先日の日記に、豪雨と強風で外出もままならないので料理に勤しんでいるとノンビリした事を書いていましたが、かなりの被害をもたらした。
おかげさまで我が家は全く問題無かったのだが、じつは一昨日に娘のパディントンにある家のテナントから連絡が有って、寝室が雨漏りで大変だという。
豪雨はその数日前から続いていたので、何で今頃と聞いたらそのテナントはその日にスペインから戻って来て、雨漏りを見つけたとの事。
連絡を受けた(一昨日)にはもうほとんど雨が上がっていたので、僕らが駆けつけた時には、いったいどこから漏れたのかが分からない。
強風も有ったので窓から入った可能性も有るし、屋根からと言うのが一般的だが天井から滴り落ちているシミなどが全く見えない。
とりあえず大型のブロアー(送風乾燥機)をリース会社に借りに行ったら何とニューサウスウエールズ州全体の今回の豪雨で、浸水してしまった家(特に北のニューキャッスル方面が酷いらしい)のために、(停電もしているところが多いようで)発電機と送風乾燥機は全てニューキャッスル方面に送ってして在庫は底をついているという。
僕らが住んでいるのなら一段落するまで我慢するが、テナントさんなのですぐにでも何とかしなければと、いろいろ探し回ってどうにか一台(工業用のを)見つけて来た。
送風機はファンが付いているのでかなりな騒音なので、夜は消さなければならないと夕方出かけたら、今度は天井の照明のヒューズ(ブレーカー)が飛んで、寝室のある二階以上全て暗闇状態。
ブレーカー上げるとすぐさまショートして落ちてしまう。
夜で全く原因を探るのも無理なので、そのままテナントの人には別の部屋で寝てもらって、電気工事の会社に翌日(本日土曜日)来てもらうように電話。
じつはオーストラリアは土曜日が「ANZAC DAYアンザック・デー」という戦争で戦ったオーストラリア、ニュージーランド軍の追悼の式典の日なので、どこもお休み。
何ともタイミングの悪いことにそんな日に電気工事屋さんが来てくれるわけも無いと思ったが、何とか頼み込んで来てもらった。
で、結局結論は屋根にある換気装置が強風と雨で浸水し、そこから寝室に漏れただけではなく、ショートを起こしブレーカーが飛んでいたんですね。
電気屋さんは3階建ての娘の家の屋根に上がる梯子などはすぐに用意できないので、来週に入ってからまた出直し、それまで換気装置のスイッチが入らないようにした。
そんなわけで、この数日は娘の家と我が家を行ったり来たり。
バタバタしていました。
その問題が起きた日は家で手打ちうどんに再挑戦していたのだが、ブログに書く時間が無かったので、本日改めて。
2ヶ月ほど前に、シドニーにお住いの日本人の友人から「ウドンの打ち方」を伝授して頂いて以来、何度か試行錯誤中なのですが、先日NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組を観ていたら、讃岐ウドンの名人が紹介されていた。
前の日記に書いたように僕は讃岐ウドンが美味しいと聞いて、わざわざシドニーから高松までウドンを食べに出かけた程。
(期待して食べに行ったチャッツウッドのオーストラリア丸亀製麺があまりにも不味くてガッカリしたというのも、よけいに本場ものを食べたいという気にさせられたのかもしれない)
だからそのNHKの番組をまさに「瞬きもせず」、録画だったので2度も観てしまった。
それを観て大変勉強になり、学ぶ事がとても多かった。
もちろんそのNHKの番組は料理番組では無いので、粉や水、塩の量などを教えてくれるものでは無いが、しかし試行錯誤している僕にとっては、参考になる事ばかりだった。
小麦粉に対する水の量や塩加減はインターネットで検索すれば色々情報は出ている。
ネットの中には詳しい情報、例えば水に加える塩の量にしても、夏は何g、冬は何g、そして春秋は何gと出ているが、今回番組を観て知ったのはそれだけでは全く十分ではない事。
その日の気温も大事だが、湿度はかなり注意しなければならないというのは、試行錯誤中の僕でも気がついていた。
同じ気温の日でも、湿度が違うだけでもうウドンをこねている段階から違うというのは経験していた。
僕は写真機を保管するためにいくつも湿度計を持っているので、ウドンを作る度に湿度と出来上がり状態を記録している。
この番組の中では、朝から雨が降っている日のシーンも登場するのだが、名人がかなり気を遣っているのが判る。
またこの番組から僕が勘違いしていた部分も発見した。
それはうどん粉をこねてから「足で踏む」部分。
番組の中では名人「この時に足の裏と、練っているウドン粉との”会話”が必要」なんて仰っているのだが、この踏み方がかなり穏やかでユックリなんですね。
僕は足で踏むというのは自分の体重を使って強い力で踏んづける事で、手でこねるよりも強い圧力がかかり、コシが強くなるのだと考えていた。
ところが彼が踏んでいるのを見ると、どうも違うんですよね。
踏み方が丁寧だし、あまり何度も踏んでいない。
ネットで見つけたのでは、「気が済むまで踏む」なんて書いてあるサイトも有ったが、どうも間違いだと思う。
そしてあの美味しいウドンの「ツルツル感」は、茹で上がり後の処理の技のような気がする。
つまり冷水でまさに揉むように洗うというよりも研ぐ(米を研ぐと同様な意味の研ぐです)事によって、いっそう磨きがかかるんですね。
またウドンのウマミの秘訣は、グルテンの組織の断面を顕微鏡で撮影した様子を番組の中では見せていたが、これは「こね方」に依存するのだろうが、しかし粉自体に含まれるグルテンの質にも大いに関係するのだと思う。
つまり使用する小麦粉がオーストラリアで購入するのよりも上質なのかもしれない。
しかし、じつは日本の讃岐うどん用の小麦粉のほとんどが、僕の住む地元オーストラリア産なんですよね。
ところが、原料はオーストラリア産だがどうも日本の製粉会社の製粉加工の技術が良いのではないかと思う(粉の挽き方や細かさ)。
このオーストラリア産の小麦粉は「ASW」とよばれているのだが、香川産小麦粉「さぬきの夢2000」の良さに近づける製粉方法が開発されたのだと思う。
また元々「ASW」の方がさぬきの夢2000よりも弾力が持続するという長所も有るようです。
だからこそ今では日本で使われるウドン用小麦粉の大半がオーストラリア産なのだと思う。(ほかにはカナダ産、アメリカ産もあるが)
ちなみにこの「ASW」はAustralian standard white のイニシャルです。
オーストラリアの製粉会社にこのASWについて問い合わせてみようかと思っています。
あ、大事なことを書き忘れていた。
ウドンってNHKに登場するような名人でも器具で切るんですね。
蕎麦は確かあの独特な形の包丁使って幅は職人の技術で切っていたが、ウドンはどこも刃を上下させると一定の幅だけ移動する器具を使用していた。
僕もこの方が手で切るより合理的だと思うが、一般用に販売されているのかしら。