「Joyride」という言葉を知っていますか?
ジョイライドを一言であらわす日本語が見つからない。
Wikipediaには
「ジョイライダー(ジョイライド)とは、泥棒が乗り物、最も一般的には車を盗み、そうすることの喜びまたはスリル以外の特定の目標なしにそれを運転する事件を指します。 「ジョイライディング」という用語は、1908年にニューヨークの裁判官によって造られました。
と有りますが、泥棒ではない場合もある。
今日の日記のお題はこのジョイライド。
本日僕の所属するテスラ・オーナーズ・クラブから電子メールが届き、読んでみるとシドニー空港の「valet parking」を営業しているウイルソン・カーパーク社から「テスラ・オーナーズ・クラブのテスラ・オーナーはこのパーキングを一回無料でお使いいただけます。 駐車料金無料以外に洗車も無料でいたします」というオファーが届いたというお知らせだった。
ちなみに「valet parking 」とはホテルやレストランなどの駐車場で駐車係が客の代わりにパーキングしてくれるサービスの事です。
テスラ・オーナーは無料でカンタスのラウンジを使用できるというオファーは確か昔もらったことはあったが、今度は別のオファーかと思いその内容を読み進めるとどうもいつもと様子が違う。
書かれている内容には「今後このような事態を招かないように社員教育に努め、電気自動車のチャージング設備などの充実を図って行く」と書いてある。
???、「この様な事態」の詳しい内容が書かれていないので、テスラ・オーナーズ・クラブ(オフィシャル)のFacebookを読んでみた。
すると非常に興味深いことが分かった。
まずこの事件のきっかけはオーナーズ・クラブ会員の一人が、シドニー空港のvalet parking を使用した事から始まります。
シドニー空港のドメスティック(国内線乗り場)にはvalet parking サービスがあって、例えばビジネスマンがシドニーからメルボルンへ日帰りの(または短期の)出張に出かける場合、空港で係員にカギを渡してそのままチェックインし搭乗できるのでけっこう使う人はいる。
で、先日その会員がシドニー空港に戻り車を受け取って帰宅してからエネルギー(電池の残量)を車載のグラフでチェックしたら、車が駐車されていたはずの時間に大きくエネルギーが消費されているのを発券した。
怪訝に思いUSBの映像をチェックしたが時間が経ってしまっている(?)からかその時の映像が残っていない。
(メモリー容量の少ないUSBメモリースティックを使用していたのか)古いファイルは置き換えられてしまったのかと考え、テスラ本社のサーバーに記録されているかの問い合わせをした。
テスラからの回答がある前にそのUSBメモリーを「ファイル回復ソフト」を使って見たら、駐車していた時間の映像が全て回復出来た。
そこには驚くべき映像が記録されていたんですね。
パーキングの係員が一人だけでなく何人もが乗り込んであのテスラ独特な急加速を楽しみ10kmにも及ぶ「ジョイライド」をしていた映像だったのです。
駐車場内だけではなく公道にまで出かけ皆んなで乗り回し急加速などを楽しんでいた。
当然持ち主はウイルソン・パーキング社に説明を求めた。
同時にテレビ局(チャンネル7)にも連絡をした。
じつは駐車係が車を預かった駐車場から公道に出て持ち主の承諾無しに乗り回す行為は確実に犯罪なので、警察にも届ける必要があるなどFacebook内では色々盛り上がっていたんですね。
結局ウイルソン社の社長自らこのオーナーを訪れ、事態に解決やEVへの駐車中の充電設備の充実など、将来に向けてEVへの取り組みを真剣に行うこと、およびテスラ・オーナーには今回の件での信頼回復のために「無料での駐車(一回限りだが)」などのオファーをして来たんですね。
この顛末で知るのは、じつはテスラだけでなくスーパーカーなどを駐車したら同様にジョイライドされていた可能性があるということと、テスラのUSBメモリーを使った記録システム(8台の車載カメラが全てを記録している)があったからこそ詳細が発覚した。
映像を見せられたら「ぐうの音も出ない」わけです。
ただ単に走行距離が増えているなんて文句はいくらでも言い訳が出来るし、ほとんどの人は信用していちいちノートにつけていたりしないでしょ。
じつはテスラの記録システムで当て逃げやわざとコインやキーで車体を傷つける事件の犯人が捕まっています。(主にアメリカで)
確かにテスラの加速は有名で注目の的になり駐車係も試してみたくなったのかもしれない。
それにしても一人だけでなく何人もの係員が次々と乗り回すなんて酷いですね。