英語の表現でHit The Spot ってのがある。
ワイフと僕の間でよく使うのだが、日本語では「ちょうど欲していたのを得た」ってな時に使う。
具体例としては、外出中にお腹が空いて何処かで昼食を食べて行こうでも具体的に何が食べたいか即決められない。
なんとなくアジアン系を食べたいという感じの時に街を歩きながらベトナムの「フォー」というつゆそば系の専門店がありそこで食べることに。
で、その店のフォーが期待していた以上に美味しくて最後の汁まで飲み干して「ふ〜、あー美味しかった」なんて時に使うのが「Hit the spot」って表現。
「スポットに当たる」つまり「ちょうどこんなのが食べたかったんだ」って感じです。
どうもこの表現は昔のペプシコーラの宣伝用のキャッチコピーとして使われ始めたらしい。
なのでほとんどの場合食べ物の場合に使われる。
さてなんでこんな話を書き始めたか。
じつは今回バルセロナからシドニーに戻る機内で観た映画が全く内容を知らずに斜め前の席の乗客が観ている画面を見て興味を持ち自分も視聴を始めた。
そのタイトルは「Daddio」。
内容はネタバレになるので詳しくは触れないが、最初から最後までほぼ99%がタクシーの車内シーンで出演する俳優はショーン・ペンともう1人の女優だけ。
あまり映画を観ない僕はこの女優については名前を知らず、映画が終わって最後のクレジットが流れるシーンで彼女が「ダコタ・ジョンソン」という名前だと知った。
登場人物がたった2人、映画の中のシーンはタクシーの車内だけ。
回想シーンも皆無。
だからこそこの映画の視聴者は2人の会話から主人公2人の生い立ちをや今の環境などを想像する。
下手に昔の回想シーンなどを使うよりよっぽど効果がある。
このユニークさだけでなく、ストーリーもこの両俳優も僕の好みピッタリでまさに映画版の「Hit the spot」だった。
僕にとってはかなりの高得点映画。
映画内のダコタジョンソンも何故か僕にはとてもそそられる顔で(この手の顔が僕の好みだとは自分としてもちょっと不思議にも感じるんですが)演技も良くて、横の席にいるワイフにも面白いよと勧めた。
ワイフは搭乗して「さて今日は何を観ようか」と映画のタイトルを色々見ていたが「Daddio 」って何とも「そそられ無い」タイトルなので他の映画を観ていたと。
僕が薦めなかったらショーン・ペンは好きな俳優だけどタイトルから勝手に判断して観ていなかったはずとのこと。
あまり映画を観ない僕はショーン・ペンは知っていたが(この映画内でもとても渋い演技で好演)女優は名前さえ知らないのでシドニーに戻ってからググってみたら何と彼女ダコタ・ジョンソンはドン・ジョンソンの娘なんですね。
で、ネット上で出てくる彼女の顔写真は映画からの印象とはかなり違って、僕の好みとはちょっと違う。
つまり映画の中の彼女はとてもとても魅力的に映っていた。
そしてこの映画についてもググったら米国では映画評論家(75%の)などが良い評価をしているのに、全く上映収入が低い。
ほぼ全く売れなかった映画なんですね。
世間ではこのような映画は人気が出ないんでしょうか。
それともワイフの言うように「タイトル」が邪魔しているのでしょうか?
僕はSF映画などは苦手だし、近日中に封切られるグラディエーターなどのアクションモノもわざわざ映画館に足を運ぶ気が起きない。
しかしこのDaddioは僕にとっては「ストライク」なんですよね。
たまたま僕の斜め前の席の人が観ていてその画面が「ズーーーーっと車内のシーンだけ」ってのが延々と続いているので逆に興味を持ったので観たしだい、機内という特殊な環境だったから知った映画だったわけです。
僕にとってはまさに「Hit the spot」だったので、ちょうど我が家に日本から遊びに来ていた中学から大学まで同窓だった親友にも「東京に帰る機内で観ろ」と薦めたほど。
で、日本でも何というタイトルで上映されているのかググっていたら、何とも偶然その日本に帰る友人が使うカンタス航空でこの映画が手違いで誰でも見えるセクションに入り、子供には不適切だと文句が出て謝罪したなんて出ている。
自分で選ばないと観れないセクションにあるべき映画が全席で流れてしまったとかなんとか事情がよく分からないが、この程度のストーリーでなぜ子供には不適切なのか全く僕には理解不能なんですよね。