3日前の日記で書いたボンダイビーチ銃撃事件は当初の予想以上の被害になり、翌日月曜日のオーストラリアメディアは事件の報道一色の状態。
事件直後情報が錯そうしていたため、僕の日記にも犯人は3人と書いたが、結局親子(父50歳、息子24歳)2人の犯行だったようです。
僕の家は比較的ユダヤ人が多く住む地域で、これまでもイスラエルがガザを執拗に攻撃を繰り返して以来「反ユダヤ主義」的な事件が頻発していた。
あ、話はちょっと横道に逸れますがなぜこの地域にユダヤ人が多く住むかについて歴史的な敗けを書いておきます。
じつは第二次委大戦中の日本軍に関係するのです。
戦前まで、つまり今から80年以上前には僕の住む地域は前をシドニー湾が一望(場所によるが)後ろは外洋のまさにサンドイッチのように前後を海に囲まれているので、景色も気候的にも非常に人気があった。
しかし第二次世界戦争が始まってオーストラリアにとって敵国「日本」が攻撃をしてくる可能性が高まり実際にシドニー沿岸まで日本艦隊が来て、シドニー湾内に人間魚雷(自爆型小型潜水艦)を放ち、湾内で被害も出た。
そのため湾内入り口に最も近いわが家の周辺は難を逃れるために家を売り払って安全な地域に移る人が続出しこの周辺の不動産価格が落ちた。
場所的にも人気があった場所なのに価格が下がったためにこれはお得とユダヤ人が多く移り住んできた。
僕の友人で子供の時からこの周辺に生まれ育った現在90歳近くになる人が言うのですから本当だと思います。
なのでこの家の周辺にはユダヤ教の教会(シナゴーグ)やユダヤ系が運営する学校などが多い。
最近はこの周辺の不動産価格がかなり上がったために中国系のオーナーもかなり増え、昔ほどユダヤ人の比率は多くないでしょうが歴史的にもまだかなりのユダヤ系の人が多いのは確か。
なのでここから近いボンダイビーチでこの事件の起きたハヌカの祝いをやっていたわけで、1000人近くが集まっていたのではと言われている。
今回の事件で犯人2人がボンダイビーチのパヴィリオンへ繋がる歩道橋から無差別に発砲を繰り返している映像はかなり沢山ネット上に出ていますが、犯人の一人(父親の方)が木の陰から発砲している時に背後から一般の男性が組み付いて銃を奪った映像を見ると、多くの人を救ったはずだと思うのですがしかしこの勇敢な男性も二発の銃弾を受けて入院中らしい。
今回の犯人の名前からしてどうやら中東系のバックグラウンドらしいが、その犯人から銃を奪ったその勇敢な男性の名前も中東系だと思ったらシリアからの移民の人だった。
今回の事件後にイスラエルのネタニヤフ首相は記者会見で「オーストラリアは反ユダヤ主義の取り締まりに完全に手抜きをしていた。これほどの犠牲者を出してしまったのはオーストラリア政府の責任だである」などと言っていますが、全くこのイスラエルの首相はどうしようもないと僕は考えます。
僕はオーストラリアに住んで45年になるが反ユダヤ主義(アンチセミティズム)なんてほとんど感じた事は無かった。
口には出さないがオーストラリア人の心の中でユダヤ人に対して差別的な感情を持っている人は一定数以上いるのは確かですが、反ユダヤ主義を全面に押し出して放火なんてことは最近まで全く聞いたことは無かった。
しかしイスラエルがガザ攻撃をはじめ、いつまで爆撃を続けてハマスだけでなく一般のパレスチナ人を殺したら気が済むのかと、世界的な批判が高まり始めたころからオーストラリアでも「かたき討ち」のようにダヤ人の家や車などに放火するなどの事件が起きるようになった。
オーストラリアは移民のるつぼのような国なのでユダヤ系も多いし中東系やアフガニスタン、パキスタン、バングラデシュなどの移民もかなりの数がいるわけで。
僕の意見ではイスラエルが執拗な攻撃を続けてきたために起きた事件だと言っても過言ではないのにそれを主導したネタニヤフ首相が「オーストラリアが反ユダヤ主義への取り締まりをちゃんとやって来なかったからだ」などと繰り返すことによって、一般のオーストラリア人の印象は悪化すると思います。
じつは僕の周辺にはかなり多くのユダヤ人の友人がいるが、ネタニヤフ首相を支持するユダヤ人は結構少ないです。
ちなみに僕のお隣さんはユダヤ人で、今回の事件で知人が亡くなったと今朝あった時に話されていました。