僕が所属するアーチェリー・クラブはシドニー五輪が開催されたシドニーオリンピック・パークにある。
五輪後の会場施設の活用としては、シドニー五輪会場は「優等生」で、建設にかかった費用を取り戻しその後のメンテナンスもうまくマネージしているので、財政的には全く破綻どころかむしろ利益を上げている。
ところがスポーツのための施設が本来の目的なのだが、コマーシャル化が進み、今や高層アパートだらけになりつつある。
ほとんど誰も住んでいなかった地区なのだが凄い勢いで人口増加が進み、弓の練習にもう10年以上通っているが様変わりが甚だしく、インフラの問題を考えると、もういい加減商業的開発は終わりにした方が良いと僕は考えていた。
さて最近になってその高層アパート群の中でも代表的なビルの一つで大問題が発生しているというのをテレビのニュースで知った。
壁から床に大きなヒビが広がり、それは構造的な欠陥に起因する可能性もあって、居住者が住めない状況になっているというのだ。
現在建設会社や政府の調査団など3つのチームが調査を進めている。
練習に行くたびに目にする大きな建物なので僕にも馴染みがある。
↓ビルの面しているこの交差点を、僕は右折(トラックが停車している方向)しビルの前を通ってアーチェリーグラウンドに向かいます。

問題が発覚した当時、弓の仲間と練習の合間にその建物を見ながら話をしていたら、この欠陥が見つかった高層アパート「Opal タワー」を建設した会社「Icon Construction 」の大株主が何と日本の鹿島建設だという。
そして、その建物がある周辺は元は化学薬品を製造する工場が有り、何とベトナム戦争で使用されて悪名高い「エージェント・オレンジ」が生産されていたという。
そしてかなりの廃棄物が埋められていると新聞の記事に出ていて本当に驚いた。
エージェント・オレンジでググって貰えば分かると思うが、ベトナム戦争でアメリカ軍が枯葉剤として使用し、猛毒の影響でその後「奇形児(催奇形性)」が生まれたり、身体がくっついた双子(二分脊椎症)が生まれたりした。
自国では使用を禁止されていた危険性の高い枯葉剤を、米軍はベトコンを見つけるためにバンバン撒いていたのですが、この枯葉剤をこの高層アパートの建っている周辺で当時生産していたという。
もう何十年も前の事だから影響は無いと信じるが、やはり若い妊婦などは気持ち悪いですよね。
2009年に亡くなった僕の弓の先生は、生前一緒に練習をしながら「トム、この弓の練習場にはかなりゴミが埋められている」と話していた。
シドニー五輪の開催地としてホームブッシュが選ばれた時に、この周辺に有った屠殺場や薬品工場は立ち退いて、整備されて五輪会場になった経過がある。
豊洲以上に危険廃棄物質が埋められている可能性があるようです。
追記
この日記をアップする時点で、州政府の調査団の結論が出て一応ビル全体に及ぶ大きな欠陥では無いとの事。
ただし今回の欠陥問題で、土地にまで焦点が当てられてしまったので、価値には影響が出てしまうかも。