僕がそれまで住んでいたロンドンからシドニーへ移り住んだのは1980年の終わり、ほぼ同時期にジョン・レノンが射殺されたのでいまだに鮮明に覚えている。
その当時のオーストラリアの人口は約1500万人ほどだったが、現在では2600万人を超えようとしている。
40年間に1000万人が増え、1500万人の人口から考えると約60%の増加となる。
日本の人口で言ったら60%は7千万人の増加と等しい。
僕がオーストラリアの永住ビザを申請した当時は白豪主義が終わりを迎えたばかりで、その後のベトナム戦争終結に伴う難民受け入れなど白人以外の移民受け入れも始まったばかり。
その当時を考えると、よくも1000万人もの人口増加が達成出来たと思う。
じつはいまだオーストラリアに難民としてボートなどでやって来る東南アジア人は多く、彼らの受け入れは相当厳しく取り締まられ、なかなか居住ビザはおりない。
日本ほど厳しくは無いがいくら移民の国といっても人口の増加から想像するほど容易では無い。
日本の斜陽化の一因が人口減少と言われているが、日本の人口はオーストラリアの約5倍、1億2500万人ほどというのが非常に微妙な数字だと僕は思っている。
確かにヨーロッパなどの国々と比べても遥かに日本の人口は多いので、日本国内の市場だけでけっこう利益が出てしまうのがそもそも海外での競争力が弱い原因だということ。
何も言葉の通じない外国に余計な経費をかけてまで売りに行く必要は無いと考える日本企業発する少なく無いので国内市場だけで満足し海外進出などを考えない。
だからこそ日本人の好みに特化した商品しか開発せず、海外では流行らない(ガラケーが良い例)、もちろんコンピューターゲームソフトなどでは例外は有り、だからこそSONYは業績を伸ばしているのは好例だが、せっかく世界でも太刀打ち出来る技術や良い製品を持ちながら井の中の蛙で海外進出しない企業が多いために、今や中国は言うに及ばず韓国にも遅れを取っている。
つまり英語などはまったく苦手で海外進出などは想定しない企業のリーダーの意識が問題なんですよね。
日本の学校ではいまだ古典を教えているところも有るらしいが、僕が通っていた理科系の大学附属高校では「漢文」なんかを当たり前に教えていた。
工業系に進もうと考えていた僕はこんな科目は絶対に自分にとって役に立たないとまったく勉強せず、テストの結果も散々だった。
今振り返って見ても「ああ漢文をやっていて良かったなあ」とは1ミリも思わない。
しかし国語漢文古典などの成績が散々だった僕はとうぜん成績ランクも低く付属高から大学への査定で大きなハンディを得た。
当時数学や理科、英語などの成績と漢文の成績を同等に評価するというのがどうしても納得いかなかった。
ただし僕がここで言いたいのは、僕が海外生活が長く多少英語が出来るから「英語が大事」だと言っているわけではなく、残念ながら国際的なビジネスで英語が出来ないととても不利益を被ってしまうということ。
英語が出来れば、日本国民が日本の既得権益や為政者からの都合の良い情報に惑わされること無く、中立的な立場の海外メディア(例えば英米放送局からの)の情報を読む事が出来る。
リニアに英文の記事や情報を読み理解出来れば海外ではどう考えているかなどその文化の違い習慣の違いなどが理解できておのずと国民が選ぶ政治家の質も変わる可能性が期待できるから。
僕が中学高校と英語を習った時代は、英語の先生がどうしようも無い低レベルで、当然のようにその教師は会話も出来ないし発音も酷い。
英語の授業でピンポン(ping pong)を「ピングポング」発音させるには呆れて「先生これは日本と同じようにピンポンで良いのではないですか?」と問うたら「いや間違い無くピングポング」だと言い張る。
「じゃあ先生香港も英語の発音はホングコングになりますけど」というとその先生言葉に詰まってしまった。
「キングコング」じゃ無いんだからと大笑い。
まだ大学を卒業して間も無い新任の先生だったが、そんなレベルが普通に英語教師の職に就けた時代だったが現在も日本は大して変わりはないのではないかと疑っている。
今日本に欠けているのは英語教育で、まったく役に立たない古典や漢文などはハンコと同様捨て去るべきなのに後生大事に保守的な国民が多い日本では守り続けている。
「美しい日本」とか「美的な日本語」って世界。
安倍晋三の目指した日本?
