SDVって

数日前に書いたホンダとニッサンの統合が御破算になったという関連からちょっと前に書いておいた原稿がまだアップされてなかったのを思い出したので今日の日記に。
書いたのは昨年の10月16日だった。
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日本の自動車メーカー、トヨタ、日産、ホンダが共同でSDVの開発を進めるという記事を読んで、日本の自動車メーカーもやっと動き出したかと感じている。

そもそも僕が2015年(もう9年前になるんですね)にテスラモデルSを購入した時に、インターネットを介して毎月のように(月によっては複数回)アップデートを受け改良されていくのを経験して、将来は「これだ!」と確信した。

EVゆえにWindowsなどのOSの載ったコンピューターのように、定期的にアップデートがインターネットを介して行われる。

10年前にテスラを購入する前からEVには大いに興味があったが、実際に毎日乗り始めて即「自動車の未来」が見えた。
当時テスラは倒産の危機と闘いながら必死で新しいアイデアを次々に打ち出し、改良を重ねていた。

当時、日本のマスコミやEVに無関心を装っていたトヨタとその信者達は「テスラなんてすぐ潰れる、EVの時代が来るなんてあり得ない」と自信満々だった。
それを増長させたのがトヨタのトップで、BMWと共同開発したスポーツ・カーの発表会で社長自ら車に乗り込みその車が置かれた壇上でエンジンをブンブンと「空吹かし」して良い音ですねー素晴らしいでしょ」なんて宣っていた。
時代錯誤も甚だしかった。

欧米では地球環境問題などにおいてEVの将来が真剣に検討され始めた頃で、実際にテスラ車をテストしたドイツのメーカーなどはすぐに開発に本腰を入れ始めていた時代だった。

日本のIT化の遅れは企業のトップと日本政府の能天気さにより、(少なくとも時代が読める、世界の動向が見えるニッサンのカルロスゴーンは追い出して)まさに過去30年に渡って日本経済が斜陽化に向かって行ったのと同様に日本の自動車産業も同じ道を歩み始めていた。

当時世界一位二位を争う日本のトヨタはIT化に伴う自動車の将来が理解出来ていなかった。
そもそもテスラが苦しい時にメルセデスと共にトヨタはテスラの株を何パーセントか引き受けていたのさえ途中で手放してしまっていた。

もし車の未来が見える経営者がトヨタにいたら、テスラの株を手放すどころか共同でソフトウエアなどを開発し、おおいに利益を上げていただけで無く、その当時持っていたテスラの株価だけでも現在では何兆円にもなっていたはずである。(先見の明の無い人間が経営者だとこうなるという見本)

その後中国はテスラの優位性に対抗すべく2020年に中国の自動車メーカー共同でSDVの開発を進めることを決定した。(中国メーカー1社では到底テスラに敵わないので)

やっと日本も動き出したらしいが、いかに日本の腰が重いかが分かる。

腰が重いというのは理解力が低くくて危機感の欠如ということ。
実際に2015年当時から毎日の足としてテスラを使いはじめた僕のような素人でも一目瞭然だった。

日本のネット上ではいまだにEVヘイター(反EVの人達)が必死でカキコミを続けているのを目にする。
いまだにマスコミの人間にも多い。
テクノロジー音痴のジャーナリストがシッタカでEVに否定的な記事を書く。

ソフトウエアで大いに遅れをとっている日本のメーカーを守りたいのか自動車評論家も含め、相変わらずEVの欠点をあげつらう記事も多い。

寒さに弱いバッテリーで動くEVなんて北海道では使い物にならないなどと書く人に限って実際に(性能の低い初期の日本製EVの所有者はいるかもしれないが)自分でEVを所有しているわけでは無く想像で書いている。

世界を見れば北海道よりも気温の低い北欧で(ノールウェイやフォンランドなど)EVの販売がガソリン車を圧倒している事実さえ無視して書き続ける。

そんな風潮の日本なので当然のようにEV化で遅れを取り、今更ながら日本自動車メーカーが共同でソフトウェアの開発を進めるという。

もし日本の自動車業界に将来を真剣に考えるリーダーがいたら(カルロス・ゴーン氏を追い出してしまったような国なので)EVでも日本は世界をリードしていたはずなのにと。

もちろん故障の少ない信頼性のある日本車で、特にトヨタのように素晴らしいハイブリッドシステムの車があるメーカーはEV化への過渡期(つまり自動運転やロボットタクシーなどのようにドライバーが必要としない乗り物が現実となる前)には売り上げもそれほど落ちないだろうし(しかしすでに中国では日本車の販売が落ち込み始めている)痛さが実感出来ていない。

つまり今の日本車業界は茹でガエル状態だということ。
日本の業界はどこまでを理解しているのだろうか。(知っているが頑固なだけ?)
世界の先進国で最もEVの普及率が低いのは日本ですから。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
カテゴリー: EV電動車, スペイン生活 パーマリンク