今年2度目の地元GP

今週末は僕の住むバルセロナでF-1スペイン・グランプリ。
先月4月にはメルボルンでのオーストラリア・グランプリを地元で観ていたので一年に2度地元グランプリを観るということになる。

一年の半分以上はオーストラリアに住んでいる僕はメルボルン・グランプリと日本グランプリくらいしか「同時間(実際に開催されている時間)にレースを見ることが出来ない。
世界から遠く離れたオーストラリアなので時差の関係でほとんどのレースを録画して観ることになる。
たまに朝起きてテレビのニュースなどで結果が報道されてしまいせっかく録画して観ようとしていたのにまさに「ネタバレ」状態になり面白さが半減してしまう。

特にモーター・レースのようにチェッカーフラッグが振り下ろされるまで何が起きるか分からないスポーツなので結果がわかっていたら面白くない。

なので時差無く昼下がりくらいの時間帯に観るのってやはり楽しい。

今年のバルセロナは例年になく気温が高い様に感じているが多分レースの結果にも大きな影響を与えることは必至。
バルセロナは例年公式練習日の開催サーキットとして使用されるが、時期は2月なので気温がまったく異なりチーム毎のラップタイムの優劣は多少分かり前半戦の勢力図が見えるが、しかしこの様に気温が上がってくるとタイヤの熱ダレが顕著になって一周の速さが優勝につながらないケースが出てくる。

マイアミでも同様で今年のバルセロナテストでは抜群に速かったフェラーリは予選でポールポジションを獲得も、結局マイアミの暑さにタイヤがタレてレッドブルに負けてしまった。

どうも同じことがバルセロナでも起きそうな予感。
もう一つの懸念はバルセロナサーキットの形状からスタート後の第一コーナーで先頭の二台が絡む可能性がある。
僕としてはルクレールとフェルスタッペンの熾烈な戦いを期待しているのだが第一コーナーでその期待が砕けてしまうという様な事態にならなければ良いがと。

今この日記を書いているのは土曜日の朝でまだ第3プラクティスが始まる前だが、昨日の金曜日の第一プラクティスには何人かの育成ドライバーが走行の機会を与えられていた。
FIAは各チームに規則として年間2度育成ドライバーにFー1マシーンをドライブする機会を与えなければならないと決めている。

で、各チームや育成ドライバー達にとって馴染みがあり熟知しているサーキットとしてバルセロナが選ばれる。
馴染みの無いサーキットだとレースに出場するドライバーにとっても勉強の機会を失いたく無いので育成ドライバーにその機会を奪われたくない。
バルセロナならほとんどのドライバーが走り慣れているの失うものは少なく、育成ドライバーにとっても「知らないコースだからタイムが出せなかった」という言い訳は使えない。

で、今回僕がすごく注目したというか驚いたのは、ウイリアムズという下位チームのマシーンをドライブしたオランダのニックデフリース、何とチームの実際に出走するドライバーを上回ってしまった。
普通は育成ドライバーのタイムというのは初めてFー1マシーンをドライブするので当然のごとく、出走ドライバーの2−3秒落ちなのだが何と本番ドライバーのラティフィよりタイムが上だった。

で、ニックデフリースという名前はFー2の時からよく目にしていたが詳しくは知らなかったのでググったら、Fー2の年間チャンピオンにもなっているし他のカテゴリーでも素晴らしい結果を残しているのに、今までFー1の機会が与えられてこなかったのが不思議に感じるくらいなのです。

たぶん彼がオランダ人なので母国の企業もスポンサーにならず結局資金難で「素晴らしい才能があるのに消えていったドライバー」の一人となりつつあった感じがする。
才能があるのに消えて行ったというのは、南米出身のドライバーによく見られる例なのです。
直このデフリース選手、もう27歳という年齢ではちょっと遅すぎる感じではある。
昨年彼はフォーミュラEにデビューし年間チャンピオンに輝いたので、注目を浴び育成ドライバーとして今回の機会が与えられたらしい。

もし彼がアメリカのような資金豊富な国の選手だったら、とっくにFー1のシートを獲得していたはず。
今やFー1界はそれにふさわしいアメリカ人ドライバー探しに躍起となっているがほとんど候補がいない状態。

Fー1のレースに出場出来るのは一定の経験(点数制)が無ければいくら資金が有りチームが乗せたいと言っても可能ではない。
現在アメリカ人のドライバーで出場化可能なポイント数を獲得しているのはいないのです。

金の力でどうにかポイントを獲得してシートを獲得しているドライバーは今のFー1にも数人いるが、資金不足に悩まされているチームは大きなスポンサーを持ち込めるドライバーになびいてしまうのでまさに悪循環。

その典型的な例がハースで、昨年まではロシアの富豪の息子マゼピンをドライバーにしていたが、マシーンは戦闘力不足な上にドライバーは新人のシュウマッハーとマゼピンではあまりにも非力でマシーン開発にも役に立たなかった。

今年もマゼピンが乗る予定だったがロシアのウクライナ侵攻をきっかけとしてFIAがロシアグランプリ開催を取り止め、ロシア人ドライバーも出場出来なくなったのでハース・チームとしては(これを好機ととらえ)一昨年までドライブしていたマグネッセンを呼び戻した。

多少マシーンの開発が進んだのも相まって、案の定マグネッセンは次々とポイントを獲得しチームに貢献している。
ちなみにシュウマッハーはいまだ獲得ポイント無し。
今年乗る予定だったマゼピンがいたら(彼はシュウマッハーよりも遅いので)いまだチームの獲得ポイントゼロの可能性があり、昨年と同じ結果になっていると思います。

さて、バルセロナのレースの話に戻るとやっとメルセデスも出口が見えてきた様だし、三つ巴の面白い戦いが期待出来るかも。
来週末はモナコ・グランプリの連戦だし時差無しレース観戦を大いに楽しめます。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
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