各種スポーツではデジタル・テクノロジーのおかげで、ビデオ判定などの導入が進み「世紀の大誤審」なんてことも減少の傾向があるが、未だに訳が分からないのが先日終了したテニスの全仏。
四大大会のうち他の3つの大会が全てHawkeye という、いくつものカメラを使用して球の軌道をコンピュータが解析し正確にラインコールを判定しているのに、全仏は相変わらず審判が椅子から降りて来て、着地したボールの跡で判定している。
確かに昔は赤いクレー・コートの全仏ではこの方法が有効で、コンピュータ判定が導入されるまでは他の大会よりも間違いが少なかった。
しかし当然人間が判断するので、1999年のヒンギス対グラフの試合のように、線審と主審がボールの着地跡を別の部分を示して判断していて、ヒンギスが猛抗議、スローモーションのビデオを見ると明らかにボールがラインの上で跳ねているのを(ヒンギスの打球がアウトと判断された)誤審して揉めている。
今年の全仏でも男子の試合で線審がインと判断しているのに主審がわざわざアウトと判定を覆したが、じつはHawkeye ではインだったのをテレビ視聴者には見せていた。
どうして全仏だけが頑固にHawkeyeを導入しないのか?
わざわざ審判が椅子から降りて来てそのボール跡のところまで行って確認する無駄がいまだに行われているのが不思議に思う。
先場所の相撲でも「栃ノ心」が敗れてしまった判定でもかなり物議をよんでいるらしくYouTubeのオススメ欄に登場してくるので知った。
サッカーや野球ではどこまでコンピュータ判定が導入されているのか(僕は観戦しないので)知らないが、同じテニスの四大大会の中でも相変わらず別の方法がとられている矛盾は理解不能です。
Fー1のレースなどはさすが最新テクノロジーを駆使されているスポーツなのでラップタイム(予選順位を決める)が非常に大事で1000分の1秒まで表示される。
たぶん人間の目では判断出来ない。
しかしながら現在でもテクノロジーでは解決出来ていない部分もある。
先日行われたF-1カナダグランプリでトップを走るフェラーリのヴェッテルが、背後に迫るハミルトンのプレッシャーにスピンでコースオフをしたが、芝を走ってそのままコースに戻った時に背後のハミルトン行き場がなくなってしまい、接触事故を防ぐためにスローダウン。
普通ならハミルトンがトップを奪えるはずが、狭いコースにためにそのままヴェッテルの後ろにという状況が発生、テレビで観戦していた僕は即座に「あ、ヴェッテル5秒ペナルティ」と一緒に観ていた娘とワイフに言った。
これは何も新しいルールでは無く、不可抗力でも芝を通ることによるショートカットで何らかのゲインを得た場合にはその背後のドライバーに譲る事が行われる。
ドライバーが譲らなくともティームが無線でペナルティの可能性があるので譲るように指令を出す。
しかしフェラーリファンは多いのでこの5秒ペナルティーの判定に多くの人が不満を示していた。
この判定はレース・スチュワードが決めるのだが、少なくとも今の問題はスチュワードがレース毎に変わって一貫性が無いという不満が出やすい。
特定のスチュワードに固定すべきという意見も多いが、僕は近い将来AIが公平な判断を下す時代が来ると思っている。
テクノロジーはどんどんと進化しているのだから、人間が判断を下すと今回のカナダグランプリのように文句が山のように出るが、AI(コンピューター)が判断を下すと、テニスのHawkeye のように誰も文句を言わなくなるので。