見返り美人

娘がクリスマス、正月休みを利用してオーストラリアに帰郷していた理由の中に、オーストラリアに残していた荷物の整理というのがある。

娘が最初にイギリスに行ったのは2004年だったと思うが、その時はただ単にホリデーのつもりだった。
イギリスで生まれた娘は英国のパスポートも所有しているので、アルバイトでもしながら、少し長い欧州での観光などと考えていたはず。

ところが、シドニーで癌の研究機関で働いていた関係で、医薬開発の会社に雇われて正社員となり、その後いくつかの医薬会社を渡り歩き、今働いている会社の本社があるコペンハーゲンにロンドン支社から移り住み、現在に至っている。

同じ会社なのに、ロンドン時代のワーク環境と比べると月とスッポンほどの違いがあるという働きやすさとかで、デンマークという国をとても気に入ってしまい、昨年アパートを購入した。
どうもこのまま一生デンマークに住むと決めたようなので、やっとシドニーに残して行った身の回り品を整理すると言い出し、残したい物はデンマークに送ることになった。

僕らにしても高齢化に伴い終活というのか、自分たちの身の回り品などはどんどん整理すべきというのに、いまだに娘の物まで預かっていたので、今回の帰郷で娘に送る物と捨てる物の判断をさせた。

倉庫に保管されていた大量のダンボール箱を開けて中を色々調べていた。
昔の写真を筆頭に、子供の頃に大好きだったオモチャや本、手紙や日記など。
またシドニーに独立して住んでいた時に使っていた調度品などなどダンボールの箱に10個ほどになった。

その中に娘が収集していた「スタンプ(切手)」のアルバムがあった。
それを見てふと「僕がその昔親元を離れる時に置いてきた切手のアルバム」の事を思い出した。
親は絶対に捨ててはいないはずだし、またオーストラリアに親が引っ越して来た時に持って来た可能性もあるはずだが、全く見ていない。
いったい何処に行ってしまったのかと考えるのは、けっこう価値のある切手、例えば未使用の「見返り美人」のシートなども持っていたから。
何十年も前でさえ何万円もした価値があった。

しかしいくら考えても何処に行ってしまったのか皆目見当がつかない。
で、いったいどのくらいの価値が今はあるのかググったら何と!せいぜい数千円からシートでも1~2万円くらいとあって驚いた。
復刻版(この存在さえ知らなかった)まで出ているのに、なぜにこんなに安いのか。
切手収集なんてもう流行らないんでしょうね。

考えてみたらもう普段の生活で、手紙を書いて封筒に入れ切手を貼って出すという行為は、最後にやったのがいつだったかさえ思い出せない。
多分日本の妹宛に書類を送った時に、郵便局に行って料金を聞いて支払ったら郵便局の人が切手を貼って受け取ったので、自分でも貼っていない。

デジタル化はこんな趣味の世界にも大きな影響を及ぼしているんですね。
切手収集なんて昔は投資にもなるなんて言われていたが、そんな人には大損失ですね。

昔の写真アルバムにしても、せいぜい数枚の本当に大事な物を残して後は廃棄した方が、高い輸送量を払ってデンマークに送っても、どうせまた捨てる事になるんですけどね。
なにしろ写真アルバムって思いっきり重いでしょ。
今やデジタルの時代だからハードディスクに入れておけば良いのとは大違いです。

admin について

海外生活51年の「浦島太郎」状態のおじさん(いやもうジジイですね)がやっています。 1974年に東京からロンドンへ。 現在はシドニー在住です。 2017年から年に半分はバルセロナに住み始めオーストラリアとスペインの間で渡り鳥人生。 海外に住んでみたい、老後は海外でリタイヤと考えている方にお役に立てれば 幸いです。(フロントページにある景色は我が家から見えるシドニーハーバーです。 シドニーの中心街や右手にハーバーブリッジやオペラハウスが小さく見えますでしょうか) 私に連絡を取りたい方は上のプロフィール内にあるようにFBのメッセンジャーをお使いください。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク