昔(1974年)ロンドンに住み始めた頃に、英国で販売されているマヨネーズを買ったらあまりにも甘くてとても食べられたものでは無かった。
味も深みが無く、糖分が多く気持ち悪い印象で、日本のキューピー・マヨネーズを懐かしく感じたものだ。
たまたまその時に買ったメーカーのが甘いのかと思って他のメーカーのも試してみたがどれも似たような味で甘味が強すぎた。
友人のイギリス人にマヨネーズの話をして日本製の方が僕は好きだと言ったら、「日本人がマヨネーズを食べるのか!!!」と驚かれ、どうせ西欧の真似のようなのだと思ったらしい。
あれからもう半世紀近くが経過し、今やオーストラリアの普通のスーパーでも当たり前のようにキューピー・マヨネーズが販売されている。
スーパーで購入できるようになるまではシドニーの日本食料品店に置いてあったのだがかなり高額だった。
そしてある時期オーストラリアでは輸入禁止になったことがあった。
理由はキューピー・マヨネーズの成分に卵黄の比率が規定よりも高過ぎるという訳のわからない理由だったと思う。
オーストラリアの検疫の厳しさは世界でも飛び抜けていて、梅干しも種が中に入っているから輸入禁止という処置が取られていたことがあった。(今は無いようだが)
オーストラリアの検疫の基準はしょっちゅう変わるのでその後キューピー・マヨネーズもオーストラリアの一般のスーパーでも販売されるようになった。
オーストラリアで販売されているキューピー・マヨネーズはタイ国製で日本製はほとんど無い。
味は全く同じで日本製と同じレシピで生産されているものと思う。
1974年頃のロンドンではたとえ日本食料品店でもなかなか手に入らなかったが、今や寿司と同様に世界中に普及しているのを見ると感慨深いものがある。
ただし僕はオーストラリアに来てから(英国では見かけなかった)「S&W」という(たぶんもとはアメリカのメーカー)瓶入りのマヨネーズをキューピーの代用として使うことがある。
この「S&W」は甘味が少ないのでレモンや少々の醤油を加えてキューピーとほぼ同等の味にして使っている。
「S&W」の方が安いし。