ジョコが全豪2回戦で敗退した試合を観ていた。
相手は世界ランキング117位(彼のベストは33位)のイストミン。
決して負けるような相手ではない。
試合を観戦しながら僕はとても悲しくなった。
なんか「一つの時代」の終わりに近づいているのを目の当たりにしたような。
フェデラー、ナダルの時代から頭一つ抜け出した後にジョコの築いた「無敵の時代」がいよいよ終わろうとしている事を実感している。
男子のテニスはレベルが上がり、今やジョコビッチクラスのサーブやフォアハンドを打てる選手はいくらでもいる。
ファースト・サーブの平均速度は「並」、そして回転が多めのフォアハンドはよっぽどコーナーのギリギリ決まらない限りウイナーにならない。
錦織のように打つタイミングを前に持って来る、またはトップスピンを減らし、もう少しフラットで打つなどに変えない限り、厳しい場面は今後も増えると思う。
歳とともに、今までなら左右に大きく振られても、そこからウイナーを打てる脚力と反射神経、そして気力も衰えが見える。
モチベーションやデターミネーションは結婚し、子供ができてから変わってしまったのかもしれない。
新人の頃からジョコビッチの大ファンである僕としては、ピークを過ぎていくのを見るのは辛い。
(昔の僕の日記に、彼が無名の頃にメルボルンで出会った話を書いた)
昨日の試合を観ていて、オーストラリアのレイトン・ヒューイットが世界ランキング一位から滑り始めた時を思い出された。
ヒューイットも特に凄いサーブを持っていたわけでもないし、フォアハンドは安定感はあっても一発ウイナーを決めるというようなものでは無かった。
ただただ、粘って相手のミスを待つ、彼独特の「ファイティング・スピリッツ」で、世界ナンバーワンに輝いた。
フェデラーやナダルがすでにピークをとっくに過ぎ、今やアンディー・マリーが頂点に立つ時代が来る前に、錦織にグランドスラムの一つを取っておいて欲しかった。
三強や四強と呼ばれる選手達のピークが過ぎて行き、これからはラオニッチや錦織達のチャンスが増えるのは確実だが。
ウ~ン、なんとも複雑な心境ですね。