デンマークは「否定的な意味ではなく」かなり特異な国だと常々思う事、それは世界的な大企業から自国の産業を守る姿勢が強いということ。
たった600万人にも届かない人口の国ゆえ、アメリカの大企業などが進出して来たらあっという間にデンマークのビジネスは「淘汰」されてしまうので、かなり保護主義的な法規制を敷いている。
娘の出産にともない僕らがずっとコペンハーゲンにいるので、ワイフはバルセロナに戻ってから注文しようとしていた新しいXiaomiのスマートバンド「Mi Band4」をしびれを切らして、デンマークから中国のネットショッピング・サイトに注文を入れた。
デリバリー先は娘の住所にした。
特にすぐに必要とする物でもないし、オーストラリアから注文するのと違って絶対に簡単に入手出来ないはずだからと僕も娘も反対したが、全く聞く耳を持たないという感じで購入ボタンを押してしまった。
ワイフはXiaomiの「Mi Band 3」を愛用していて、最近出た「Mi Band4」がカラー液晶になり、文字の確認が数倍改善されているというので欲しかったらしい。
まだ日本やヨーロッパでは正式に販売されていないが、中国のウエブ・ショッピング・サイトからは購入出来る。
そして中国国内向けのを購入すると外国向けのよりも安い。
今回も価格は確か日本円で3000円を切っていたと思う。
さて、注文から1週間程経ち、発送しましたというメールが来たが、例によって送料無料のシステムなので注文した日から1ヶ月近くは掛かってしまうだろうとは思っていた。
先週、郵便受けにワイフ宛に郵便が届いたので開けたら、「デンマーク国通関事務所」からで、輸入税や通関料などを払えと書いてある。
その額を見てビックリ。
何とそのスマートバンドの価格を上回る額が記載されていた!
そうたった3000円以下の買い物でも海外からの物は「簡単には入れてやらない」のが明白なんですよね。
これは自国の販売店を保護する意味。
デンマークでスマート・バンドなどは生産していないのですが、安い商品が海外からネットショッピングで入って来るのを防いでいる。
なのでデンマークには「Amazon 」も無いし、何度かこの日記で書いたように「アップル・ストアー」も無い。
(アップル製品を専門に扱う販売店は有るが、それはアップルが直接経営していない)
こういうインターナショナルな大企業がデンマークに進出したら簡単に地元の企業や販売店は潰されてしまうだけでなく、ほとんどの場合その国へ払う法人税は最小に抑えるためにタックス・ヘブンに利益を移してしまうので、国の税収も期待できない。
日本やオーストラリアはAmazonやアップル社の法人税収入は考えられないほど低い。
同時に地元企業は規模で対抗出来ないので潰れていく。
デンマークのような小国にはこのような保護政策が必要なんでしょうね。
そんなわけである程度は予想していたが、まさか3000円を切るような価格の(それもデンマークで生産されていない)商品でもシッカリ100%を超えるような税金がかかるというのにはいささか驚いた次第。
ワイフにとっても良いレッスンになったと思います。