ですから今とはだいぶ違う。
で、このローズガーデンは「薔薇の園」では無く「処女」という意味の掛け言葉だという。

つまり新しいボーイフレンドが出来た女性がその彼に「私はあなたが初めての男なんて約束なんてしなかったわよ!」という意味らしい。
そうかアメリカでも男性が相手の女性に「処女」だというのを「有り難く考える時代が有ったんだ」とちょっと驚いた。

それならこの歌詞の意味もスンナリ理解できる。
英語圏に半世紀も住んでいながら僕のような外国語を吸収するのが非常に遅い、いまだにRとLの発音で苦労している人間でも聴く能力は上がってくるもので、新しい曲を聴いて歌詞の内容がある程度耳に入ってくるようにはなってきているんですね。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
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