カルロス・ゴーン氏へのインタビューを見て。

この日記で触れたかどうか定かではないが、僕がお気に入りのYouTubeチャンネルに「ReHacQ-リハック」というのがある。
昔「日経テレ東大学」というYouTubeチャンネルがあって、僕はチャンネル登録して楽しませてもらっていた。
高橋弘樹というテレビ東京の社員だった人がやっていたチャンネルでとても面白かった。

その彼が(番組内容に対して日経からの圧力など色々あって)テレビ東京を退社し、フリーになり自分のチャンネルを始めたのが2023年の初め頃だった。
「日経テレ東大学」というチャンネルは登録者数も100万人を超えていたが、高橋広樹氏は自分の作りたい番組を「制約無し」で続けるには独立しか無いと判断したのだが、しかし当初はそれで食っていけるのかの不安を吐露されていた。
僕は彼のチャンネルを気に入っていたので「リハック」というチャンネルを始めるにあたって会員(有料)を募集したのですぐに登録した。(彼をヘルプする意味で。 残念ながら会員向けの番組はヨーロッパでは視聴出来ないが)

まだリハックは始まってから3年ちょいだが今や登録者数は156万人。
僕にとって日本の現状を正しく公平に理解するのに非常に役に立っているチャンネルでもある。
日本のマスメディアは大企業や政治家ベッタリの偏った報道が多いので信用していない。
またYouTubeチャンネルの中でもかなり偏った内容のが多いので気をつける必要がある。

さて今回このリハックでカルロス・ゴーン氏のインタビューがアップされていて、大変興味深く試聴した。
ほとんどが想像通りの内容だったが、いくつかは僕も既存の大手メディアの記事によって誤解させられていた部分もあった。

例えば「会社の金でカルロス・ゴーンはヴェルサイユ宮殿で結婚何周年かのパーティを開いた」というのも今回聞いたらどうも違いニッサンのパーティだったとか。

何が事実か実際に検証しなければならないが、少なくともハッキリしているのはフランス政府の意向もあってニッサンをルノーが取り込む(共同のパートナーという関係からルノー傘下になる)可能性に危機感を持った日産上層部と日本の官僚が、検察を使ってゴーンを悪人に仕立てあげ追放するための逮捕という流れの中で、日本の司法システムがいかに歪んでいるかが明白になったと当時から僕は感じていた。

そもそもカルロス・ゴーン氏がニッサンを退職した後に支払いを受ける予定の退職金(報酬)は将来受け取る予定でまだ支払われていないのにも関わらず、そのような計画をゴーンが立てたのを公表しなかったのは違法だとして逮捕された。
その時点でニッサン取締役会も公表出来たのに、そんな修正可能な(つまり公表は受け取る前ならいつでも可能なのでまだその時点では犯罪では無い)内容で逮捕って完全に追放が目的ってミエミエでしょ。
メチャクチャな日本の司法システムって本当にヤバい。
ある意味中国と同じ。

人質司法といって拘留期間が切れそうになると別の犯罪内容で引き延ばし中には1年以上も拘留されたりなど日本でしか存在しない。
自白するまで延々と拘留期間を延長する非人道的な捜査方法が日本人は当たり前だと思っている。

完全に死に体だったニッサンを救ったゴーン氏は救世主として日本のマスコミに持ち上げられ、しかしルノーに乗っ取られると危機感を抱いた政治家と官僚がマスコミも使ってゴーン氏を大悪人に仕立て逮捕、という流れについてリハックの今回の番組では詳しく報じている。

何と言おうと、けっきょく現在のニッサンの現状を見るとゴーンを追い出して元も子もない状態に。
苦しむのは工場閉鎖などでゲンバで苦しむ社員達。

このような番組は日本のマスコミは絶対にやらないでしょ。
だからこそテレビ離れが加速する。
政府が怖くて絶対に出来ない民間のメディアはともかく、少なくともNHKは検証番組を作るべきだったと思う。

たった10億円程度のゴーン氏への報酬(ゴーン氏が退職後に受け取る予定の金)の公表をしていないという訳の分からない理由で抹殺し、しかしけっきょく結果はニッサンの何千億円にも上る赤字と工場閉鎖による何万人もの失業って今になって気がついてももう遅い。

ゴーン氏を抹殺し、ニッサンがルノーに吸収されるのは防げたので日本の官僚の目的は達せられたのかも知れないが、ここまでボロボロになった結果を彼らはどう見ているのだろう。
ルノーも同時にかなりヤバい状態に現在落ち込んでいる。

ゴーンの拡大路線がニッサンがダメになった原因なんて報じるマスコミの記事を信じている人が多いんでしょうね。
魅力のある売れる車が作れないので販売台数が落ちる、すると生産設備が活かせないということで拡大路線の失敗というようなレトリックを使っているという事実を把握すべきです。
ゴーンが逮捕されなければ拡大路線が活かせる魅力のある車を生産していた可能性の方が強い。
つまり拡大路線が正しかったということになる可能性。

少なくともゴーン氏が去ってから無能なニッサン首脳陣は何も改善出来ていなかったわけで。

ゴーン追放後にニッサンには真に車を愛するリーダーがいなかったということでしょうね。
ゴーン氏が救いに来る前のニッサンにも車を愛するリーダーが存在しなかったのは有名な話です。

片山豊氏のエピソードがそれを証明しています。
片山氏がニッサンの社長になれなかった(ならなかった)のはまさに当時のニッサンの体質を表しているということです。

そしてゴーンを追放した後にニッサンはまたゴーン氏が救いに来る前と同じ体質に戻ってしまった。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
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