僕はシドニーに住み始めて43年目に入るが今までオーストラリアに住む日本人がどのくらい居るのかを正確に調べたことが無かった。
先日オーストラリアの人口数を調べていて移民の多い国ゆえそれぞれの出身国の統計も一緒に出ている表を見て2018年度の統計だが全オーストラリアに住む日本人の数が9万8千436人と出ているのを見て驚いた。
「えっ!日本人そんなにいるんだ」という感想。
何でも日本以外の国で日本人の在住者がアメリカ中国に次いで世界で3番目に多い国なのだとか。
オーストラリアは日本人にそんなに人気が有る国なんだとビックリ。
国土は日本の21倍、人口は約5分の1の国なので周りに日本人を見ることが少ないので、この9万8千人超の数に驚いた次第。
じつは1980年代の日本がバブルの絶頂期には多くの日本企業がオーストラリアにも進出して来て、多くの駐在員とその家族もオーストラリアに住み始めた頃は「最近はずいぶん日本人を多く見るな」って感じた記憶がある。
その後日本のバブル景気がはじけて支店や駐在員事務所を閉鎖する日本企業が続出、一時期ずいぶん日本人が減ったという印象があった。
特にノースブリッジという場所にあるシドニーで一番大きな日本食料品店の「Tokyoマート」という店などにたまに出かけると当時(1987年頃)はビジネスマンの奥さんらしき人達で溢れていたのが、急に減っていった。
僕がロンドンからシドニーに移り住んだ1980年にはオーストラリアの人口はたった1500万人だった。
日本から訪ねてくる友人への説明によく「国土は日本の21倍、人口は日本の10分の1」と言ったものだ。
オーストラリア政府はその後大規模な移民政策を開始し、今は2600万人に増加している。
人口はおよそ日本の5分の1になったがそれでも1キロ平方メートル当たりに住む人間の数は日本が370人ほどに対しオーストラリア3人というほどの差がある。
元は英国の統治下にあったバックグラウンドや白豪主義だったためにいまだ英国系のオーストラリア人は最も多いが国民の約三分の一が外国生まれで、出身国は英国、ニュージーランドの次が中国それに次ぐのがインドとなっている。
外国で生まれた親を持つオーストラリア人は人口の40%と、いかに移民が多い国かが分かる。
オーストラリアは公用言語が英語の国だが日常的に話す言語が英語以外という国民が全体の20%を超えている国でもある。(これはアメリカでのスペイン語を話す人の多さに似ています)
年齢別の分布を見ると高齢化が進む日本では年齢が上がるほど人口が多くなる逆ピラミッドのようなかたちをしているがオーストラリアは上から下までほぼ筒状(むしろ樽の様な形)というか満遍なく年齢が分布していてその中でも最も人口が多いのが30から34歳というまさに働き盛りの年齢なんですよね。
オーストラリアがどんどん成長している訳が分かります。
コロナ禍が起きるまでオーストラリアが世界で唯一の連続経済成長を続けていた国だった。
つまり日本が失われた30年と言われている時代にも、オーストラリアはバブルの崩壊、リーマンショックなどを乗り越えて右肩上がりで経済成長を遂げてきた。
オーストラリアの課題はマーケットの小ささだと言われている。
つまり人口が少ないのが原因ということだが、しかし人口は都市部に集中しシドニーなどは急激な人口増加でインフラが追いついていない面がある。
このまま移民政策を続けてインフラ(公共交通網、道路、電力、上下水道などなど)が大丈夫なのだろうかと気掛かりになるほどの膨張を続けている。
これだけ成長を続けている国なのに労働者不足で日本からワーキングホリデーで来る若者がフルーツピッキング(果物の収穫労働)で月額40−50万円を稼ぐという話も本当らしい。