自動車の並行輸入自由化に

2018年からオーストラリアの輸入車規制が変わり、個人の並行輸入が自由化になるというニュースはとても興味深いですね。
どんな車でも輸入出来るのではなく右ハンドルの英国か日本からの輸入に限られ、登録一年以内の新しい車両で走行距離も5000キロを超えていないのに限りオーストラリアに輸入出来るらしい。

じつはオーストラリアには長い歴史のあった自動車メーカー、ホールデン(後のGM)から始まってフォード、クライスラー(三菱)、ニッサン、トヨタ、などのカーメーカーが現地生産を行っていた。
僕がイギリスからオーストラリアに移って来た1980年のオーストラリアの人口はせいぜい1400万人だったのに5つものメーカーがあったのは多過ぎたわけだが、徐々に現地生産を取り止めるメーカーが増え、結局最後まで残っていたのがトヨタ、GM、フォードだけになっていた。

しかし人件費の高騰など現地生産のメリットが減り、とうとう2017年には最後のトヨタもオーストラリア生産から引き揚げ輸入車販売だけの方針を決定している。
そこでオーストラリア政府は自国のカーメーカーを輸入車から保護する意味が無くなったために、並行輸入規制の緩和をする予定らしい。
ただしカローラのような大衆車は個人並行輸入の価格的なメリットはほとんど無い。

ニュージーランドのように古くから並行輸入がオープンな国では、人気が有るのは日本車の年数が経過して極端に価格の下がった中古車で、日本での中古価格が正規輸入車の中古価格と大きな開きがあるので日本から輸入するメリットが多いにある。
しかし、このオーストラリアの法律では1年以内の車という事なので日本での価格もそれほど下がっていないのでは無いかという事。
メリットが有るとすれば、オーストラリアでは販売されていない車種に限られるのではないか。

例えばニッサンGT-Rの場合オーストラリアには「ニスモ仕様」は輸入されていない上に、もともと普通のGT-Rでもオーストラリアとは価格差が有るので好き者にはたまらないでしょうね。
当然メーカー保証は適用してもらえないリスクはあります。
しかし僕の乗っているテスラのような車はオーストラリア用のソフトを入れ直さなければ不可能ですね。
近い将来において自動車はかなりの部分をコンピュータのソフトウエアーがコントロール仕様になるので、昔のようにただ日本から輸入すればそのまま走れるという事が減って来るのかも。
という事は自動車メーカーにとってはこの個人輸入解禁でもそれ程の損失は出ない。

オーストラリアに色んな車種が増えるのは賛成ですが規制をもっと緩和しないとなかなか難しい。
オーストラリアで販売されていない車両の任意車両保険を受けてくれる保険会社の問題や、故障した時のスペアパーツの問題などが障害になるでしょうね。
日本の中古専門業者がオーストラリアに支店を出して大がかりな投資をすれば解決する可能性も有るが。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
カテゴリー: パーマリンク