先日のこと、夕食を終えて暑さもひと段落という感じだったので散歩に出た。
僕がバルセロナのアパートから散歩に出る場合、いくつか選択肢が有る。
一つはグラシア大通りまで歩いてカサ・バトリョ辺りから戻るというのと、我が家の前の大通りサン・ジョアン通りをバルセロネータの海岸方面に歩く、またはサグラダファミリア方面に歩くというコース。
その日はなぜかサグラダファミリア方面に歩き始めた。
じつはサグラダファミリアのすぐ近くに僕の贔屓のスーパー「メルカドーナ」があり、ワイフと僕は散歩がてら歩いて行くので、目の前にサグラダファミリアが有っても目には入るが二度見はしないほど日常の生活になっている。
しかしなぜかその日は夕闇のサグラダファミリアやそこにおしかける観光客などを観察したくて出かけた。
その日のサグラダファミリアはなぜかライティングがいっさい行われておらず暗い中にそそり立っていた。
確かその日は土曜日だったのに、ライティングでサグラダファミリアが浮かび上がっていない。
夜9時を過ぎていたのでライティングが終了してしまっている時間だったのかも知れないが、こんな観光者が多くおしかける時期に?とちょっと不思議に感じたのだが逆にその周辺にビッシリ軒を連ねるお土産屋の店の灯りが逆に目立って目を向けると、「cannabis 」なんて名前の店が。
↓サグラダファミリア横に有る、店

じつはCannbis(カナビス)」って日本語では「大麻」って、そのままの店名を大きく掲げているのはさすがスペインと言いたいがしかしどうも誤解があるようで、じつは大麻はバルセロナでは一般に言われる「解禁」とはちょっと違うんですよね。
解禁と言われているタイでも大麻目当ての外国人が多く押し寄せて、色々と問題が出ているので規制を掛けようという動きがあるとかなのでググってみると確かに年内(2024年)までに大麻を規制薬物に指定する規制を実施するらしい。
バルセロナでも2年前くらいにはかなり自由に街で大麻が販売されていたらしい(僕は残念だが当時それらの店に入ったことが無かったのでどんな物が販売されていたのかは不明)。
しかしスペイン政府(バルセロナのあるカタルニア州政府かも知れない)が規制を実施し、現在はどうやら会員になって登録しないと大麻を入手出来なくなっていると聞いている。
それにしてもカタルニア州政府の規制が実施されてもこのように堂々と店名に「大麻」と謳って営業している店が有ると、確実に外国から来る観光客などは誤解をするでしょうね。
昔の日記に書いたかもしれないが、僕が1974年から1980年まで住んでいたロンドンではヒッピーカルチャーがまだ残りドラッグカルチャー真っ只中で、ましてや僕はファッション系の仕事をしていたので、僕の周辺では大麻、ハッシシ、コケイン、覚醒剤、オピウムなどが日常茶飯事に使用されていた。
なので僕もそれらの経験が無かったなんて言えば嘘になる。
しかし自分の中ではもう卒業してしまったような感覚で、その後オーストラリアに移り住んでからは全く手に入れる手段さえ知らない。
さて、僕はこの煌々とネオンで「大麻」という店名を掲げている店に、どんな物が売られているのか入ってみた。
じつは僕は大麻は習慣性(中毒性)が無いので、久しぶりにという気はしていたが、しかしタバコのように吸う気は無い。
つまりヘヴィースモーカーだった僕は禁煙をして以来(もう40年以上前になるが)、煙を吸うと気分が悪くなるのでいっさいやらない。
その上その様な煙が吹くなどに染み付くと毎年何度も国際空港を利用する僕はたまに受ける薬物検査時に何かの反応が出た場合非常に例え何も所持していなくともしつこい検査で出発時間ギリギリまで荷物検査を受けてしまうのではと考え手を出す気はサラサラ無い。
で、店内を見たら大麻ジェリー(グミの様な)が売られているのを見て、これは大麻の成分が入っているのか?と問うと、その店員は僕が観光客では無いのを察知したのか正直に「たいした量の成分が入っているわけでは無いです。本当に効果のあるのが欲しかったら今はスペインではなくアムステルダムなどで買うべき」と何とも正直に答えてくれた。
僕はその正直者の店員に感心して、試しに一袋買ってみた。
試しに一個食べてみたら味はお菓子(ゼリー系)そのもの。
しかし予想はした通り何も感じないというか起きない。
やはり全く成分など入っていないのか少ないのかと2個3個とバリバリ食べてしまい、血糖値は上昇、しかし全く何も感じないままで終わってしまった。
この日記をご覧の皆さん、もし将来バルセロナに観光で来て興味を持っても絶対に手を出さないで!
グミにしては数倍の価格なのにいわゆる詐欺商品の様な物ですから。
この店の前に立って振り返るとライティング無しだが周辺の店々の灯りに浮かび上がるサグラダファミリアが。
