フラッシュメモリー

東芝のフラッシュメモリー部門がとうとう外国資本の手に渡るらしい。
東芝の倒産を回避するための処置らしいが、これからの販売も増える事が確実なこのメモリー事業を日本から出してしまうのは、はたして賢明な判断なのだろうかとずっと考えている。

そもそも東芝の今の問題は地球規模のビジネスにおいて、日本企業の首脳陣の「不甲斐無さ」に尽きるとは思う。
インターナショナルな土俵で闘うレベルではない、井の中の蛙のような企業トップが世界に出て行ったツケが来ていると僕は見ている。

サムスンに技術供与をしていなければ、フラッシュメモリー部門だけで確実に今の東芝の窮地は救えていたはずだという意見も有るが、遅かれ早かれ考え方を切り替えない限り日本の旧態依然とした経営者が牛耳る企業は衰退する。

ちなみにこのフラッシュメモリーは現在起きている空前の大産業革命の一端を担いながら、このメモリーを発明した元東芝社員の舛岡富士雄氏がどういう仕打ちを会社から受けたかを知ると、「いかにも日本」という風土が見えてくる。

発明者の彼は冷遇され、結局会社を辞め東北大学に移った。
フラッシュメモリーが軌道に乗り大きな儲けを出し始めた時には窓際族に追いやられ、退社を余儀なくされた。

彼は東芝に訴訟を起こしたが結局最終的に会社から支払われた和解金は8700万円だったらしい。
これがアメリカだったら和解金(示談金)は数十億円いや数百億円が妥当だと僕は思う。

金を転がして儲ける投資会社の役員が年間数十億、数百億円の賞与を受け取るのを異常だと思わない狂った世の中だが、会社の反対を押し切ってでも研究を続け、青色発光ダイオードを創り出したり(中村修二氏)、増岡冨士雄氏のようにNAND メモリーを創り出した人が、金銭的な「御褒美」を受けられない土壌はまさに狂っている。

裁判所が判決で出す金額の低さは、日本企業だけの問題では無く、「日本という国」の問題だと思う。
頭脳の海外流出が起きる。

舛岡氏のフラッシュメモリーはサムスンにも多大な利益を生み、今期のサムソンの巨大な増益が話題に上っている時代に、東芝はその存続が危ぶまれているという何とも皮肉な時代。

皆さんはフラッシュメモリーがどれほどの貢献をしているかご存じない方も多いと思うが、IOTの時代は急速に進み、フラッシュメモリーの需要は少なくともこの先10年はとどまることはない。

どんな小さな機器にも、いや人体にさえもフラッシュメモリーが埋め込まれる時代にもう既になっているのだから。
(ちなみに皮膚に埋め込むチップ、クレジットカードなどの情報を含むのが実現したらすぐに僕もやってみようと思っています)

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
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