ワイフの下着の色

「英国ではワイフの下着の色を知らないと、国外退去処置を受ける」というネットニュースの見出しで、僕が昔やっていたお仕事を思い出した。

それはワーキングホリデーヴィザでオーストラリアに来る日本人の若者をお世話をする仕事で、今も当時の事はよく思い出す。
ワーキングホリデーで来てオーストラリアを気に入り、ヴィザが切れた後も長期住みたくなる人もけっこういた。

その一人で、オーストラリアのブティックで働き始めた女性が、ワーキングホリデーヴィザが切れた後もなんとかして滞在したいと雇用主に懇願したら、ではその雇用主と婚約した事にし、移民局に申請を出そうという話しになった。
実際にその雇い主とは個人的な付き合いは無く、偽装婚約という事です。

じつはその女性は日本ですでに結婚していて旦那さん(彼もワーキングホリデーヴィザで)と二人でオーストラリアに来た。
ところが数ヶ月後何の理由かは分からないが、その日本人の旦那さんとは別れて別々に住むようになった。

オーストラリアに来る時にはカップルで来てもオーストラリアでワーキングホリデーをしているうちに別れてしまうという例はそれほど珍しくはなかった。

日本で2人で暮らしている時には気が付かなかったお互いの事が、外国という全く環境が変わった場所で暮らし始めて、考え方が変化したり、気持ちが離れてしまうとか、まあ色々理由はあると思う。

さて、その女性はその後一人暮らしを始めブティックに就職し、とても雇用主に気に入られていたので雇用主も彼女を失いたくないという事で偽装婚約を承諾したらしい。

婚約者という場合は「ディファクト・ヴィザ」という、正式に結婚して入籍していなくとも「内縁関係」という事でオーストラリアの長期滞在ヴィザは与えられる。
実際に彼女は彼と一緒に住んでいなかったが、審査(インタビュー)の時にうまく説明すれば大丈夫だとタカをくくっていた。

オーストラリアの役所は何事にもノンビリしているので、その申請を出した後にすぐに審査が始まる様子も無く、二人は安心していた。

ところがある日いきなり彼の家にイミグレーションから電話がかかってきたのだが、その日彼は不在でたまたま彼の母親がいたらしい。
イミグレーション(移民局)の担当官は、電話に出た女性が母親と知って「婚約中の息子さんについて、、、」というような事を話し始めたら、息子が偽装婚約をしているなど全く知らないので「え~???と」驚いたような声を上げたらしい。
というのもなんとその彼は「ゲイ」で女性と婚約などするはずがないと思っていたから、よけい驚いたのです。

その母親の態度に係官はこれは怪しいとすぐに二人を呼んで審査をする事にした。
2人は出かける前に色々な質問に対する答え(つまり口裏合わせですね)などをシミュレーションして出掛けた。

ところが出掛けてみるとすぐに2人は別々の部屋に通され、婚約者として知っているはずの質問をされたのだがその中に「彼の下着の色は」というのと「ブリーフかトランクスタイプか」と聞かれ答えに詰まってしまったのです。

結局彼女の申請は認められず一ヶ月以内にオーストラリアからの国外退去命令を受けた。
そう、本日のタイトル「相手の下着の色」を知らなかったために国外退去処置になってしまったのです。

とここまで書いて「あれ? 僕もワイフの下着の色を聞かれたら答えられない」と気がついた。
もう寝室を別にして以来10年以上は経つので、突然質問されても、あれ?どんなんだったけと。
まあ「Tバック」なんてオソロシイのを穿かないのは確かなんだけど(爆
僕もオーストラリア退去処分になるかもしれませんね(笑

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク