普段F1のニュースなんか載せないメディアまでが、今年からF1でグリッドガールを廃止したというニュースに喰い付いている。
長年F1を牛耳って来たバーニー・エクレストンが引退して、株をアメリカのリバティーメディアに売却して以来、F1内では組織改革を始め、安全対策やエンジンの仕様や規制など、将来に向けての改革が進んでいる。
多くの変革の中にはモーターレースの技術的な事以外にも、今回のグリッドガール廃止のようなエンターテイメントとしてのプレゼンテーションのやり方も含まれている。
長年F1を観てきた僕には、そもそもグリッドガールなどは何故必要なのかも分からないという意見だった。
F1にいつからグリッドガールが現れるようになったのか覚えていないが、昔はいなかった。
僕もオヤヂなので若いスタイルの良いオネーサンは好きだ。
しかし何故オネーサンが水着を着て(水着のようなデザインでない場合もあるが)そして「水着ならビーチサンダル」の筈が、ハイヒールを履いてドライバーの名前やゼッケンを持って立っている必要が有るのだろうかと。
モータースポーツなので、今から死の危険もある男の闘いが始まるというグリッド上では、各ティームで働くメカニックなどが、車の周辺にピリピリしたムードで準備をしてる。
そういうムードを和らげるために、ああいうオネーサン達を配置しているのかなとも思ったが、僕はピリピリしたムードこそが面白さの1つなので、オネーサン達がいる意味がわからない。
だいたい、今やティームで働く女性は(メカニックも含め)増えて来ていて、昨年までのザウバーのティーム監督やウイリアムスティームも女性監督。
メカニックも女性が増えつつあるのに、オネーサンを置いてもムードを和らげる意味が無い。
じつは今回のF1グリッドガール廃止が話題になるのは、女性を性の対象として扱う方法がもう時代に合わないという、世界の流れの一つを強く印象付けているからだと思う。
つまりF1の「オフィシャル・サイド」として、わざわざオネーサン達を用意するのは廃止したという事。
なのでグリッド上に綺麗なオネーサンを配置した方が自分のチームのパブリシティには効果があると考えるティームは、自費で用意する事は出来るはず。
禁止されているわけでは無い。
例えば男性専門の雑誌がそのティームのスポンサーになった場合なら、水着のオネーサンを雇ってティームの一員として配置するというような自由はあるはず。
冷静に考えればオフィシャルが用意するグリッドガールなんて、全く時代錯誤も甚だしい訳で、今まで残っていた方がおかしい。
80歳をとっくに越えるエクレストンがボスだったので、続けられていたのだろうが、もうそんな時代では無い。
女性に対する接し方においては、時代錯誤の実行者であるトランプが大統領の国アメリカ。
しかしその同じアメリカの資本が入った途端にグリッドガール廃止って、なかなか興味深い事ではある。