先日ネットのニュースで知った、テスラのリコール。
リコールの理由を調べたら、寒冷地で道路の凍結を防ぐために撒くナトリウム(まあ一種の塩のようなもの)がステアリングシャフトの一部に使われているボルトを腐食させて、ハンドルがかなり重くなる症状が出る車が見つかったので改善部品と交換するというもの。
現在型(つまり一年半前からの生産車は該当しない)は問題なく、しかし僕のは2015年製なのでリコール対象車だった。
しかしシドニーのような温暖な地域では全く関係無い内容だが、念の為に部品がオーストラリアに到着し次第連絡をするというメールが数日前に来た。
先日の日記に書いたように、「とても不思議」なプラスチックカバーが紛失しているのと、リコールを一緒にやってもらえばわざわざハーバー・ブリッジを越えて北側のテスラに持っていく必要がないとサービスに電話を入れた。
電話を入れる前に、「そうだもう2年半も乗っているのに未だに納車以来一度も点検や整備をしていない。 いくらなんでも5月から10月までヨーロッパに行って帰ってからでは購入から3年が経過してしまう。 なので初めての点検整備と同時に今回のリコール、そして取り寄せてもらっているプラスチックの部品を全て同時にやってもらえば良い」と考えた。
電話に出た担当者はなぜか僕の声を聞いただけで、「ミスター・タナベですよね」という。(たぶん僕の訛りのある英語で分かったかも)
どうもテスラ・オーナーズ・クラブの立ち上げの時に僕に会った(ような?)らしい。
東洋人は僕だけなので覚えているのか。
で、今走行距離はどのくらいですかと言うので1万1千kmを超えたくらいだと答えると、あまり乗られていませんね。それならスペインから帰られてからでも良いのでは?と言う。
僕は「しかし新車から一度も整備をせず、スペインから戻ったら3年が経過してしまう。 保証とかどうなっているのか心配なのだが」と言うと、「あ、ご心配無く。もしテスラが異常を察知して“サービスに連絡をするように”というメッセージが出た場合はすぐにでもお持ちいただく必要が有りますが、何も問題が無ければ一度も点検も受けていない状態でも保証は無効にはなりませんので」と言う。
何度もこの日記で書いているように、普通の車メーカーのように、車を値引きして売って、儲けはその後の「整備やパーツの販売」で儲けようというのとまるで違うんですよね。
我が家のレクサスのように走行距離がとても少ない、全く不具合も出ていないのに、「儲け主義」で最後の整備から1年が経過しましたので整備に出してくださいというようなメッセージが運転席の横の液晶に始動の度にウザイ表示を出すのとは大違い。
我が家のレクサスはハイブリッドなのでエンジンの負担も普通のに比べて極端に少ないはずだし、負荷の少ないエンジンは潤滑油にもそれほど負担をかけていない。
ましてや最後の整備から年間5000kmくらいしか乗っていないのに、しつこくエンジンオイルの交換をしろ的なメッセージが出る。
僕は万が一オイル漏れなどで、オイルの量が足りない場合はエンジンに良くないので、すぐに自分でチェックをしたら、全く量も問題無いし、エンジンオイルの色や粘度で汚れ方や劣化度が分かるが、全くキレイで問題無い。
毎年の整備に7~8万円も払っていたのだが、それは保証期間中に整備をしないと保証が無効になる可能性が有ったからで、すでに保証期間が終わってしまっているので、そんなバカ真面目に整備などする必要は無い。
それにしてもテスラはこういう面で一般的なカーメーカーとあまりにも違うので、そんな事をやっていて本当に(利益など)大丈夫なのかと心配さえしてしまうほど。
なにしろ一昨日に友人の見舞いでシドニーノース側に久しぶりに行った後、帰宅途中テスラに寄ってチャージした。
いつから日曜日もショールームを開けているのか知らないが、スーパーチャージャーに繋いで、ショールームに入り、無料のコーヒーやミネラルウォーターなどを飲みながら、「無料の充電」が出来るってのもすごいと。
僕がメルセデスを持っていた頃は整備に行くと、同じようにコーヒーなどのドリンクやビスケットなどが置いてあったが、それはしっかり「高額な」整備代金に含まれていると思えば「当たり前」だと思っていた。
しかしテスラの場合、充電に立ち寄って充電の電気料金も払わないし、コーヒーもお菓子も無料。
儲け主義が当たり前になっている今のご時世では、「後ろめたさ」さえ感じてしまいまよね。
あ、そうそう、「いかにもテスラ」という話題もついでに。
2017年夏にアメリカを襲った大型ハリケーン「イルマ」から避難するために、テスラはモデルSの一番小さなバッテリー搭載車に向けて、遠隔操作でバッテリー容量を一時的に増やし、避難できる距離を増やしたという話を読んだ。
何と、テスラのそのS60とS60Dのモデルにはじつは最初からモデルS70と同じバッテリー・パック(70KW)が搭載されていて、ソフト・ウエアーで60KWのバッテリーに見せかけているのだそうだ。
なのでテスラはあのような緊急事態発生時にはオーナーがより遠くまで避難出来るように一時的に,テスラ本社から遠隔操作でその差の10KWを解放して使えるようにしたという。
電動自動車の価格が高い原因はほとんどが積み込まれているバッテリーの価格に寄るが、何とテスラはいちばん廉価版のモデルS60に70KWのバッテリーを載せておいたらしい。
生産時にいちいち60と70で別けるのが面倒臭かったのだろうか。
それにしてもビックリで、じつはその差の10KW分のリチウムイオンバッテリーの価格はかなりするものなのです。
確かトヨタのプラグインハイブリッド車のプリウスのリチウムイオンバッテリーは総量がそのくらいだったはず。
とにかくテスラは「太っ腹」なんですよね。