先日ジュニパーに友人夫婦を乗せて夕食にあるレストランに向かった。
僕の中学校からの同窓生F君で僕よりも早くオーストラリアに住みに来た彼は僕と同様に体力や記憶力などの衰えを嘆く話題が多い。
で、初めてジュニパーの自動運転FSDを僕が使いながらレストランに向かっているのを横で見て驚いている。
ずっとハンドルに触っていないし、足もアクセルやブレーキに乗せていない。
方向指示器も触っていないのに、スイスイと車はレストランに向かって走っているのを信じられないという表情。
「最近はすっかりボケてしまっているから、そこまで自動運転が出来るのならそれに任した方がラクだし車を擦ったりも無くなるかな」と彼。
僕は「この自動運転のソフトウェアはまだオーストラリア向けので現在本国アメリカバージョンよりはワンバージョン古いのだが、それでもここまで出来てしまう。アメリカと違って右ハンドルなのでアメリカ版をそのまま使えずそれ用に開発が時間がかかる。もしアメリカ版と同じのが来たらもっと賢くなるよ」と言うと、彼は「次はこういう自動運転の車に買い替えようかな」と。
すると後部座席に座っていた奥さん(オーストラリア人)が「でも高いんでしょ?」と。
「BDYでも同じような自動運転が出来るのかしら」とどうもテスラだけは避けたい的な感じ。
テスラは高額ってのは、どうも僕が昔乗っていたモデルSのイメージがあるらしい。
僕が「うちのこのジュニパーはロングレンジなので7万ドルほどだったが、スタンダードレンジ(積載バッテリーが小さい)は確か5万ドルくらいからあったはず。 しかし近々オーストラリアでもロングレンジの後輪駆動(モーターが一つ)の価格を抑えたモデルが登場するはず、500万円切るかも」というと、彼らは「そんなに安いの!」と驚いている。
どうも皆さんテスラってオーストラリアで最初に売り出したのがモデルSで、その後登場したモデルXも10万ドル(日本円で1000万円)以上したので、高い車というイメージが定着してしまっているんですね。
で、この高額車ってイメージに対して何割かの人はどうせ自分には「手の出せない車」と思い、最初から選択肢に入れない、または「どうせ自分には買えないなら否定的に考えてEVに対する興味を無くして自分の気持ちを切り替える」という行動に出るらしい。
彼の奥さんはその典型で、アンチEV及びアンチテスラ的な人だった。
特にイーロンマスクがトランプを応援したことで、自分のテスラ嫌いは正しかった的に考えていたフシがある。
彼らが現在乗っているのはレクサスの中型セダンで、下手をするとそれよりもテスラが安く買えてしまうというのに驚き、急に興味を持ち出した様子。
世の中にEV嫌いは多いのはこのような「食わず嫌い」的な人が間違った情報で自らの興味を封じ込めている。
その上宣伝費に1円も使わないテスラ(イーロンの)ポリシーで、世の中にはアンチテスラが喜ぶ記事が多い。
記事を書くライターは金のためには主義主張など全く無いので、宣伝費にタップリ金を使う中国BYDの電動車にはとても好意的な記事を書く。
そのライターがEVなんて普及しないというような記事を書いていたとしても、手の裏を返すようにBYDの素晴らしさを記事にしていたり。
昨晩見ていたYouTuheで西村ヒロユキのEVについて話している切り抜き動画があって、タイトルが「テスラの自動運転がどうのこうの」とあったので見たら、いまだに彼はEVは普及しない「例えば300km離れた場所に行くのにEVを使ったら必ず途中で充電が必要で、充電時間が6時間ほどかかってしまうのでたまったものではない」と解説している。
これには僕は驚いてしまった。
彼は日本では論破王とか博識とか言われて人気があり影響を受ける人も多いらしいが、そんな人物が全くいつの時代のEVの話をしているのか?というようないい加減な知識で話すからこそ日本は世界で最もEVの普及率が低い国なのだと納得。
けっきょくこれはEVで出遅れているトヨタや他の日本の自動車メーカーがテスラや中国のメーカーに追いつけるまで国民の目をEVに向けないキャンペーンの一環でやっているのではないかと。