祖母デニースのアップルケーキ

先日、スーパーでピンクレディーという種類のリンゴがニュー・シーズン特売というので安く出ていた。
見るとツヤツヤしていて美味しそうな上にかなり安い。
試しに3個買ってみたら、残念ながら美味しくない。
どうりで凄く安かったわけだと納得。

しかし美味しくないけど確かにとても新鮮。
捨てるのはもったいないのでアップルパイを作った。
不味いリンゴなので砂糖を入れて軽く煮、ソルタナ(レーズン系)を一晩カルバドス(カルバドスはリンゴのリキュール)に漬け込み、パイ生地にリンゴとソルタナを敷きシナモンを振ってオーブンに入れて180度で焼いたら思いのほか美味しく出来た。

で、食べていたら祖母が僕のためによく作ってくれた、アップルケーキを思い出した。
祖母の名前は「デニース」
祖母と言っても僕とは血の繋がりがない、フランス人。
ワイフの父(つまり義父)の再婚者の母という、僕にとっては義理の祖母という事になるのだろうか?。

義理の父は(ワイフの母と)離婚後、娘ほど年齢の違うフランス人と再婚した。
その再婚相手の母がフランスからオーストラリアに引っ越して来たのは僕がロンドンからオーストラリアに移り住み始めた頃とほぼ同時期。

義理の父の家に夕食などで呼ばれるとそのフランス人のバアさんも来ているわけですが、彼女の英語力は高齢になってからオーストラリアに来たのでかなり限られているし、僕も英語がネイティブではないので、お互いあまりコミュニケーションが取れているというわけではなかった。

何しろフランス人女性特有の短気で気位の高さを感じさせる人で、彼女にとっては娘婿(なのに年齢はほぼ一緒)であるワイフの父との折り合いも良いとは言えない感じだった。
自分の娘が親子ほども年齢の違うオヤヂと結婚したのは嬉しくなかったのかもしれない。

しかしなぜか僕とはかなりウマが合うというか、比較的友好的な関係だった。
彼女は甘い物好きの僕のために、彼女特製のノルマンディー風アップルケーキを何度か焼いてくれた。
ご存知のようにノルマンディーはアップル・ブランディーであるカルバドスの里、これをたっぷり使った彼女のアップルケーキ(リンゴ入りのスポンジケーキというかアップル入りのマドレーヌ風)は僕の大好物だった。

その後義父はそのフランス人の若い妻とも離婚をしてしまい(正確には彼女の方が義父を捨てた)僕もその祖母と逢う機会が減ってしまった。
義父が他界し、その祖母も間もなく亡くなってしまい、僕は彼女のアップルケーキの作り方を聞いておくべきだったと悔やんだ。

記憶を頼りに自分でも作ってみようと考えていたのを今回のアップルパイを食べて急に思い立った。
というのも僕とワイフが先般フランスを周った時に、ノルマンディー地方でカルバドスを何本か購入してオーストラリアに持ち帰ったので、今回のアップルパイ製作に多めに入れたのが、デニースの作るケーキに香がソックリだったから。
デニースも相当多くのカルバドスを入れていたに違いない。

レシピを聞けなかったけど、一度はデニースの「ノルマンディー風アップルケーキ」に挑戦してみなければと。

レシピの手がかりを掴むためググっていたら、アーモンドの粉を入れても良いかなと考えています。
この粉、オーストラリアではアーモンド・ミール(アーモンド・フラワーでも良いかな)なのですが何と日本ではアーモンド・プードルって言うのですね。
アーモンドの部分は英語だし、プードルはフランス語なのがいかにも「日本名」ですね。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
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