オーストラリアのように位置的には世界の他国からはるか遠く、北半球から見たら赤道のはるか先の南半球に存在する国に住んでいる僕にはなかなか実感としてピンと来ない、日本やヨーロッパが今経験している「他国からの脅威」。
たとえば日本なら中国の戦艦や軍用機が排他的領海まで不自然に侵入してくるのを繰り返す、また北欧の国々ではロシアの軍用機やドローン、潜水艦などが自国海域にまで侵入してくるという事態に対してかなり真剣に受け取られているというのが先日デンマークで徴兵制度と民間兵力強化の動きを見て驚いた。
ロシアのウクライナ侵攻以来、デンマーク空港上空までもロシアは軍用ドローンを飛ばして来ているらしい。
僕も数年前に訪れたデンマーク領のボーンホルム島周辺ではロシアの潜水艦やドローンからの侵入を繰り返し受け、それに対応するためにスエーデン海軍、ドイツ海軍などと共同演習を増やし、デンマークでは徴兵制度までもすでに導入しているのを知った。
デンマークという国にとってはウクライナの事態は全く他人事では無く脅威として受け止められているのが分かる。
この変則的(という表現が正しいのか僕は不確かだが)徴兵というのはデンマーク国籍の若者で18歳に達すると適正検査を受け、合格者全員が徴兵されるのでは無く、「くじ引き」で決めているという。
「このくじ引き」方法は昔オーストラリアもベトナム戦争時には取り入れたそうです。
ロシアの脅威に備えデンマークでは男子だけでなく新たに女子も18歳になった時点で「全員登録」し演習に参加させられることになった。
たった人口600万人にも満たない小国のデンマークではあまりにも多くの若者を徴兵したら国の経済にも影響が大きいので、いざという時に国を護るための民間兵の戦闘訓練を行っているのを女子も含めたということ。
射撃訓練など若い娘さんが大型サイズの自動小銃で射撃訓練などの映像を見て、たぶん日本ではまず想像すら出来ないだろうなあと思いながらそのニュースを見ていた。
じつはご存知のように僕の娘はデンマークに永住する事を決めたようで、市民権申請をしている。
デンマークで2019年生まれた孫は将来クジに当たったら徴兵される可能性もあるので、僕はそのニュースを真剣に見ていた。
そもそもそんな小国のデンマークだが、トランプ大統領の欲しがっているグリーンランドもデンマーク領だし、ロシアが近海に侵入して来ているボーンホルム島は何故かデンマークからスエーデン領を通り越してその先だし、昔はアイスランドまでデンマーク領だった。
デンマークのバイキングが昔は周辺国を牛耳っていたのか。
まさに現在のバングラデシュが昔は「東パキスタン」といい地理的にはインドを跨いでその先にあるのに「パキスタン領」だったように、位置的にはデンマークという小国が北欧の中でかなりロシアが欲しがる(トランプもグリーンランドを欲しがっている)領域を持っているので、まさに真剣なんでしょうね。
フィンランドも同様にロシアと陸で国境線を有している国で、かなり緊張感はあるようです。
僕が2年ほど前にサンタクロースの里「ロバニエミ」に出かけた時に、たまたまそれまでフィンランドは加盟していなかったNATOにロシアのウクライナ侵攻をキッカケにフィンランド国内でNATOの傘へ入るという流れになった。
すると、フィンランドとロシアの国境線上をロシアの戦闘機が威嚇飛行を繰り返すようになったらしくそれに対応するためにフィンランド空軍の戦闘機も毎日のように上空を飛ぶのを見て、最初はなんでこんなに戦闘機が飛んでいるのか訳が分からず調べて見てフィンランドのNATO加盟の動きを知った。
オーストラリアという遠い国に住んでいる僕にはなかなか実感出来ない緊張感です。
いつだったかトランプ大統領が、NATO参加国はもっと軍事費に予算を増やすべきと主張していたが、トランプが裏でロシアのプーチンと取引をしNATO各国がより多くの米国製兵器の購入を促すような行動をしてもらっているという「陰謀論」を考えたくなるほど、今のロシアの行動は米国にとっては軍需産業へ有益な事態を引き起こしいるとも言える。
プーチンは何を考えているのやら。