バルセロナに暮らしているので地元スペインのテレビを付けてもスペイン語のニュースはチンプンカンプン。
なのでテレビのYoutube(アプリ)を使いオーストラリアのテレビ局(一局だけではない)がやっているインターネット放送(ABCのニュースチャンネル)を見ていたらコロナ感染による死者数が話題になっていた。
相変わらずオーストラリアでは感染者数やコロナで亡くなる方の人数が減らないようなので、久しぶりにコロナの統計が出ているウエブサイトに見に行ってみると確かに新規感染者数も横ばい状態で減少傾向には無い。
昨年末から新年にかけてのオミクロン大爆発の頃からはだいぶ落ち着いて来てはいるが相変わらず、1日の新規感染者数が3万人から4万人くらいで推移している。
そして国民100万人当たりの感染者数でいうと何と米国を抜いている。
オーストラリア政府の「オミクロンとの共存政策」に移行してから特に感染力の強いオミクロンでは増えてしまうのは仕方がない。
僕はこの「オミクロンと共存政策」は致し方が無いと思っている。
しかし、この統計ってのが非常に曲者で、総数感染者数や新規感染者数などを表示している統計サイトって本当に良く見なければ誤解し易いとつくづく思う。
というのも例えば日本の感染者数や新規感染者数、そして人口あたりの感染者数などはオーストラリアや欧米と比べて極端に少ない。
しかし日本はずっと政府が無料でPCR検査を実施して来なかったので「隠れ感染者」はゴマンといた可能性がある。
まあそうは言っても欧米よりも多くはないだろうとは想像するが、しかしこういう統計の数字だけ見て日本政府の厳しいコロナ規制政策は成功したとは判断すべきではない。
同様に酷い状況だった米国の方がオーストラリアよりも人口あたりの感染者数が少ないというのも俄には信じられない。
特に人口あたりの死者数はアメリカの方がずば抜けて多いのに。
僕の予想ではアメリカではコロナ検査に行く人が少ないからだと考える。
アメリカ人てけっこう政府の言うことを信じず、相変わらず接種を受けている人の割合がヨーロッパと比べて低い。
いくら米国政府がプッシュしても教育レベルの低い人口の割合(英語を読み書き出来ない人の割合が日本人には信じられないほど多い)や政府を信用しない人、人種的な問題(黒人は新開発の薬品の人体実験に使われてきたと主張するような人々)そして「陰謀論信者」とかがわんさかいるのでちっともワクチン接種が進まない。
PCR検査も受けに行かないし、亡くなって初めて陽性者としてカウントされる。
なのでオーストラリアの様に(デンマークも似ているが)いくらでも無料でPCR検査を受けられる環境だと検査を受ける人の割合も多く自ずと報告される感染者数も増える。
そもそも総感染者数だけで順位をつけること自体がナンセンスで各国の人口の違いの差が大きいので適切ではない。
中国やインドの人口とオーストラリアの人口は比較するの自体ナンセンス。
そう言えば世界で最もワクチン摂取の進んでいたイスラエルがやはりオミクロンの影響で感染者数が多く、早くからファイザー製のワクチン接種を押し進めた国でもやはりオミクロンにはあまり効果が無かったのか。
そもそもイスラエルって国は人口が1千万にも届いていない(人口的には小国)なのに総感染者数は約日本の半分。
イスラエルは世界順位だと27位、オーストラリアの総感染者数が7百万人で世界ランク17位だがじつはオーストラリアよりはずっと多い。
感染による人口100万人当たりの死者数もイスラエルの方が何倍も多い。
結局ワクチンって期待した程の効果が得られなかったのか?という疑問が湧く。
これだけ医化学が発達した21世紀の時代に、終結まで約3年かかったと言われている1900年初頭のスペイン風邪と期間的には大差ないのではないか。(もちろん死者数にはおおいきな違いはあるが)
ワクチンは重篤化を防ぐ死者数を抑えるという効果には効果が有ったということで大流行を防ぐ効果は無かったのかもしれない。
けっきょくこの進んだ現代の医療でも終息までに掛かる期間は100年前と同じなのか?
将来的に人工知能がより発達したら、今回の経験を踏まえてコロナの変異を割り出し、先回りして変異後のコロナにも効果が有るワクチンをデザイン出来るのではと期待している。
初期のコロナには効果があってもオミクロンなど変異したコロナには効果が低いと聞いているので。
統計をよく見て、その国の人口あたりの感染者数や増減グラフなどから感染の時期などを見ていくといろいろ興味深いことがわかる。