陰謀論はこうやって拡散される

今回のボンダイジャンクション無差別殺傷事件ですが、NHKニュースでもやっていましたね。
本日月曜日ですがいまだボンダイジャンクションのウエストフィールド周辺はまだ封鎖中です。

その後のニュースで知ったのですが、僕らが行っていた金曜日の午後にも犯人は居たらしい。
その日に発狂すれば僕らも可能性は有ったが、しかし卑怯な犯人は男性と一緒の女性には襲わなかったのでカップルで襲われた人はないようです。

いまだ集中治療室に入ったままの幼児は犯行現場を通り掛かった男性2人に止血処置をされたらしい。
その男性2人は近くのブティックに入り、展示されていた服をつかんで戻り止血用の包帯がわりにしたらしい。

先日の日記にも書いたように、事件が起きた先週の土曜日、コペンハーゲンに住む娘からの安否を確かめるSkypeで事件を知ったのだが、先週の金曜日まで続いていた家の工事に来ていた工事人のオジサン「ドミニク」からもSMSで安否確認のメッセージが来た。

で、何度かSMSでのやり取りがあったのだが、あまりにいい加減な情報で呆れ果ててしまうと同時に、なるほどこうやって陰謀論などがネット上で拡散されて行くのだと納得した。

ドミニクからのメッセージには僕らの安否確認の後に、「犯人はパレスチナ人だ。 被害者はユダヤ系の人々だ。 これからこのような事件が1ヶ月は続くだろう」というような事が書かれていた。

その時点でメディアでは犯人の名前の発表も被害者の詳細も明らかではないのに、FB上やツイッター上ではそのような情報が飛び交っていて、ドミニクもそれを信じて僕にメッセージを発信してきたらしい。

ドミニクは良い人だが知能レベルは確実に「高くは無い」のはこの3ヶ月我が家で工事をしている様子を見ていても明らかだった。
つまり頭の悪い人ってSNS上で飛び交っている不正確な情報でも簡単に信じてしまいそれを友人達に拡散する。

頭の良く無い人は客観的に物事を判断したりするリテラシー力が不足して、その情報を鵜呑みにしてまた拡散が拡大して行く。

そもそも今回の事件でも犯人は手当たり次第切りつけて血を流した人が何人も床に倒れていたらしいが、犯人はどうやってユダヤ系の人間だと判断出来たのか、考えなくとも犯行の状況からユダヤ系を狙った反抗だと言うには無理がある。

日本人に分かりやすく書くと、例えば向こうから日本人、韓国人、中国人、台湾人の女性達が歩いて来て、その中で台湾人の女性がどれだか即座に判断出来ますか?

通りを歩いている女性を見て即座にユダヤ系だなんて判断はほぼ不可能。

そして結果的に亡くなった被害者は中国からの留学生も含め、ユダヤ系の人は1人もいないようだ。
唯一の男性の亡くなった被害者はムスリム系の警備員だった。
もう1人の男性の被害者(入院中)も警備員だった。

犯人はパレスチナ人ではなかった。

つまり頭の悪い人間は論理的に物事を判断出来ず、馬鹿の言う不正確な情報を信じるだけで無く拡散までしてしまうんですよね。

そしてこの手のバカは世界中の国に必ず半分近くはいる。
だからこそトランプの言うことを信じて国会乱入なんて事件が起きてしまう。

IT化が進んだおかげで、こういうバカどもが騙されやすく増えやすくなっている。

オーストラリアの警備員は原則的に無防備で、警棒などの武器になるものは持たない。
なのでせっかく警備員が現場に居合わせたのに刺し殺されてしまったのを受けて、何らかの武器例えば護身用のスタンガン、スプレー、テーザー銃のような物を持たせるべきではないかという議論が出ている。

タスマニア、ポートアーサーでの銃による大量無差別殺人事件以来オーストラリアは厳しい銃規制に乗り出し、現在は日本と同等なレベルまで銃の入手は困難。

なのでオーストラリアでは銃乱射事件というのは一部のギャング組織の抗争事件くらいしか起きないので、警備員も丸腰(現金輸送車のセキュリティーは除く)なのです。

ワイフの友人が言うに「女性や幼児などを襲った犯人はけっきょく女性警官に射殺された」と。
たまたまこの女性警官、ショッピングセンターの周辺で酒類販売のライセンスチェックに来ていて、事件が起き彼女が現場にすごい勢いで走っている映像が残っている。
↓女性警官と射殺された犯人。

女性警官は犯人にナイフを捨てるように言うも、彼女に向かって来たために射殺したのだが、今オーストラリアでは彼女の勇気と手速い行動に賞賛の嵐。
もし通報で現場に駆けつける警官を待っていたら、もっと多くの犠牲者が出ていたでしょうね。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
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