60億人を超える世界では1億2500万人しか理解しない日本語なわけで、海外では全く通用しない言葉に力を入れても何の役にも立たない。
日本語を止めろとは言っていないが、国語教育以上に英語教育を大改善する必要がある。
とにかくコンピューター言語の基本は英語やラテン語ですから。
あ、ちなみに今僕が住んでいるバルセロナではほとんどのスペイン人は英語の情報を理解出来るわけでは無い。
観光産業に関わっているバルセロナのスペイン人はそれでもかなり英語が出来る様に見えるが、じつは込み入った話を英語でしても期待したほど通じないという経験を何度かしているのでたぶんスペイン人の英語能力は日本人の英語能力と大差無いのが現実。
しかし彼らの言葉「スペイン語」というのは英語とほぼ同じくらい世界で使われている言語で、スペイン人は自国のメディアが発するニュースに疑いを持てば多くの南米諸国の情報をダイレクトに理解出来るので「井の中の蛙」状態には陥らない。
日本語では起こりえない、母語で書かれた外国産の情報が手に入るのは、たまたま英語圏やスペイン語圏に生まれた人達の特権ではある。
ちなみに「母語」でググったら最も沢山の人が使う言語はダントツで中国語、2位が英語で約4億人スペイン語が3億3千万人と出ているが、厳密にはアメリカ人にとっては英語が母語というカウントだと思うが、じつはアメリカには英語が全く喋れずスペイン語というアメリカ国民が千万人単位でいるはずなので逆転する。
スペイン語を喋る人は世界で5億4千万人とかで、アメリカ人でスペイン語を喋れる人はスペイン本国よりも多いのだそうです。
ちなみにアメリカの州である「ニューメキシコ州」なんて、州の公用語が英語と並んでスペイン語で州議会でもスペイン語が使える。
(話がずいぶん飛んでしまった。 コロナでステイホームでやること無いのでグダグダ書いています)
日本人はあまりにも英語に馴染みがないので、海外の情勢はバイヤスのかかった(ねじ曲げられ)日本語に翻訳された記事でしか情報を得られない。
なので既得権益者や為政者の「思う壺」であり、英文のタイプライターで育った西欧の老人達は「当たり前」に新しいPCやスマホに対応出来る。(基本的に同じキーボードなので)ので同じ高齢者でも適応能力に於いて日本人とは差が開く。
自分でPCなど触った事もない政治家がIT庁の大臣とかって国ですから、いかに海外で失笑されていようが全くそれ(海外の反応)さえも日本人には伝わらない。
「日本は世界で最もITのセキュリティーが優れている国だ。それはそのそもそもIT大臣さえコンピューター使わないのだからハッキングのしようがない 」という皮肉のジョークには僕も笑ってしまった。
そういう国なら競争力も低いので他の国にとってはライバルにならずありがたいわけで、ジョークの対象ではあっても批判はされない。
まあ「美しい国」とか言っていた首相が任命した「USBってなんですか?大臣」なのでまあ想定内なんでしょうけど。
じつは日本の給付金問題の記事を読んでいて、日本は何とも想像を絶するほどのIT化の遅れに驚いてこれを書き始めた。
オーストラリアでもコロナ給付金は有るが、一括で政府が扱いタックスファイルナンバーTFNで国民全員が管理されているので間違いは起きない。
日本では各自治体に任せているために国のIT大臣でもPC触ったことの無いレベルなので当然自治体はお手上げで業者に出す。
とうぜんカモにされて業者は下請けにという図式では安く出来るわけがない。
だからこそ46万人分の台帳が入ったUSBを下請けの社員が無くしてしまうなんて起こりうる。
他の自治体では相変わらず化石の様なフロッピーディスク使っていたり。
ホント日本ヤバいですよ。