久し振りに餃子が食べたくなった。
今年はスペインでの滞在が多く、バルセロナの中華は惨憺たるレベルなので何回かトライしたが諦めの境地で、バルセロナからロンドンに出かけた時にでも中華料理を楽しむことに決めた。
シドニーに帰って来て、餃子を作ろうとまずは豚挽肉をスーパーで購入。
と、書くと日本にいる方は当たり前に聞こえるでしょうが、僕がオーストラリアへロンドンから引っ越して来た当時は、一般的なスーパーマーケットで「豚の挽肉」販売されていなかった。
仕方がないので、中華街の肉屋に買いに行ったら思いっきり脂身の多い挽肉で躊躇。
結局自分で豚肉の部位を指定して、その場で挽いてもらうようになった。
いつ頃だったか、コールズやウールワースのような大型スーパーでも(やっと)豚挽肉を置くようになり、ワザワザ中華街に行く必要が無くなった。
で、挽肉は簡単に手に入るようになったので、餃子の皮はボンダイジャンクションにある韓国食料品店に置いてあるオーストラリア製のを使っていた。
中国系の企業がオーストラリアで生産しているこの餃子の皮は数種類あって、「皮」と書いてあるの以外は皮が厚過ぎて和風の餃子と食感が違ってしまう。
中華で食べる餃子系は全体に皮が厚くてパリッとせず、僕は好きではない。
で、いつものようにスーパーで挽肉を買った後に韓国食品に行ったら、品切れだという。
周辺の店を探して、結局日本のダイソーのような店に日本食料品も置いてあったのだが、(それもオーストラリア製なのに)一袋が3ドル20セントもした。
冷凍の餃子の皮が日本円で300円近くもするなんて、日本では考えられないでしょ。
だいたい餃子という食べ物自体が大衆的な物で、皮だけで300円近くはいくらここがオーストラリアだといえ全く納得がいかない。
応急用に一袋は購入したが、何とも馬鹿馬鹿しいので、余った餃子の具には自分で皮を作ってみようと考えた。
というのも我が家にはパスタを作るパスタマシーンがあるので、それを使って皮を薄く延ばす事は簡単だと考えたから。
↓これがスパゲッティやフェタチーニ、タグラテリーなどが作れるパスタマシーンでそれほど高価なものではありません。

まずは小麦粉を適当にボールに入れ塩少々を加えて水で適当な硬さに生地を作る。
ウドンを作る時のように足で踏んだりして、よく捏ねた後に、パスタマシーンにかけて餃子の皮の厚さに伸ばして行く。
結局サイズを徐々に下げて行って(1番が厚く9番が最薄)9番で仕上げた。
さて伸ばした生地を丸くくり抜こうとするが、我が家には適当な器具が無いんですよね。
日本ならお茶が入っている缶の蓋を使ったり出来るのだが、我が家には無い。
お菓子(フロレンティーン)を作る時のは径が小さい。
欲しいサイズのガラスのコップを使ったら、ガラスが厚過ぎて丸く切り取るのにかなり上から押しても切り口が汚く潰れる感じで、綺麗に切れない。
ウ~ン、どうしたものか、せっかく生地は厚みも完璧に延ばして用意してあるのにと、しばし適当な器具を探すが無い。
で、考えているうちに「なぜ丸く切り抜かなければならないのだ」とふと考えた。
もちろん四角く切り取るのは簡単だが、なんか良いアイデアはないかと考えていて、今年ブルーマウンテンに娘と友人を案内した時に入ったレストランで食べたソーセージを思い出した。
その料理はその店の自家製ソーセージで、テーブルに運ばれて来たら長いソーセージをグルグル巻き(蚊取り線香のように)の形のまま焼かれて皿に乗って出て来たのです。
そういうソーセージの供する方法もあるのだとの記憶があったので、それでやって見ることにした。
他にもトルコ料理の「ゴズレメ」風にするのも考えたのですが、トグロを巻いた形ならそのまま丸いフライパンに納まりやすいと考えた。
↓まずはこのように生地に具を乗せて


↓これを長い海苔巻き状にした。

それを蚊取り線香風にしてフライパンに入れ焼いたのですが、いちおう途中でひっくり返して両面を焼いた。


↓焼き上がりを皿に置いたが見かけはあまり美味しそうに見えないですね。ライトの関係で焼き色が悪いのもあるが、もっと美味しそうな形を考えなければと。

ナイフでワイフと二人で分けて、ナイフで一口ずつ切りながら餃子のタレに浸けて食べたのだが、けっこう美味しかったんですよね。
皮の制作費はたぶん30円程(約10分の1)ほど。
日本に行った時に皮をくり抜く器具を買うつもりだが、自分で皮を作るのなら色んな形にトライして新しい料理が出来るかもと思い始めた。