たまたま庭仕事の休憩中の昼食事時に、テレビでアメリカの大統領選挙、2回目のテレビ討論会を同時中継していたので観た。
観終わった後に、何だかとても哀しくなってしまった。
10年ほど前に収録されたドナルド・トランプの女性に対する「性的な失言」がこの第2回目討論会の直前になってワシントンポストによって公開されたタイミングも「絶妙」だが、とにかくお互いの失言や失敗をあげつらうのが「討論(ディベート)」の中心になってしまっていますね。
トランプのこの手の発言は大統領候補としては論外だが、しかしトランプならしょっちゅう「言っているんじゃない」という感じで、まるで驚く対象にならないと思う。
清廉潔白なのをウリにしている候補だったら大きなスキャンダルだとは思うが。
この失言のビデオを観て「トランプってそんな人間だったのか、もう支持をやめる」なんていう人間がいたら、それの方が驚きです。
そういうタイプなのは百も承知の上で、人気があって勝ち抜いてきていると思うから。
アメリカの知識人にはこういう男が国のトップである大統領になってしまうのではという危惧を抱くのは理解できる。
選挙権は国民全員に公平に与えられている権利。
トランプのような人間でも大統領になってしまう可能性は大いに有る。
それだからこそ「イギリスのEU離脱」という国民投票の結果を見ても、多数決の「危険性」というものを感じる。
このテレビ討論会を観ていて感じるのは、こんな2人の中からしか選べないというのも米国民にとっては不幸な状況だなと。
トランプは論外だが、クリントンにしてもマネーゲームの勝ち組からの資金援助をタップリいただいているので、僕の期待するような金融制度改革はまず起こる可能性はゼロ。
消えた電子メール問題にしても、彼女はかなりしたたかな二枚舌。
ロシア(プーティン)に対する姿勢も僕には気に入らないし。
この討論会を見終わった後では、現在のオバマ大統領の方がよっぽど大統領候補としてマシに感じてしまった。
(それでも僕の中ではオバマは期待したほどではなかったと思っているのですが)
この討論会では一般者質問の最後に登場した人が、「今日の討論会を見ているとお互いを罵るだけで、相手をリスペクトする姿勢が全く感じられなかった」と言うと、観客から大きな拍手が沸き起こっていました。
同じように感じる人は多いようです。